「acoustic age」
松原 正樹
(松原さんには珍しい、A・ギターのインスト・アルバム。
名盤です。お勧め!)
先日、新宿厚生年金会館のさだまさしさんのコンサート"Mistツアー"に(初期からのさださんファンクラブ会員である)カミさんと一緒に行って参りました。それにしてもですっ
恐るべし!さだまさし!
※以下、これはどちらかと言うと、さださんのファンじゃない・・・いやどちらかと言えばさださんが嫌いな人に向けて書いてみます(^^)。
今回のコンサート、オープニングにさださんが「今日は通好みの内容です」とちょっと冗談めかしておっしゃってましたが、ほんとに通好みの内容でした。もっともこの言葉の真意を、さだんのグレープ時代からのファンを含めてどれほどの方々がどう理解されたのかは不明ですが・・、私は以下の解釈で本当に通好みだと感じました~。
つまり今回のツアーの裏テーマは実は「松原正樹」さんだと思ったのです・・・。正確には「松原サウンドを活かしたさだワールド」みたいなもんかな~?多分、松原さんが売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとなられて以降一人のアーティストのツアーに長期に同行されるのはとても珍しい事なのではないでしょうか?ちなみにさださんのステージでは(スポット的にはありましたが)長期のツアーでご一緒なのは初めてとさださんもおっしゃってましたね。今回のツアーは、その松原さんのご参加で、いつもよりコンボ・スタイルのバンド・サウンドにシフトしてました。
選曲もエレクトリック・ギターが活かせる曲が多かったし、(曲名が浮かびませんが)終盤のアンコール前の楽曲では、まるであの80年代のセントラル・パークでのS&Gの復活コンサートのポール・サイモンを彷彿させるフュージョン・サウンドで、私は完全に度肝を抜かれました!
ここで恐るべし!さだまさしさん、なのです・・・。
さださんのパブリック・イメージは、アコースティック・ギターやバイオリンで叙情的な世界を、「フォーク」ぽく歌っているものだと思います。いつも「北の国から」をア~ウ~と唄う、ヒットパレードのコンサートを想像している方も多いと思います。そして、そのできあがった勝手なイメージのためにさださんが好きじゃない人も結構多くいると思います。そんなあなたっ!その思いこみが私はとても残念・・・。
一度でもライブのさださんを会場で体験した上でさださんを嫌いなのなら私は何も言いません。実は私もカミさんに出会うまでさださんは殆ど素通りしてきた人間でした。だからさださん未体験の方に自信を込めて言えるのですが、一度でもさださんを体験してから判断してくださいマセ。特に、音楽(サウンド)にうるさい方!ぜったい”目からウロコ”ですよ~(笑)
そして、こういう言い方は何ですが、さださんは既に50代半ばです。これからいつでも今のさださんを維持できるとは誰にも言えません。なので、今後さださんを体験せずに時代が過ぎてしまうのは、本物の音楽ファンを自認する方には、一生の後悔になると私は言い切れますよ。つまりそれくらいさださんの、音楽的な世界は奥が深いし、音楽にうるさい通の方も十分納得できるものなんですよ。さださんは間違いなく現在進行形のアーティストなんです。昔のヒット曲でステージを成立させている往年のベテランとは確実に一線を画すのです!
ぞれから松原正樹さん・・・本当に溜息が出るほどにこういう歌物のバッキングは素晴らしい!有り余るテクニックを装備した上で、あくまでも歌を活かす必要最低限の音数で歌の世界を拡げます。世の中にバカ・テクのギタリストは数多いますが、でもそれをひけらかすことなく、情感と共に抑揚を効かせてテクニックをコントロール出来る人は本当に少ない・・・。その希有な一人が松原正樹さんだと思うのです。
今回のさださんのツアーは、松原さんのご参加で、さださんの洋楽的バックグラウンドを引き出す事になった通好みの内容だと思いました。私は今、今回は別の会場へももう一度行こうと思っております。
さださん未体験の音楽ファン、今回こそはお見逃し無く!
そして、既に芸の域に達しているさださんの話芸にもノックアウトされてくださ~い(笑)。
豪華絢爛なツアー・メンバー!
E・Guitar:松原正樹、A・Guitar:石川鷹彦 、Keyboard:倉田信雄、
Bass:岡沢章、Percussion:木村誠 Marimba/Drums:宅間久善
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