某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

海外アーティスト公演で使われる「来てくれる・・・」って、日本人をバカにしてませんか?

2014年03月29日 | 【徒然随想】

以前よりそのフレーズを聴くたびに違和感いっぱいの言葉があります。
あのアーティストが○年振りに日本に来てくれます!
とか、ファン待望の日本公演、やっと実現してくれます!
みたいな、コンサートのコピー。これって、私には日本人をバカにしているようにしか聞こえません。

例えば、最近のポール・マッカートニーの時(※別にポールを非難している訳ではありません。私もポールのファンです。招聘元の告知の在り方の問題の指摘です)。確かに彼は東日本大震災の被災者へのチャリティーを行った事には一日本人として感謝致します。でも、そもそもコンサート料金はスタジアムクラスなのに一人に2万円近いもの!更に、裏話では招聘元間でギャラの競り合いをさせて、もちろん条件の良い方に乗ったからこの価格になっただけ。別に全額寄付したわけでもなく、報道によると日本公演で数十億の稼ぎがあったとか・・・。

つまり、単に日本マーケットに稼ぎに来ただけでしょう。(もちろん熱心なファンサイドからには"来てくれた"という表現も有り得るのかもしれませんが)、第三者の目には、あくまでビジネスとして日本公演を行っただけ。それ以上でも以下でもないと言えます。

なのに、なんで「来てくれる」みたいな、自らを卑下するような表現がまかり通るのでしょうか?戦後直後でもあるまいし、時代錯誤もいいところだと思います。

もっと安価な、特別な公演料であるとか、大半を寄付したというのなら私も素直にこのフレーズを受け入れられますが、でも所詮ビジネスで来ているだけなのだからいい加減ビジネスライクにとらえてもいいのでは、いやとらえるべきでは・・・?と最近特に思います。こんなプロモーション方式、つまりファン心理につけ込んでありがたせる方式はこの時代、いい加減改める時期に時期にきていると言えます。

この感想、私だけでしょうか・・???(汗) 

 


佐村河内氏の件に見る、NHK始めとしたメディアの劣化、低劣化。

2014年02月08日 | 【徒然随想】

佐村河内氏の音楽のゴーストライターとか耳が聞こえない事への疑念とかいろいろ話題になっています。私は最初にこの方を見た時、一瞬で胡散臭さを感じ、その後一切無視してきました。驚くべきは、この発端がNHKなどのある程度信頼されているメディア発だった事・・・。そしてその後、一部のメディアが”騙された事もある程度やむを得なかった”、という論調で庇っている所もある事。

信じられません・・・・。それでも、ニュースを伝える側の、責任ある立場の人間なんでしょうか?

被爆2世とか耳が聞こえないとか・・・話題性の高い属性の連発。変だなぁ・・・。それと、最初にこの方の画像を見た私は、本当に耳が聞こえない人には到底見えませんでした。またその作りこまれたアーティスト然とした”中身の浅いJ-POP風な印象の風貌”も胡散臭さ一杯でした。本当にメディアの側は、この変な空気に疑問を持たなかったのでしょうか・・・?素人の私でも感じた胡散臭さを、メディア側は感じなかったのでしょうか?

これは、益々進んでいる、現代のマス・メディア側の人間の質の低劣化を具体的に示した出来事でもあります。

更には、SNSの発達した現代では従来のマス・メディアは既に少人数が発するマイナー・メディアに過ぎません。この現実を見据えた上で、従来のマス・メディアから発せられた情報も、ほぼ個人の意見にしか過ぎないという事、つまり信憑性もそれほど高くない時代に入った事も改めて思い知らされた出来事でした 


事務所やタレントの接待番組と化した紅白にもはや未来はない

2014年01月08日 | 【徒然随想】

ちょっと遅い話題になってしまいましたが、2013年の紅白歌合戦を一応見ました。

いやぁ~、本当に、心底につまらなかった・・・。こんな音楽好きの私ですが、でも”もう紅白は結構"と呟かざるを得ない内容でした。「歌の力」とか言っていたけど、どこにそんな歌があるの・・・とつっこみたくなるほど、薄~ぺらい(演出だけが見事な)歌が流れていただけだけの印象でした。

思えば、紅白がここまでつまらなくなったのは、事務所のゴリ押しとか(視聴者より)歌手を接待している番組作りが露わになっているからだと思う。それを一番感じたのは、数年前のジャニーズ事務所の無名の3人組(名前も忘れた、NYCとかABCとかそんな感じ)が出た回です。確かCDデビューもない、つまり何の実績もないグループが「紅白歌手」として出た時。その時、事務所の力とはここまで強いんだ・・・と一視聴者として驚いた事を覚えています。

