某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「かあさんの下駄」-中村ブン

2007年12月30日 | ♪国内 -男性


「かあさんの下駄」-中村ブン
(ジャケット・イラストby 石森章太郎)

<今回は”予告編”です・・・>
今帰省の準備などで忙しいので、今日は記事の予告編まで・・・(^^;

私はこれで号泣しました・・・
(ほんとですよ(^^;)

この曲、例の「イルカのミュージック・ハーモニー」で聴いて号泣し(^^;CDを探すも廃盤・・・。中古も見つからず泣く泣く諦めていました。そしたらなんと同じような方が沢山おられたせいか、11月に再リリース(新録音?)されました!!!

 最近、いや昔からですが、大切な人の死を曲のテーマにしたりして涙を誘う曲が結構あります。まぁきちんとしたものもある反面、”泣かせて、ヒットにして、金儲け”という下心が透けて見える曲も決して少なくありません・・・。あざとい作品も結構ありました。なので私はそうそう簡単にその手に乗りません。お涙頂戴ものでは殆ど泣きません。

でも、この曲の母と子の心温まるやりとり(ちなみに”死”は関係ありませんヨ)に、初めて聴いて涙でぼろぼろになってしまいました。今三丁目の夕陽が話題になっていますが、そんな時代の、貧しくとも心だけは清い、そう清貧の心を思い出させてくれる曲です。乱心の現代だからこそ天が降り注いだがごとくの、現代の日本人の必聴曲だと言えます!年明けにもうちょっときちんと書きますね。今回は突貫記事で失礼しま~す。では

みなさん良いお年を!

かあさんの下駄
中村ブン,中村ブン,渡辺勝
テイチクエンタテインメント

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「水中花」-井上忠夫

2007年12月28日 | ♪国内 -男性


「水中花」-井上忠夫
作詞:阿久悠 作・編曲:井上忠夫
演奏:チト河内グループ
「井上忠夫ファースト(全作詞by.阿久悠)」1976年より
(Photo by Yohji Kobayashi)

 

この詞もまた、阿久悠さんの代表作である。

最近のアーティスト、特にセールスが大きい人達の歌詞を見てみるとまるで昔の交換日記のようだなぁ・・・としみじみ思う。同世代に向けて同じ目線で言葉を投げる。そして、それに呼応する層が彼・彼女達を支持する。そしてそこから大きなビジネスが成立している。でも残念ながら私は彼らの大半には、真の言葉の意味での”アーティスト性”はあまり認める事は出来ない・・・。だって、真の”アート”作品は世代を凌駕するが、彼らの作品の殆どは世代をまたぐ事が出来ないのだから・・・。でもこの事自体はやむを得ないと思う。だってそれは昔のフォーク全盛時代にも同じような現象はあったのだからね。いつの時代にも、そんなレベルの作品が必要な層は確実にいるのだから。

ただ・・・

問題は、こういう限りなく素人系の”アーティスト”が職業作詞家・作曲家の住処を奪ってしまった事なんだと思う。その結果、今のように、殆どが時代を超えられない、つまりその時だけのお楽しみの消耗品音楽ばかりになってしまっているのだ。これはちょっとマズイんではなかろうか・・・・。一方で、今年鬼籍に入られてしまった阿久悠さんの作品群は今なお多くの方の心に留まっているのだ。それは消耗品という言葉の対極にある普遍の輝きを放っている・・・。そんな普遍性が現代の音楽には見られない。これはいくらんでもマズイんではなかろうか・・・?

 ♪ 針の音がシャーシャーと 歌の隙間 うずめてる・・・
古いレコード掛けて 酒を飲むのよ

辞書を開き 知らぬ文字 探しながら書く手紙
頬に流れる涙 拭きもしないで・・・ ♪

この女性は昔で言う”夜の蝶”だろうか・・・。水中花の”水”は「おみず」つまりアルコール。「水中花」は夜の世界でしか開くことがない花(人生)の象徴。不幸な家庭の末に満足に学校へ行くこともできず、家族を養うために夜の世界に飛び込んだ女(ひと)。夜の世界で生き、家庭ある人を愛しつつ、でも自ら身を引くだけの恋しか出来ない境遇・・・。決して成就する事のない自分の真実の愛。そんな身悶えするような切ない心が見事に唄われている。そしてほんの僅かな行数で、リスナーにここまでの奥深い人間ストーリーを想起させるのだ。名詞だ。名曲だ。

