某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「Coffee & Music」-雑誌「TITLE」07年11月号

2007年10月20日 | 【徒然随想】


「Coffee & Music」
-「TITLE」 2007年11月号-
文藝春秋

 私は大のCoffee党です!

もちろん音楽マニアですので、カフェで流れている音楽は決して無視できない性分でもあります(笑)。またいわゆるヒット曲系なら殆どのタイトルが言えます(^^)。それはともかく、コーヒーの味も音楽も含めて完全に満足できるお店が今のところないのがちょっと悲しい(^^;。ここが田舎のせいかなぁ~

 スタバ雰囲気はとてもいいしコンセプトも素晴らしいと思うけど・・・私に言わせればコーヒーの味が???なんですね~。正直、みなさん良く平気であんなに沢山飲んでいるなぁ・・という感じなんです~。もちろん私に異論がある方も多いのは存じておりますが、こればかりはは個人の嗜好の問題ですので悪しからず・・・m( )m。

ところでこの雑誌、音楽とコーヒーをセットにして語ってくれているのでとても面白いです。いろんな方からの沢山のアルバムが紹介されていて、音楽って人の根元的なところに繋がっているものだとつくづく感じさせられます・・・。最近あまり雑誌を買う衝動がなかったのですが、これは本屋さんで一目惚れして買ってきました!

このBlogでわかるとおり、こんなに雑多な音楽が好きな私ですが、いつかそんな音楽を存分に流せるカフェを開くのが夢なんです。
また、もし私に選曲を任せても良いと思われる方がおられましたら、是非ご連絡下さいませ~(※メールはプロフィルご参照)

 

TITLe (タイトル) 2007年 11月号 [雑誌]

文藝春秋

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”心と身体にやさしい音楽”~Della music~

2007年10月14日 | ♪インスト・New Age

心と身体にやさしい音楽
をキャッチにしたインディーズのレーベルがあります。
ご存知の方も多いかと思いますが「Della」という会社です。 
(※サイトではほ全アルバムが試聴可能)

最近、事あるごとに気になっていろいろチェックしています。
この会社は、最近は音楽によるヒーリングorメンタルヘルス等をコンセプトとしたアルバムを数多くリリースしているレーベルです。 

 もちろん、音楽による効能は個人差が大きいと思われますので効能については私はなんともコメントできませんが、ただその音楽自体は鑑賞用としてもとても良質だと言うことは間違いありません。

 

 この会社、記憶違いでなければ、以前は確かオルゴール音楽とかの安価でちょっとイージーなイメージがあったのですが、あらためてカタログをチェックし、試聴(殆どのアルバムが可能です)しますと、サウンドが本当に洗練されていて驚きです。ジャケットのセンスもとても良いです!

各アーティストも、有名・無名にかかわらず素晴らしいサウンドを聴かせてくれています。

 

 ちなみに、「India」とか「Bali」はあの久保田真琴さんだったりします・・・

 思えば、今のようにPCが一般的になるにつれて安易な音楽のコピーが氾濫したため、マイナーなマーケットだったNewAgeとかのインスト物が壊滅的にダメージを受けてしまいました。

 

 それらを地道にリリースしてきたHOSとかNARADAとかのアメリカのレーベルも最近はもう新譜が出なくなってしましました・・・。あのWindamHillでさえも(レーベルの売却などの事情もありますが)新譜(新録音)が殆ど出ていません・・・

 これらは、Appleが(I-podに代表されるような)「ハード機器を売りたいがために安易な音楽のコピーを容認するかようなリスニング・スタイル」を推進した結果、そのビジネスモデルが結果的にインディーズのビジネスを滅ぼし、最終的に私のようなマイナーな音楽ファンにしわ寄せを与えたように私は思っております・・・

 その延長で、今の音楽産業は、今現在を生き延びるのに精一杯で、安い消耗品音楽ばかりになってしまいました・・・。一定数売れる目処がなければアルバム制作さえしない状況になってしまっていますし、加えて何より制作費もかなり安くなっていると思われます。これが作品のレベルを下げている悪循環となっています。悲しい音楽産業の現状です・・・

 話は変わりますが、近所で定期的に音楽のライブイベントがあるんですが、そこに、いわゆる精神的障害者の方がいつもちらほら来ているんです。その方たちを見ていますと、ライブの素晴らしい音楽(流行のストリート系やJ-POP系ではなく、きちんとした聴くに堪えうる演奏です)の前では無心に楽しんでいるのがはっきりとわかります。とても素晴らしい表情をされます。

 またお歳を召された方々も多いのですが、みなさん表情がとても活き活きされています。

 音楽の持つパワーは本当に深いと実感させられます。

そんな音楽の持つ力を感じさせる作品が沢山あるこのレーベルを是非チェックされてみては如何でしょうか・・・?メジャーな音楽産業がミリオンセールスを追いかけるあまりに、結果的に音楽業界の隙間となってしまったジャンルをこのレーベルに見ました。また同じ意味で、音楽への良心さえもこのレーベルに垣間見たような気がします・・・。