そして今の紅白・・・。そんな事務所間のパワーゲームと化して、出演者の数合わせ、バーター出演者のゴリ押し具合が素人目にも透けて見えています。

今の紅白なんて、(視聴者よりも)大手事務所とその歌手に対する接待特番としか思えません。だから、本当につまらない。歌が主役でない。

「歌の力」なんてコピーが、ジョークかと思えるほど空々しいです。大物アーティストが出演を断るのも当たり前、それが普通の市民感覚だと思う。

子供の頃から大好きで欠かさず見ていた「紅白歌合戦」も、もう見ることはないような気がした2013年の紅白でした・・・。


面白かった音楽本『僕の音楽物語 1972-2011/名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史』

2013年11月06日 | 【徒然随想】

ユーミンのデビュー時のサポート・ミュージシャンによる日本POP MUSIC界の追想記です。(ちなみに、筆者はユーミンの「ルージュの伝言」でドラムを叩いている方です)

僕の音楽物語 1972-2011  名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史
 
祥伝社

有名アーティストの伝記等では味わえない貴重な内容。熱心な音楽ファンにとっては実に興味深いエピソードが幾つもあります。そして、あの時代の空気がページを繰るごとに漂ってきます。

 


この本を読んだのは、事前知識はなく著者も知らないまま、街で偶然手にしたのがきっかけです。まずタイトルの「名もなきミュージシャンの手帳が語る・・・」に惹かれました。そしてページを開いた途端、面白くて、即購入して、その日の内に一気に読んでしまいました(^^)。

 

この本を見かけた時、”有名ミュージシャン等の視点からの本は飽き飽きだけど、この本からは普段落とされがちな、リアルな業界現場の空気とか(スキャンダルも何もない)ごく普通のミュージシャンの事とか、職業としての観点からの裏方ミュージシャンの話が聞けるかも?”と直感致しました。そして正にその通りの内容でした。


この本は、有名アーティストの視点だけで語られてきた話ばかりでマス的には無視されてきた業界の世界を、”名もなきミュージシャン”達を通じて、時代の空気と共に鮮やかに蘇生させてます。誠に希少な内容/証言だと言えます。

 

そして、日本のPOP音楽が一番幸せだった(?)70年代~80年代を中心に熱心に音楽を聴いてきたファンには、音楽を通じたあの頃の世相が立体的に再現されてきます。

ユーミンに関して言えば、私もデビュー時から知っているユーミン・ファンでもあります。なので、ユーミンがブレイクする迄を雑誌やラジオ等のメディアを通じて彼女の動きをなんとなく覚えていたので、この本を読んでユーミンの当時の姿を、より立体的に再現できた気がします。

 

余談ですが、ユーミンの著書(『ルージュの伝言』)にあったバックバンドに記述がずっと気になっていたので、まさかそのバックバンドからのエピソードが聞けるとは思ってもいませんでした。そのお話は本当に希少であり興味深い内容です(注:決して暴露系のお話ではありません。本当は暴露話も沢山あるのではないかと推察致しますが、でも著者はそんな下世話な事をお書きになる方ではない印象です。以上念のため。)今まで良くわからなかったキャラメル・ママ/ティン・パン・アレー以外のバンドの事がこの本で把握する事が出来ました。

 

この本を積極的にお勧めできる読者は、例えば当時の業界関係者とかを除けば、氏と前後して日本の音楽シーンを伴走してきた往年の熱心な音楽ファン、また「ひこうき雲」で再ブレークした?(松任谷ではなく)”荒井”由実のファン、特にパパレモンとかダディー・オーの名前を憶えている方は是非ご一読ください。興味津々の内容です。そして、ニューミュージック勃興時からの音楽シーンを(完全ではないにしても)リスナーとしてだけではなく、裏方からのお話を含めて立体的に捉えたい方には特におすすめです。

 

この本が世に出たことを慶びつつ、往年の熱心な音楽ファンには是非目を通して頂きたい本です。


あるCDショップが閉店します・・・

2013年10月28日 | 【徒然随想】

大手系列ではなく、地元で数十年間愛され、営業されてきたお店です。それこそ「レコード」の時代からのお店が近々閉店してしまうのです。今の音楽界の状況では仕方ない事は、素人でもわかります。でも、お店の人が親しい人と交わしていたやりとり(偶然立ち聞きしてしまいました・・・)言葉に、私は切なすぎて涙が出そうになりました・・・

曰く、
『次はもっと世の中に必要とされるお店をやるつもりです・・・』

誤解ないように補足致しますが、このお店は本当に音楽好きの方が営業されていて品ぞろえも、しっかりした目利きの出来る物もいっぱいありました。つまり、返品可能期間以降の品もたくさん揃えていたお店です。

そんな音楽を愛するお店の方が寂しそうににつぶやいた『次はもっと世の中に必要とされるお店をやるつもり・・・』。そう、今のCD・・・まぁ音楽自体が?余り必要とされていないと感じてのお言葉だと思います。今の音楽業界に関わっている方々、この言葉、どうお聞きなりますか?