ちなみに井上忠夫さんは、言うまでもなくレコード大賞曲ブルー・コメッツの「ブルー・シャトー」の作曲者でもあり、その後井上大輔と改名した後も沢山のヒット曲を放った大作曲家ですね。そうそう、井上さんは洋楽志向が強く、大ヒットした「ブルー・シャトー」のような”四七抜き”メロディは好きではなくあまりこのヒット曲に満足していなかったという意外な話を聞いたことがあります。

私もこの井上さんのイメージから遠い演歌ぽい歌には当時とても驚いた記憶があります。ただ阿久さんも仰ってましたが、この曲はあまりの井上さんの名唱と相俟って独自の世界を築いておりその歌唱を越える唄が生み出せなかったため、他の人によるカバーが(数人を除いて)存在できなかったという逸話を持ちます。これまた、井上さんの世界から見れば皮肉な裏話がある名曲です。これも、井上さんが演歌から遠い人であり、その人が演歌寄りの世界にアプローチした事による予想外の科学反応の昇華だったのかもしれません。 

話は戻って、もう交換日記のような歌ばかりではなく、こんな文学作品のような芳醇な香りが漂う、大人向けの作品を切望する私です・・・ 

水中花

キングレコード

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交響詩「ウルトラマン」「ウルトラセブン」-小松一彦(指揮)東京交響楽団

2007年12月24日 | ♪クラシック


交響詩「ウルトラマン」「ウルトラセブン」
-小松一彦(指揮)東京交響楽団-
1. 宮内國郎 作・編曲:交響詩「ウルトラマン」
2. 冬木透 作・編曲:交響詩「ウルトラセブン」

(オリジナル1978年・アナログ)
再リリース2007年8月

 

 この再発も「のだめ」効果かな~?
でも理由はともあれ、聴き応え十分です!
 

以下、レコード会社のサイトからまる写しですが。。。
 約30年前にキングレコードよりLP リリースされ、ファンの間でCD化を強く望まれていた幻の盤がついに復活します。それも、「ウルトラセブン」音楽の作曲者・冬木透立会いのもとでオリジナル・アナログ音源にキング自慢の「ハイパー・リマスタリング」を施し、抜群に鮮明な音質へと蘇りました。

日本の50歳以下の男性なら誰でも知っている「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の劇伴音楽はキャッチーなメロディに事欠かず、シンフォニックな効果にも富んでいるため、クラシックのオーケストラ曲へいとも簡単に衣装換えしました。

何より嬉しいのは、第一級のプロ・オーケストラがフル編成でステレオによるセッション録音していることで、弦の厚み、管楽器の安定度、音の明快さいずれも目から鱗が落ちる衝撃。ウルトラ・シリーズの音楽が想像以上に本格的だったことを実感させてくれます。
交響詩「ウルトラマン」はあのテーマ曲を中心とした「ウルトラマンの歌」「科学特捜隊の歌」「シーボーズのテーマ」「科特隊出撃」「ウルトラマンの敗北」「進め!! ウルトラマン」の6楽章から成る約23分の作品。ブラス中心で独特のスピード感が爽快です。

交響詩「ウルトラセブン」は「ウルトラセブン」「怪獣出現」「ウルトラホーク発進」「侵略者の魔手」「さよならウルトラセブン」の5楽章から成る約30分の大曲。主題歌冒頭の金管ファンファーレは、東京交響楽団の巧さと録音の良さで、まるでワーグナーのようなカッコよさ。全体を通じて冬木透のオーケストレーションの見事さを堪能できます。
クラシック嫌いの方々も時を忘れて聴き入ってしまうことうけあいの、オヤジ世代大歓迎のアルバム出現です。

小松一彦(指揮)東京交響楽団
1978年12月3日/福生市民会館大ホールにてセッション録音

当時よりその劇伴やテーマ曲の音楽性の素晴らしさを感じておりましたが、こうやって正攻法できちんと演奏されると、その構成の確かさにあらためて驚かされますね(^^)。これは普段あまりクラシック編成に慣れていない方にも絶対お勧めです。そして

”地球を守るために立ち上がろう!”
と真剣に考えた、
幼い日のあの気持ちを取り戻しましょう!(^^)

交響詩「ウルトラマン」「ウルトラセブン」

インディペンデントレーベル

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「新しい自転車」-タブラトゥーラ

2007年12月23日 | ♪クラシック


 「新しい自転車」
- Tablatura/タブラトゥーラ -

2007年12月

   

あなたっ、なんと、"古楽器バンド"ですよっ!

