某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「Sleeping with the angel」-Mary Black

2005年11月05日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「Speaking with the angel」-Mary Black

アイルランドにMary Blackという女性シンガーがいる。

もうすぐ50歳になるだろうか、とても大人を感じさせる味わい深い曲を歌っている。昨今の日本の軽薄な音楽状況では生まれ得ない音楽だと思う。 ちなみにアイルランドというと、日本ではエンヤやコアーズが有名だが、Maryはそれらよりの格が上と言うのだろうか、国民的シンガーである。ちなみに、何度か来日し素晴らしいコンサートをしている。彼女はヒット曲狙いのシンガーではない。そのため、レコード会社の制約を受けないように自分のレーベルを立ち上げ、旦那さんと一緒に運営している。その分ワールドワイドなキャンペーンをしないし活動が地味な印象があり、メディアに積極的に採り上げられる事も少ない。

結果、良質な音楽ファンに届きにくい状況にあり誠に残念である。彼女は基本的には自作しない。でもその採り上げる作家や選曲センスの素晴らしさとその唄い方で、あたかもシンガー・ソングライター的な佇まいを見せている。これはなかなか出来ない事であり、それがこのシンガーの素晴らしさである。大地に根を張った感のある骨太で味わい深い歌/曲。トラッドとコンテンポラリーが同居する奥深いアルバム達。でも結局、歌声とか、音程とか、アレンジとかのパーツでなく、彼女の歌から彼女自身の生き様が伝わってってくるのである。

もし、今の日本の音楽の「大人向け」という安易なCDのキャッチに疑いを持った方がいたなら、一度この人のアルバムを聴いて下さい。秋の風景には特にはまりますよ。お勧めはちょっと前の[Babes in the Woods」か比較的新しい「Speaking with the Angel」がお勧めです。チャートに群がるおこちゃま達にはこの味わい分かるまい・・・(^^;>オリコンさん、ゴメンネ。

SPEAKING WITH THE ANGEL

トライエム

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