特に「音楽を壊した」とされる方々、某プロダクション、プロデュサー、レコード会社、某関係者、”音楽”CDを単なるアイドルのノベルティにしてしまった業界etc、そんなよってたかって音楽を金儲けの手段にしてしゃぶりつくし音楽業界離れを招いてしまった方々のコメントを頂きたいものです。

音楽好きの私には悲しすぎる出来事でした。。。

 

 

 


不愉快なCM(TV編)

2013年09月26日 | 【徒然随想】

突然ですが・・・

最近TVを見ていてとても不愉快になるCMがいくつかあります。以前はそこまで気にならなかったのですが、最近は製品を何が何でも売りたいという過剰な意思が滲む直接CMが多いのかな、と思ったりします(^^;。

 

ダントツに嫌いなのは「ファブリーズ」のCM。これはホントに嫌いです。嫌いなタレントが出るとチャンネルを変える、という言い方がありますが私はこのCMが出てくるとリモコンでチャンネルを変えます。もう生理的にザワつく位に嫌いです(汗)。

 

この感覚、私だけではなく、妻も(チャンネルを変えるほどではないですが)かなり嫌ってます。ふと思ってネットで「ファブリーズ CM」で検索したら・・・次に「嫌い」というキーワードが出てきて、やはり多くの方がそうなんだと思いを新たにしました(^^)。

 

嫌いな理由はいくつかあります。ネットではその嫌悪感を詳細に分析しているサイトがありますので私は敢えて詳しく書きませんが、ざっと思いつくのは
①人間が不愉快に感じている事を映像化して突然見せつける。そのやり方があざとい。
②身のまわりに危険な雑菌がうようよしていて危険だと脅す、その仕掛けのあざとさ
 これは、最近の若いママの過剰気味の清潔志向につけ込んでいるとも感じます。そもそも人間は雑菌と共存することで正常な免疫が育成ができる事を、除菌行為で人為的に阻害する事は、結果的に病弱で不健康な体になってしまう可能性があるのではないでしょうか?特に幼児、赤ちゃんが・・・。いいのか、それで。アトピーとかも過剰清潔が原因という説もありますし。
③BGMに著作権使用料が発生しない、また耳になじんだ既存の曲を使うセコさ、あざとさ(この場合、「オ、ブレネリ」曲)。

その他細かいことは沢山ありますが、この会社、多分外資系だったと思いますが、最近のハリウッド映画じゃないですが、大金を注いで宣伝量でと迫力だけでゴリ押しする、それもマーケティングという名で人間の感情を分析して、その弱みにつけこむような不自然な造り・・・(^^;。

 

結局このCMは、この会社が「売りたい」精神ばかりで、「社会性」が乏しいと、このCMが言外に訴えていると私は受け取りましたよ(個人的な感想です)。

 

金さえ出せばCM出稿できるのだろうけど、こんな倫理性すれすれの路線のものを無差別に家庭にプロパガンダする会社・・・ここの製品は買いたい気持ちになりませんね・・・(あくまで個人的な感想ですよ)


そういえば、最近柔軟剤の臭いが町中溢れて、その化学物質のせいで体調を崩すというニュースを良く見かけます。あと多摩川には耐性菌がいるとのニュースも今月ありました。ここに限らず、洗剤の会社って社会的責任ってどうなっているのでしょうか?。業績だけ・・・?。残念な事です・・・(^^;

 


AMラジオの広告がちょっと・・・な件

2013年07月11日 | 【徒然随想】

最近生活が変化して午前中からAMラジオを聴く機会が増えたのですが・・・

震災以降、非常時情報ツールとしての役割の認識が高まった事や、スマホのアプリで気軽で高音質で聴けるようになったラジオ、特にAMラジオの認知が高まっているとのニューズを聞きました。自分自身も少し生活が変化して、午前中からAMラジオを聴く機会が増えました。TVにはない、フレンドリーでパーソナル感覚、また仕事の邪魔にならないメディアとしてとても好きになりました・・・がとても気になる事があります。