私が最初に彼らの存在を知ったのは、ドイツのクラシックの名門レーベルである「テルデック」からリリースされたアルバム「蟹(Kani)」でした。なんだかとってもとっても変幻自在!予定調和が見えないとっても不思議な世界だったけど、その唯一無二の音楽世界に惹かれてしまうアルバムでした(^^)。そもそも私はケルトを中心にヨーロッパのトラッドが好きな事もあり、その辺の音楽世界に繋がっている感じも好きでした。

その後、つのだたかしさん(ちなみに、あの漫画家つのだじろうさんのお兄さん)のリュートのソロ・アルバムなども好きで聴いていましたが、このアルバムは、久々のバンド・アンサンブルとしてのアルバムです!ジャケットのセンスもとてもいいですね!!

残念ながら私はライブ/コンサートには行った事がないのでが、なんだかライブはとっても楽しいらしいですよ。錚々たる音楽キャリアのメンバー達を一度生で見てみたいこの頃の私です。

それにしても
なんと古楽器バンドですよっ!
(ちと、くどいか・・・(笑)

タブラトゥーラ
 つのだたかし(ラウタ、ウード、リュート)/
 田崎瑞博(フィドル)/ 江崎浩司(リコーダー・ショーム)/ 近藤郁夫(パーカッション、ダルシマー)/ 山崎まさし(ビウエラ)/ 波多野睦美(メゾソプラノ)

1. 田崎瑞博: ごわごわ
2. イギリス古謡: 太陽の愛 Heart o' Fire-Love
3. つのだたかし: 風の丘
4. つのだたかし: 新しい自転車
5. イギリス古謡: スカボローフェア Scarborough fair
6. つのだたかし: 夜来る人
7. 山崎まさし: コンパス
8. イギリス古謡: ラグル・タグル The waggle-taggle gypsies
9. イギリス古謡: カッコー The cuckoo
10. 田崎瑞博: 風紋
11. 江崎浩司: 紅い花
12. 江崎浩司: スカジャン
13. 田崎瑞博: 桜ちるちる

新しい自転車

インディーズ レーベル

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コレクション

キティ

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「Moon River」-Andrea Ross

2007年12月22日 | ♪海外 -女性


「Moon River」-Andrea Ross
「ムーン・リバー」-アンドレア・ロス

2007年3月

 

1991年生まれの15歳!
(レコーディング時)

 

先日、売れた枚数でしか音楽を評価できない某会社から今年のランキングが発表された。一位「千の風~」だけは私も納得したが、でもこれだけCDセールスが縮小し、またメディアが多様化し、また音楽の入手ルートが多岐に渡っている時代において、売れた枚数がいったいどれほどの意味を持つのだろうか・・?またこの発表をこれぞとばかり、今年のトピックとして採り上げるマスメディアの見識の低さも驚くばかり・・・。もうちょっと世の中の動きを複眼的に見ないものだろうか・・・?っと言っても今のあまりにおバカな民放TVを見ていればこれも当然か・・・。

※余談だが、世間的には液晶とか有機ELとかハイビションとかTVにまつわる話題が花盛りだが、そもそもそんな高額なTVの対価に値するほどの内容を民放TVの内側はやっているのだろうかと思う。ばかばかしいので家はまだTVは買い換える予定はありません(^^;。つか、そのうち見ないようにしようかと考えているくらい・・・(カミさんも同意(笑))。

それはともかく、その会社って、巨大なアイドル事務所に関連する自社のチャート集計にまつわる疑念を語った(それも、たった文章20行程度の短い内容!)フリーライターを(出版社ではなく)個人を狙って5000万円!!!の訴訟を起こしている(係争中)。そんな「言論の自由」の根幹を揺るがす事を陰で行っている事は一般的にはあまり知られていない。でもこれは、社会的に見守るべき非常に重要な裁判であると思う。だってあなたの何気ない一言が、突然数千万の訴訟対象になるかもしれないんですよ!!!資本力のある企業が脆弱な個人を狙う。結果個人はお金がないので応訴さえできません。それは、訴訟金額が膨大なために印紙代が100万円単位だし、弁護士費用もかなりなものになってしまうからです。つまりこんな裁判を起こされた段階で、それだけでその人は経済的に破綻するんですよ!!!これは誰にも起こり得る事になるかもしれません。あなたにも・・・。だから人は次第にみんな口を閉ざすしかなくなります。そんな社会って。。。お~コワっ!