(注;私は関係者でもなく別に頼まれてこれを書いている訳ではありません。最近巧妙なアフィリエイトがありますが、ちなみに私はそんな狡猾さが大嫌いです。私のBlogには営利に関する記事は一切ありません。
以上念のため。)

自律神経にやさしい音楽
広橋真紀子
デラ

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アイソトニック・サウンド Forest?森

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アジアン・ヒーリング
Rumors Ambient Project
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メンタル・デトックス

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「サヨナラ東京」-坂本 九

2007年10月13日 | ♪国内 -男性


「サヨナラ東京」-坂本 九
作詞:永六輔 作曲・編曲:中村八大
1964年7月15日発売

 

 シンプルで素朴、なのに名曲
 シンプルで素朴、ゆえの名曲

一回聴いただけでコード進行はすぐわかるような、シンプルな構成のマイナー系楽曲です。でもそれがありふれた単純な曲と違って聞こえるのが楽曲創作の「才能」ということなのでしょうね。もっとも、今更中村八大さんの才能を語るまでもありませんが・・・(^^;。そしてもちろん作詞の永六輔さんの才能、哀愁ある詞の魅力も言うまでもありません。

私は坂本九さん世代より後のせいか、この曲最近まで知りませんでした。なので初めて聴いたのが今年出たこのアルバムでした。すぐにお気に入りになってしまいました(^^)。坂本さんは明るい曲のイメージしかなかったので、こんなメランコリック(死語か?)な曲調があるとはとても意外でした・・・(^^;

余談ですが「サヨナラ東京」といえば、先日、日比谷公園のライブを見に行く機会があり都内に出かけました。その際、そこのベンチに東京で長年暮らして他へ転居される方からのメッセージが書かれたベンチが多く設置されているのを見かけました。メモリアル・ベンチとでも言うのでしょうか?もちろん、ボランティア・無償での寄付での設置だと思います。う・・・。

どのベンチにも、しみじみとした東京への想いと感謝の言葉の数々・・・。多分その多くは、お歳を召され、地方でのゆったりとした生活を求めて転居されるようなご夫婦が多かったのですが、多くの方がそれまでの東京での充実した素晴らしい生活に、ちょっぴり名残惜しそうな印象でした。でも東京への愛が溢れる言葉に優しい気持ちになれました・・・。

※ 同じようなベンチは確かカナダのバンクーバーでも見かけた事がありましたのであ、ちこちにあるのだろうと思います。

「サヨナラ東京」聴くたびに、いろいろな事情で、美しい想い出と共に東京から離れる人達のお気持ちを想い、なんだか胸がいっぱいになります・・・。そんな切ない気持ちにさせる名曲です。

 

上を向いて歩こう 永六輔作品集

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「Valder Fields」-Tamas Wells

2007年10月08日 | ♪海外 -男性


「Valder Fields」-Tamas Wells
アルバム「A Plea En Vendredi」より
2006年

溜息が出るほど清らかで、美しく、無垢で、そして哀しい・・・ 
私の今年のBest Songはこれで決まり!
(もっとも昨年のリリースのようですが<おいおい(^^;)


<Tamas Wells>

レコード会社のコピーより
"2曲目の名曲「Valder Fields」を聴けば分かるように、Tamas Wellsの音楽は、この世のものではないような極上の美しさと、その裏側に底抜けの悲しみを湛える”
セールス用のある種の誇張言葉という事を差し引いても、この内容には偽りはないと言えるでしょう。

(セールスコピーの続き)
”悪流通ゆえに日本では全く知られることがなかったものの、2年ぶりの2ndアルバム『A Plea En Vendredi』によって、Tamas Wellsはついにここ日本でも「発見」されることとなった。
 前作リリースから6ヶ月後、彼は地域医療の仕事でメルボルンからミャンマーに、そこで本作のメロディーを書いた。さらに数ヶ月後、メルボルンに戻り、バンド・メンバーとともにレコーディング。その時レコーディングされたマテリアルは数時間分にも渡ったが、そこから厳選され、余分なものが削り落とされた結果、11曲のシンプルな名曲が残った。

 アコースティック・ギターとピアノを中心とした、とてもバンドサウンドとは思えない、シンプルでアコースティックなサウンドは、その潔い美しさゆえに、その天賦の歌声を引き立てる。Tamas Wellsの歌声は、「ニック・ドレイク・ミーツ・シガー・ロス」と地元のプレスで評されるが、むしろ「天国に一番近い音」と言われるシガー・ロスの歌よりもさらに純潔だ。

 2曲目の名曲「Valder Fields」を聴けば分かるように、Tamas Wellsの音楽は、この世のものではないような極上の美しさと、その裏側に底抜けの悲しみを湛える。本当に素晴らしい歌は人を操る。現実と非現実のはざまを行き来し、まるで三途の川を渡る疑似体験のようですらある、特別な聴取体験を約束する、歴史的名盤の誕生”

・・・そんな感じ。

 オーストラリア出身で、現在あのミャンマーでエイズに関わる地域医療に携わっている、異色のアーティストだそうです。この8月には日本でのギグもあったらしい・・・。知らんかった!残念!