それはラジオ広告です。いわゆる一流、メジャーな企業の広告が殆どないせいか、全体的に華やかさがありません。でもそれは仕方ないし、ある意味どうでも良い事なのですが、そうではなく、高齢者向けの薬と、聞き流すだけの英語教材、パチンコ、更には自社のラジオ・ショッピングが頻繁過ぎて番組を聞いている中でいや~な感じになってしまうのです。

まず、高齢者向け薬の件。特に痛みを緩和するとい○○○○○○(発音/6文字)の広告がウザイし、なんか怪しい印象です。「漢方に学んだ薬」っていったい何???漢方薬じゃないの?更に高齢者の藁にもすがりたいような心境につけ込むようなコピーの連続。孫に「おじいちゃん遊ぼ」と言わせ、おじいちゃんは膝が痛くて思うように孫と遊べない。そこで「膝の痛みをなくして孫と一緒に遊びましょう」というストーリー。最後に「おじいちゃん大好き!」と言わせるあざとさ(笑)。まるで魔法の薬のようです。こんな広告がどの放送局でもまんべんなく流れます・・・。

広告収入が生命線なのでクライアントは選べないのでしょうが、こんな広告ばかりでは、番組内容以前に、ラジオから離れてしまいそうです。

加えて、聞き流すだけの英語教材。数社あるようですが、これもひっきりなしに流れてきます。ネットを見れば気が付きますが、これの「上手くいった」レポートをブログなどの記事するアルバイトあるようです。ネガティブな記事はなかなか検索されない仕組みのようです。私の知人もやめてしまいましたし、少なくとも身の周りでは成果のあった方は残念ながらいません。(もちろん効果は個人差、という切り返しがあるのは承知ですが)

(民放)AMラジオ放送を聞いて感じたのでは、番組内容以前の、番組にまとわりつく広告の胡散臭さが結局AM放送のイメージを損なっていて、それが悪循環している感じです。経営の厳しさも最近ニュースになっていましたが、AM放送が大好きな私には、これでは新しいリスナー、特に若い層の取り込みは難しいような気がします。10年後はどうなっているのかな?

私は、(FM局のような、勘違い的浮いた感じではない)もっと芯のしっかりした音楽中心にシフトする事、メールを活用したほぼリアルタイムのリクエスト形式などに特化すれば生き残れるような気がするのですが・・・いかがでしょうか?

 


さだまさしさんの名言

2013年06月30日 | 【徒然随想】

昨日の私の独り言の件ですが

今日の日刊スポーツのさだまさしさんのインタビューの中の言葉が全て語ってくれていました。

確か「一部の音楽”業者”が音楽”家”を追い詰めている状況がある・・・」だったと思います。

私が言いたかったのは正にこれです。秋元康のような音楽家でもない人が跋扈する事で、本来もっと注目されるべき音楽家が評価される機会を失っている。これが言いたかったんです。(注:さださんは特定の人の名前はお出しになっていません。秋元氏の件は私の独断です)

あ~言いたい事が表現されていてとてもすっきりした~(笑)。


音楽を殺したのは誰?(その1)

2013年06月29日 | 【徒然随想】

最近の音楽は本当に質がガタ落ちで、聴くに値しない/お金を払うに値しない物で溢れているように感じます。ヒットチャートといわれる業界の枚数工作及びあざとい若年層煽り商法の成果ランキングをみると・・・もう何も語る気もしません・・・。でふと思ったのですがなぜここまで音楽の質が落ちたのはなぜだろう・・・???

私なりの原因探索の結論の一つは、音楽制作が音を波形で処理しはじめた事です。

音楽制作がデジタル化されるにつけ、音楽は何度でもやり直しがきき、テクニックのなさは技術で適当に補正が可能だし(もちろん当事者はそう思ってないかもしれませんが)、音を聞く限り音楽に対する真摯さ、真剣勝負みたいな魂が次第に現場/業界から抜けていったように思います。

アナログ時代は、やり直しは時間も資材的なコストかかるし心理的なプレッシャーも大変だったろうし、なにより音楽的にきちんとしたプロでなければ対応できない世界であったろうと思います。またシンガーをはじめ、デジタル的なごまかしもききません。またデジタル機材がなかった時代は演奏技術も要求されるので、きちんとした演奏家や関連する多くの人材が音楽制作に関わっていたと思います。つまり、音楽を波形で処理する前は(アナログ時代)はきちんとした音楽家がきちんとした緊張感を持ってきちんとした音楽をやっていたのだと思います。真剣勝負の世界ではなかったかと。。。