オリコン・烏賀陽(うがや)裁判」(係争中)
(Wikipedia)

ちなみに、この会社昔は大好きだったんだけどなぁ~。一般向けは毎週買ってたし。最近のはまるで某アイドルタレント事務所の機関誌みたいだし(^^;、いつからこんな会社になっちゃんだろう・・・。私は悲しい・・・。

話がとても固い方に飛んでしまったが、この子はあのアンドリュー・ロイド・ウェーバーに見いだされたアメリカの少女です。今年イギリスからデビューしました。なんで冒頭にこんな重い話題をしたかというと、私は今の日本のどうしようもない音楽マーケットを嘆いているからです。

いまの日本で、この年代の少女でこんなクオリティの高いアルバムを出せる状況は絶対にありませんね。そもそもメジャーなレコード会社は、この年代の子は、アーティストではなく(世相という意味の)風俗の一部として、同世代に向けて売ることしか頭に無いのは明白ですから。また音楽市場も、こんなタイプを支えるほど成熟していません。つまり、日本は売れるマーケットの大きさに比べて、中にはあまりに幼いマーケット・作り手であると言うことを言いたかったんです(^^;。更にこんなしっかりとした少女がいられる場所は今の音楽界にないでしょう・・・・。だって音楽より、メイク方法や肌の露出のが優先されるし<おいおい。

”世代を超えられない歌ばかり”
”(カバーブームは)過去の財産(過去の名曲)
を食いつぶしているだけ”

これは最近見かけた、現在の日本のポピュラー音楽界を表した評論家の方々のお言葉です。その通りだと思います。だから、そんな嘆かわしい日本のマーケット・チャート物なんか無視して、こんなクオリティの高いアルバムに目を向けてみましょう!若い海外の才能に期待しましょう!

タイトル曲のあの名曲「ムーン・リバー」
だけでも聴く価値はあり!です。

Moon River

UCJ

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「家カフェ」-Acousphere

2007年12月15日 | ♪インスト・New Age


「家カフェ」-Acousphere(アコースフィア)
2007年11月

  

 先の記事でギターの話題をしましたので、ギター繋がりで、今通勤時に毎日聴いているお気に入りのアルバムをご紹介します(^^)

この出たばかりのアルバムは、これもちょっと前に記事を書きましたDellaというレーベルから出ていて、ちなみにお値段も1,890円ととてもお手軽です。でもそのお手軽な値段ゆえにアルバムの質を疑問視されててしまう方がおられるかもしれません・・・。 でもこのギター・デュオ「Acousphere(アコースフィア)」は・・・(公式サイトから引用させて頂きますと)

アコースフィア・プロフィール
ジャズの名門校ボストン・バークリー音楽院在籍中に出逢ったギタリスト清水敏貴と奥沢茂幸により1999年結成されたギターデュオ。ギターをボーカリストのように歌わせる清水と、あらゆるグルーヴをひとりでこなす「ワンマン・リズムセクション・ギター」の奥沢によるアンサンブルは、かつてないギターミュージックを構築し、海外のトップアーティストTuck&Pattiからその才能を高く評価されている。

というお二人なのです。このアルバムはとても親しみやすく、それでいて音楽にうるさい方が聴き込んでも満足できる素晴らしいサウンドです。彼らのギター・サウンドは、最近主流になりつつある?マイケル・ヘッジスなどからの流れのウィンダム・ヒル系というよりは、やはり正当派のジャズの系譜を感じさせるものですね。でもそうは言っても、少なくとも古くささを感じさせるものではなく、ビビッドでいて、且つ人間の血の温かさが伝わってくるとても素敵なサウンドです!

これは心が軽く快適にさせてくれるアルバムです。年末に向けて何かと慌ただしい日々を過ごしている方、あるいは最近イヤなことがあってちょっとへこんでいる方などにお勧めしたいです。おっともちろん、音楽好きのうるさ方も是非一度聴き込んで見てください。

どこかのCMキャッチではないですが
「お値段以上」(それも遙かに)ですヨ!(笑)