私はプロフィルにも書いていますが、一番好きで人生にも影響を受けたのはBreadの中心人物だったDavid Gatesです。彼の音楽は良く聴くとわかりますが、背景にクリスチャン的な道徳観/世界観が感じられます。私はJohn Denverなども好きなのですが、彼らは共通して、歌詞の中にははっきりとは表現していませんがそんなバックグラウンドを持っているのは明白だと言えます。

このTamas君にもそんな世界を感じます。だから私が彼の世界に強く惹かれるのはきっとそんな理由からだと言えます。

まぁ音楽に理屈はいらないので、早速この曲を試聴してみて下さい!
(Youtube) 「Valder Fields」-Tamas Wells
(MySpace)
「Valder Fields」-Tamas Wells


私はいつのまにか、静かに涙がこぼれていました・・・

A Plea En Vendredi

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A Mark on the Pane
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Two Years In April

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「アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界」坂上真清

2007年10月07日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界」
坂上真清(
Sakaue Masumi)

The Last Irish Bard ~ Turlough O'Carolan (1670~1738)」

(アイリッシュ・ハープによる演奏)2006年


アイリッシュ・ハープによるとても美しい演奏です

思えばハープという楽器ほど人によっていろんな風に語られ、また混乱されているいる楽器はないのではないでしょうか?私に言わせれば、とてもかわいそうな楽器だと思っています。

ハープと言えば、一般的には麗しい女性が奏でるグランド・ハープをイメージするでしょう。でもグランド・ハープは、ただだかここ一世紀のうちに生まれた新しい楽器なんですよね・・・。でも現代ではこの楽器はグランド・ハープを中心に回っているようです。数少ないハープ教室でも、そもそも演奏法さえ違うのにクラシックorグランド・ハープを基準にトラッドまで語られる始末・・・。アイリッシュをごく表面的にしか知らないクラシックの方がグランド・ハープ奏法をベースとしてトラッドも教えていたりします・・・。アイリッシュをちゃんと聴いたこともない人が譜面だけでアイリッシュを語ったり。譜面通りハープが弾けることと、アイリッシュを弾くことは全くニュアンスが違うはずだと私は思うのですが(^^;


アイリッシュ・ハープ

なんでこんな事を言えるかというと、以前も書きましたが実は私はHarper初心者(男性)なんです(^^;(注:トラッド系ではHarpistとは呼びません)。でいろいろ調べていくうちに、人によって言うことがばらばらと言うことに気がつきました。特に日本では、トラッド系のハープ自体見かける事が少ないのでとても混乱しているようです。日本では多くの方が(トラッドに興味のない)クラシックご出身で、そんな方がアイリッシュも教えたりしているので、更に混乱させているように思います。

そもそもハープという楽器は紀元前(!)から存在する楽器で、かなり歴史があります。世界中にその原理を持った楽器が見つかっていす(もっとも構造とか素材や音域とかは今とは全然違っていたと思いますが)。また人間の歴史の中では古代より霊的な儀式に寄り添った楽器でもあったようですし、その音色はどこか魂の中まで届くものなのかもしれません・・・。最近では音楽療法などヒーリング・癒し効果で注目されていたりしますね。話が徐々にそれてきましたが・・・(^^;、その歴史的観点からするとハープは楽器単体として語るより、地域ごとの音楽に沿って語られるべき楽器なのだと私は確信しております。

 おっと前書きが長くなりましたが、このアルバムは本当に素晴らしい!の一言です。キャロランの曲を演奏したものは世界中に結構沢山ありますが、私が聴いた中では指折りの美しい演奏です。また当時の音色に近づけるべく弦を金属に張り替えているので、それが独特の美しい余韻を聴かせます。

まずは下記で一度ご試聴下さい
「ラスモア」(アルバムの中の坂上さんオリジナル曲) 

過度にセグメント化され、マーケティングと言う名の下に情報統制され、その結果疲弊しきってしまった悲しき現代のミュージック・シーン・・・。その一方で、商業至上主義のメディア経由では絶対出会えない、世俗から離れたこんなにも美しい音楽世界が、確かに、ここにあります。(そうそうこれはいわゆるインディーズものとなっていてAmazonとかでは入手できませんヨ)。

沢山売れた事が音楽的に認められたと勘違いしている人(そう思い込まされている人)にこそ、こんな音世界に出会って欲しいなぁ・・・と私は心から願っています。

※こんな素晴らしい音世界は自分から探しに行かない出会えない位、今の音楽業界は情報にあふれ、不毛な音にまみれているんだよね・・・。


このアルバム、詳しくはここをクリック!

アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界 The Last Irish Bard

トリニティー・エンタープライズ

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クラルサッハ

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