翻って現代です。デジタル機材で素人の参入が簡単になりそんな音で溢れかえった音楽の世界では、イージーでゆるい、どうでもいい「音楽」が普通に流通する事になってしまいました。もちろん新たな才能の参入が簡単になった側面もあると言えますが、「悪貨」の流通の方が圧倒的になってしまったと言えます。

その結果、悪貨(安易にお手軽に制作された素人音楽)は良貨(魂が込められた真剣勝負音楽)を駆逐してしまった。これが現在の状況ではないかと感じています。お金を使うに値しない音がやけに耳につきます(^^;

 


最近のAKB商法に思うこと・・・

2013年06月24日 | 【徒然随想】

先日音楽CD売上ランキングのニュースを見ました。何でもAKBが何かの記録だったそうです。

でも私の身の回りでは驚くほどAKBの話題なんて聞きませんし、何よりあんなに売れているはずのAKBの楽曲を知っている人は殆どいません。不思議なほどです・・・。更には、最近のヒット・チャートって世の中の指標にはなっていない事は既に多くの方が知っているのに、わざわざこれをニュースにするメディアの感覚がわかりません。もっとも何かのパワーがマスメディアの裏で動いているのも周知の事実のようですが(汗)。

まぁそれはそれとして、思えば戦後しばらくして「アイドル」が誕生した頃から、若年を扇動して音楽をビジネスにするという業態が徐々に普遍化してきたように思います。言い方をはっきりさせれば、性的なフェロモンを撒き散らして若年層にお金を使わせる業態という感じでしょうか・・・?特に女性は、性的な事をオープンに出来ない風潮が日本では長く続いてきましたから、男性アイドルへの煽情を音楽を通じて発散させる手法が一気に開花したと言えるでしょう。"ジャニーズ"や"御三家"が若い女性に訴え、"三人娘"が主に男性に訴えてきたのは、ベールを剥がして言えば、性的なフェロモンを「音楽」というツールで覆い隠して(あからさまにする恥じらいが社会的通念として存在していたから?)ビジネスに昇華させたからだと思います。でもこれらの時代の救いは、音楽は音楽としてプロが携わっていて、厳然たる質的なレベルが保たれていた事。だからアイドル・ソングと言えども現代まで残っている良い曲も沢山あります。音楽と”煽情”は微妙な、いや絶妙なバランスで両立していたと言えます。

そして現代のAKB商法です。

秋元という人は、おにゃんこの段階で、性的フェロモンを表ビジネスとして直接利用し結び付けける事へのためらい(暗黙の社会的な規律/羞恥心から)を一気にとっぱらい、「性風俗」的性フェロモンと音楽ビジネスを一気に結び付けてしまったように思います。だから彼女達は歌唱力や踊りの上手さは殆ど問われることはなく、極論で言えばその女の娘(こ)が持つ属性としての魅力/性的フェロモン魅力を前面に出すビジネスと成立させてしまいました。芸能的スキルは無い方が却ってその人の魅力だったりする事も、端的な例ですが成立しています。歌の音程のふらつきさえも魅力だったりします。なお、彼が”女性アイドル”だけに絞っているのは、業界に長く棲息している秋元氏が、君臨するジャニーズ事務所との対立を最初から避けた巧妙な”計算上”のもと言えるかと思います。

そしておにゃんこの進化系としてのAKBですが、世間の多くの目は「風俗系ビジネス」と揶揄したりしていますが、すでに業界のモラルや規律、羞恥心などは完全に取っ払って殆ど音楽をツールにした「風俗ビジネス」になってしまったような印象がりあります。もちろんメンバー個々人を非難してしているのでは全くなく、ビジネス・モデルとして俯瞰して今の業態をみた印象ですが・・・。

メディアを通じたキャバクラ商法のマス化/普遍化とも言えるかと思います。

ここからは音楽を愛する者からの発言ですが、秋元さんにはもう音楽を金儲けの手段にせずにもっと直接的に性的なものを商品化して頂きたいと願っています。そうすれば、純粋に音楽で生きている人達を別の土俵として分けてあげらるし、売上枚数の話題も性フェロモンビジネスから切り離して、音楽としてきちんと評価される事が出来ます。そう、音楽と風俗を分けて頂きたいんです。

今のように、音楽を手段にして若者からお金を巻き上げるビジネスと、きちんと音楽の力を信じて活動しているミュージシャンがAKBビジネスと一緒くたにされている状況は音楽ファンやミュージシャン、何より「音楽」そのものがかわいそう過ぎるように感じます。昭和の時代と違って音楽の質がここまで落ちているのももう看過できません・・・。

ちなみにこんな気持ちでいるのは私だけでしょうか???