1.  デイ・ドリーム・ビリーバー (モンキーズ) 
2. 可愛いアイシャ (スティーヴィー・ワンダー)
3. ジェームス (パット・メセニー) 
4. ラブ・トゥ・ビー・ラブド (アコースフィア・オリジナル) 
5. ユア・ビューティフル (ジェイムス・ブラント) 
6. テイク・ユー・ホーム (アコースフィア・オリジナル) 
7. マイ・ライフ (ビリー・ジョエル) 
8. ビューティフル・ネーム(ゴダイゴ) 
9.  ヒール・ザ・ワールド(マイケル・ジャクソン)  
10. ダンス・ウィズ・ミー (オーリアンズ) 
11. タイム・アフター・タイム (シンディ・ローパー) 
12. いつか王子様が (ディズニー映画「白雪姫」より)
13. L.O.V.E (ナット・キング・コール) 
14.  アイム・グラッド・トゥ・シー・ユー(アコースフィア・オリジナル)
15. ブラック・バード (ビートルズ)

  

家カフェ

デラ

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家カフェ~テラス
Acousphere,Masaru Suzuki,Hands two Hands
Della Inc.

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恐るべし! さだまさし with 松原正樹

2007年12月08日 | ♪ジャズ・フュージョン


「acoustic age」
松原 正樹
(松原さんには珍しい、A・ギターのインスト・アルバム。
名盤です。お勧め!)

先日、新宿厚生年金会館のさだまさしさんのコンサート"Mistツアー"に(初期からのさださんファンクラブ会員である)カミさんと一緒に行って参りました。それにしてもですっ

恐るべし!さだまさし!

※以下、これはどちらかと言うと、さださんのファンじゃない・・・いやどちらかと言えばさださんが嫌いな人に向けて書いてみます(^^)。

 今回のコンサート、オープニングにさださんが「今日は通好みの内容です」とちょっと冗談めかしておっしゃってましたが、ほんとに通好みの内容でした。もっともこの言葉の真意を、さだんのグレープ時代からのファンを含めてどれほどの方々がどう理解されたのかは不明ですが・・、私は以下の解釈で本当に通好みだと感じました~。

つまり今回のツアーの裏テーマは実は「松原正樹」さんだと思ったのです・・・。正確には「松原サウンドを活かしたさだワールド」みたいなもんかな~?多分、松原さんが売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとなられて以降一人のアーティストのツアーに長期に同行されるのはとても珍しい事なのではないでしょうか?ちなみにさださんのステージでは(スポット的にはありましたが)長期のツアーでご一緒なのは初めてとさださんもおっしゃってましたね。今回のツアーは、その松原さんのご参加で、いつもよりコンボ・スタイルのバンド・サウンドにシフトしてました。

選曲もエレクトリック・ギターが活かせる曲が多かったし、(曲名が浮かびませんが)終盤のアンコール前の楽曲では、まるであの80年代のセントラル・パークでのS&Gの復活コンサートのポール・サイモンを彷彿させるフュージョン・サウンドで、私は完全に度肝を抜かれました!

ここで恐るべし!さだまさしさん、なのです・・・。

さださんのパブリック・イメージは、アコースティック・ギターやバイオリンで叙情的な世界を、「フォーク」ぽく歌っているものだと思います。いつも「北の国から」をア~ウ~と唄う、ヒットパレードのコンサートを想像している方も多いと思います。そして、そのできあがった勝手なイメージのためにさださんが好きじゃない人も結構多くいると思います。そんなあなたっ!その思いこみが私はとても残念・・・。

一度でもライブのさださんを会場で体験した上でさださんを嫌いなのなら私は何も言いません。実は私もカミさんに出会うまでさださんは殆ど素通りしてきた人間でした。だからさださん未体験の方に自信を込めて言えるのですが、一度でもさださんを体験してから判断してくださいマセ。特に、音楽(サウンド)にうるさい方!ぜったい”目からウロコ”ですよ~(笑)

そして、こういう言い方は何ですが、さださんは既に50代半ばです。これからいつでも今のさださんを維持できるとは誰にも言えません。なので、今後さださんを体験せずに時代が過ぎてしまうのは、本物の音楽ファンを自認する方には、一生の後悔になると私は言い切れますよ。つまりそれくらいさださんの、音楽的な世界は奥が深いし、音楽にうるさい通の方も十分納得できるものなんですよ。さださんは間違いなく現在進行形のアーティストなんです。昔のヒット曲でステージを成立させている往年のベテランとは確実に一線を画すのです!