YAMAHAのXGworksがあっけなくWindows7で動きました!!

2013年06月15日 | 【徒然随想】

今回の記事は直接音楽そのものではありません。

私の昔からの趣味がDTM、つまりコンピュータ・ミュージックなんです。MIDIが登場した頃からの趣味でまだGM規格が登場する前・・・と言えば如何に古いかは判る方はわかると思います(笑)。もっとも古いだけで、全然やっていなかった時期も長いのですが、最近またこの趣味の虫が動き出して昔の機材をあれこれ動かしていました。またCubaseという最近のDAWも偶然入手したりして、新旧ごちゃごちゃ状態にいます。

そんな中、昔とても気に入っていたYAMAHAXGworks(version3)が現在のPC(Windows7 Home 64bit)ではインストールができなかったのであきらめたままでした・・。ところが最近Win7 64bitでも動くという記事を発見!!さっそくトライしてみました。

参考にさせて頂いた記事では、1.互換モードでインストールする。2.必ず管理者モードで行う・・・とありました。そこで試してみましたが、何をやっても動いてくれません。互換モードテストで動かすところで何の反応もないまま、つまりずっと同じ画面のままです。

もとのソフトが、1.フロッピーベース、2.バンドルベース(CD-R)とか幾つか持っていたので、それぞれ試したり、Win7PCのコピーフォルダを試したり(階層を薄くしたり)場所を変えてみたりと、考え得るあらゆることを試してみたのですが結局私の場合ダメでした・・・(一応PC歴は長いので、ネット情報を含めて考え得るあらゆる事をやってみたつもりですが・・・ダメでした。もう仕方ないと諦めたところ・・・

 

 そんな中、ふとある方のブログで、”以前動いていたフォルダをwin7のProgram files(x86)の下にコピーすれば動く”?というものはありまして、これもやってみましたがダメでした。もう万策尽きて投げやりになっていた時何気なしに、xp時代にそのハードディスクの中をバックアップしたデータが外付けHDにある事を思い出しました。(システム・フォルダのコピーはトラブルの元なので、その点は注意してコピーしたものです)。そのフォルダに"Program files"があり、その下に"YAMAHA"のフォルダ、でその下に"XGworks"のプログラムフォルダがありました。そのフォルダの中の、EXEファイルをクリックしたところ・・・・な、なんとごく普通に動いたのです!!レジストリはどうなっているの???とか疑問点が出てきましたが、これは事実でした。

つまり、外付けHDにあった昔のxp時代のフォルダ(バックアップ)をクリックしただけで普通に動いてくれたのです。もう拍子抜けして、その場でへたれこみそうになりました(マジです笑)。拙いPC知識を総動員してあれこれ試した膨大な時間はなんだったの???と愕然としました。そもそもインストールしないで動いてくれている事自体理由は不明なのですが、でも動いています。xgフォーマットのmidiも快調に外付け音源できちんと鳴らしてくれています。

もし同じように困っている方は一度お試し下さい。ただし、今からxpPCをコピーする方は、システムで使用するファイルが本体とコピー先で混乱してトラブルになることが以前経験しておりますので、くれぐれも立ち上がらないなどのトラブルにならないようにご注意下さいね。

以上、興奮状態のままのレポートでした。 


「葛飾水元公園・ベンチ物語」

2013年04月19日 | 【徒然随想】

「葛飾 水元公園・ベンチ物語」

東京都では「思い出ベンチ」事業というのをやっていて、背もたれプレートにメッセージ
を刻印したベンチが公園に設置されます(一般募集/要寄付/数量限定)。

初めて東京の日比谷公園で見つけたは驚きました。
そしてメッセージの中にいろいろな人生を思いめぐらせました。


そも思い出ベンチが葛飾区の水元公園にも設置されている事に気が付きました・・・。
中でも「闘病」という言葉があるメッセージを見つけた時、大きく心を動かされました。
気が付くとこれ以外にもいくつもメッセージを見つけることが出来たので、これらを何か残し
たいと思って動画を作成する事にしました。

この動画の最後のメッセージに特にご注目頂いて、是非ご覧下さい(^^)

 

「葛飾 水元公園・ベンチ物語」


音楽マーケットの未来とiPad

2010年06月18日 | 【徒然随想】

みなさんは音楽はどうやって聴いてますか?

 iTunesとかの配信ですか?
やはり、CDなどのパッケージ?
それともレンタルでOK?

最近CD屋さんが本当に無くなってしまいましたね・・・。昔ならスーパーにも必ずあったお店が、ここ10年位ですっかり姿を消してしまいました。更には、最近渋谷のHMVもなくなるというニュースが・・・。HMVの新宿丸井店のオープンにはあのリチャード・ブランソンまで来ていましたが、そのお店も近くに移転した後結局随分前に無くなってましたね。 CDのリアルショップでは意外な作品との偶然出会いがたくさんあって、いつもとても楽しみでした。一方、現在のネット時代では情報は何でも瞬時にとれますが、でもお店での出会いの”偶然性”とはどこか質的に違って、ネットは”偶然”を装っていても結局自分のアンテナだけが基準になっているように感じる事が多いです・・・。

 そんな中、今までは”配信の増加がパッケージ減少を補完”すると言われていましたが、現実はそうでもなく、どちらも頭打ちらしいというニュースを聴きました。ほんと、音楽業界ってどうなってしまうんでしょうかね~・・・?私は積極的な「パッケージ派」なので先行き本当に悲観してます(汗)。

 こうなった理由は沢山あると思います。一番は、小金を持った子供世代に媚びた音楽ばかり量産し続けた結果、楽曲の質が見事に落ちた事。更には、その過程でリスナーの音楽を聴く耳、また制作サイドのレベルも同時に欠落した事も。またCDという小さなパッケージのため、アートワークが軽視され、アートワークに含まれていた芸術性とか、お遊び感覚とか、ファッションセンスなど、いろいろな要素・知識が身に付く術が無くなって伝承されなくなってしまった事・・・、etc。

現状を嘆くのはここまでとして、私はiPadが意外な救世主になるような予感がしています。それは、iPadでアルバム配信を活用すれば、CDの持つ致命的な欠点、つまりジャケットのビジュアルの小ささを補う事ができると思うから・・・。LP世代の方にはご理解頂けるかと思いますが、ジャケットは音楽の一部と言えるほど需要なものだと思います。沢山の情報が詰まってました。最近の若い世代が、音楽に対する入れ込みが小さく聞き捨て傾向にあると言われるのも、意外にアートワーク・ビジュアルの要素が音楽と結び付いていないからからもしれません・・・。私は配信には不満な点が多いのですが、iPadの持つ可能性に期待しようかと思っています。

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新星堂の経営再建ニュースから見えるもの

2008年03月02日 | 【徒然随想】

2月28日付けで、
『投資会社の支援で経営再建 音楽ソフト販売の新星堂』
とのニュースが流れました。

”新星堂はインターネットによる音楽配信の急激な普及などの影響を受けて赤字に陥り、今期も21億円の当期赤字になる見通しとの事”からこういう事に至ったとの事です。昨日ちょっと買い物で久しぶりに歩いた街では、新星堂ではないですが他のお店も閉店してたり、縮小してたりしました・・・。音楽販売業界の不況をひしひしと実感します。

世間的には、ネット配信vsパッケージ販売の流通構造の変化ととらえる記事ばかりが目立ちます。音楽の内容に格別の関心を持たないマスメディアはその程度の見方しかできないのはやむを得ないかもしれません・・・。でも音楽fanの私から言わせれば、事態はとても深刻だと思います。

それは音楽の質の低下をもたらしているからです。

 (パッケージ)音楽マーケットの縮小は音楽の質の大幅な低下を招いています。これが音楽fanにとっての一番の問題です。例えば、最近は世代を超える音楽や後生に残る音楽が激減しています。このことからも状況は明らかです。

そもそもポピュラー音楽は
普通の消費者をパトロンとする
「現代版のパトロン制度」で
成り立っているものだと思います。

音楽のコピーやレンタル、大手中古・リサイクル店が一般化する前の70年代~80年代までは、音楽をきちんと購入し、その利益を制作サイドに還元して制作側がまたきちんと音楽を制作するという現代版のパトロン制度が成立していました。でも今は、音楽を支えるはずの消費者サイドはコピーやレンタルなどで対価を制作側に戻すことが少なくなり、制作サイドはとりあえず金になる事を求めて音楽の中身より話題になるものやアイドル物などに力を入れたり、果ては優秀なカタログまでどんどん安売りする始末。自ら循環サイクルを壊しているようなもの。また肝心の音楽の内容もデジタル音源でお安いものが大半で、聴く度にがっかりする事が多いです・・・。