 ぞれから松原正樹さん・・・本当に溜息が出るほどにこういう歌物のバッキングは素晴らしい!有り余るテクニックを装備した上で、あくまでも歌を活かす必要最低限の音数で歌の世界を拡げます。世の中にバカ・テクのギタリストは数多いますが、でもそれをひけらかすことなく、情感と共に抑揚を効かせてテクニックをコントロール出来る人は本当に少ない・・・。その希有な一人が松原正樹さんだと思うのです

今回のさださんのツアーは、松原さんのご参加で、さださんの洋楽的バックグラウンドを引き出す事になった通好みの内容だと思いました。私は今、今回は別の会場へももう一度行こうと思っております。

さださん未体験の音楽ファン、今回こそはお見逃し無く!
そして、既に芸の域に達しているさださんの話芸にもノックアウトされてくださ~い(笑)。

豪華絢爛なツアー・メンバー!
E・Guitar:松原正樹、A・Guitar:石川鷹彦 、Keyboard:倉田信雄、
Bass:岡沢章、Percussion:木村誠 Marimba/Drums:宅間久善

  

acoustic age
松原正樹
ビクターエンタテインメント

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「ひとり旅」(2回目)-佐良 直美

2007年12月01日 | ♪国内 -女性


「ひとり旅」-佐良直美(さがら なおみ)
作詞:吉田旺 作曲:浜圭介 編曲:萩田光雄
(1976年)
~2回目~
写真は先月リリースされたばかりの
「GOLDEN☆BEST~忘れ得ぬ名唱」

 

佐良直美さん・・・
メディアがよってたかってその輝く才能を奪った
悲劇の歌手だと思う・・・

 

今年(2007年)1月14日に記事書きました「ひとり旅」を含む佐良直美さんのベスト盤がやっとリリースされました!これで、”何故かベスト盤が発売されない往年の大歌手”という、私が思うレコード業界の七不思議?の一つがやっと解決しました!!※ちなみに不思議は他に6つ以上ありますが。。。(笑)。

思えば彼女は、あのスキャンダルで芸能生命を断たれてしまいました。言葉を換えれば、それを大々的に取り上げた下世話な芸能マスコミによって引退に追い込まれてしまったも同然・・・そんな見方もできます。悲劇の方だと私は思っております。また、それより何より彼女の一番の悲劇は、”好きな人(同性)に送った愛の告白をその当人によって世間にばらされてしまった”事でしょう。当人のショックは想像に余りあると私は思います。きっと佐良さんは相当に心が傷ついたに違いありません・・・。結局あれ以来佐良さんは芸能の世界で表に出ることは一切なくなってしまいました。今ではシンガー・芸能人としての活動は一切停止されているようです。でも事業家として立派にご活躍されているようでそれは嬉しい限りですね。。

このベスト盤を聴くとわかりますが、彼女にはシンガーとしての独自の個性を持った希有な才能を感じます。それは、独特の説得力を持った歌い方というのでしょうか、情感の乗せ方がべたべたせずに、さらりと、でも心に素直に響く感じです。このまま埋もれてしまうには本当に残念な”才能”だと心から思います。

さて現代はあのIKKOさんなどオネエ系の方が普通にマスコミに登場し、更には女子高生の憧れの人になっていたりする時代です。佐良さんのスキャンダルの時代とは隔世の感がありますね。そんな時代において、佐良さんの才能をこのまま埋もれさせるのではなく、歌手としてまたご活躍願いたいと思っているのは私だけではないと思います。 

それにしても、今や男同士のゲイはあまり珍しくない時代ですが(^^;、女性同士の事は皆沈黙を守っているのでしょうね・・・日常も、メディア的にも殆ど見かける事はありませんね。でもこれだけ男同士がいるのだからきっと女性同士もかなりの数がいるに違いないと思いますが、それは未だタブーになっているのかもしれません。きっとそんな女性達は息を潜めながら暮らしているのかも・・・?でもそれなら、そのタブーを破る意味でも、今の時代に佐良さんが表舞台に登場する意味合いは大きいのではないでしょうか?(もっとも私の家族や妻からもしそんな告白をされたら私も動揺してしまう思いますが・・・(^^;。)

もっともそんな社会的な役割を佐良さんに期待し、負わせるのは酷かもしれません。。。。ただ私は少なくとも一シンガーとしての再登場を期待しております。それに、そもそもそんなプライベートな話題以前に、歌手としての佐良さんの歌声を待っている往年のファンも相当いるのは間違いないと思います。

下世話な芸能マスコミの注目を乗り越えて、地道にその歌声を待っている無口なファンに向けて、もう一度素敵な生の歌声を届けて欲しい・・・それが私の願いです。

GOLDEN☆BEST~忘れ得ぬ名唱・佐良直美~

ビクターエンタテインメント

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