もう、音楽の再生産の循環サイクルは
破綻寸前だと素人でもわかります。

 昔ロック系の方々が、音楽の商業化を非難するのがかっこよかった時代がありました。でもそんなロックでさえ今まで残っているのは、実は商業ルートで制作されたものが殆どだと思います。素晴らしい音楽は、実は多くの人の意見を介して磨かれた後にリリースされたものが一定の質を保てるのだと思います。あのビートルズだって、ジョージ・マーティンが必要だったし、阿久悠さんは商業音楽の世界だからあんなに優れた作品を世に送り出すことが出来たのです。

音楽を聴くためには消費者が一定の負担をして制作サイドに資金を環流させる。それはとても大切な事だと私は思っています。私は大手が丹誠込めて制作していた70~80年代の黄金時代のような音楽が聴きたいのです。今のメジャー作品でも貧弱なものが多すぎます。まるでインディーズみたいな、稚拙で自己満足だけの音楽はもう沢山なんです。

音楽を「安ければ良い」というような感覚の消費者は結局素晴らしい音楽を遠ざけているだと思います。音楽、いや今の大衆向け芸術は全て一般大衆=消費者をパトロンとして初めて成立する「現代版パトロン制度」なのです。だから、一定の対価を制作者に還元しない限り良質な作品は制作出来なくなってしまうのです。音楽を愛する全ての者はこの点を忘れてはならないように思います・・・。ただ「安ければOK」では済まない音楽業界の現状を私は心から危惧しております・・・。

 

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気になるCMから、その音楽について。

2008年02月16日 | 【徒然随想】

最近立て続けにBPOから指摘を受けている最近の民放TV。BPOの指摘を待つまでもなく、私はここ数年ずっと民放TVは明らかに歪んできているように感じています。このBLOG的に言えば、それはまるで日本の"売れている"大衆音楽のレベルの低下と同期しているかのようでもあります(^^;。でもその民放の歪み方は深刻。国民の公共物である電波を占有するメディアとして、その資質に関わる状況だと思ったりします。深層で何かが病んでいるのだと思わざるを得ません・・・。

そんな訳で私は年毎に民放を見る時間が少なくなってきています。だから当然CMを目にする機会も減少。・・・でもそんな中でも、たまたま目に入ったCMでとても気になるものがありました(^^)。今日はそれを書いて見ます。・

①堀北真希さんが出演されている、サントリー「白いなっちゃん」CMソングで流れている「初恋」!


youtubeでも試聴可能

もちろんあの今は亡き村下孝蔵さんの代表曲です。村下さんの事は以前も詳しく書いたのでここでは触れませんが、歌っているのが 


GOING UNDER GROUND

バンド名がイギリスのザ・ジャム(The Jam)の曲名から来ている事からも伺えるように、彼らの音は生々しい”ロック”系の音が中心。でも私が彼らに惹かれているのは、突き詰めて考えてみると実は(写真の眼鏡の)松本君の声のような気がしています。バンドとしての彼らには申し訳ないけれど、実は私は松本君のこんな曲をず~っと待っていたんだ。だからこの曲を聴いた時、一瞬で彼だと分かった時「そうだ、これなんだよっ」て思った。

 彼の声の持つ叙情性は実は粗いロックサウンドより、素朴なアコースティックの方がしっくりくるんだ。でもきっとそれは彼・彼らの方向性とは一致しないのだとも思います。この辺がアーティストとリスナーとの関係の一番難しい所。聴きたい音楽と演りたい音楽との相違。でも私は長年音楽を聴いて来た者の感として、松本君には、信頼の置ける誰かに身を委ね、ソロ・プロジェクトとして完璧なる叙情性フォークorアコースティック音楽を制作してみて欲しい。それは商業的成功へのアプローチという意味ではなく、新しい次元を拓くという意味です。そこから絶対新しい世界が拡がると私は確信しています。だってこの曲(2バージョンあるらしいけど)にはその片鱗が現れているのだから・・・(^^)。

COMPLETE SINGLE COLLECTION 1998-2008(初回限定盤)

ビクターエンタテインメント

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②小田急(都圏の私鉄)のCMから、ハンバート・ハンバート


【小田急は、次へ。/複々線篇】


ハンバート・ハンバート

私が大、大好きなハンバート・ハンバートがこのCM用に制作した、「待ち合わせ」という曲らしい。彼らは最近ノルエィーのアーティストのハウゴー&ホイロップ(以前の記事ご参照)と一緒にシングルを制作したらしいし、ほんと目が離せない大好きな二人組です!

どちらもご試聴してみて下さ~い(^^)

合奏
佐藤良成
PLANKTON

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