「A Las Cinco en el Astoria」
- La Oreja de Van Gogh
(ラ・オレハ・デ・バン・ゴッホ)
アルバム 2008年
いや~久しぶりに極上のPopバンドを見つけたっ!!
(単に私が知るのが遅かったという話もあるが・・・(^^;)
スペインのバンドです!
今年でデビュー10周年らしく、このアルバムは先日出たばかり。通算5枚目らしいです。彼らは素晴らしくPopで、とびきりのセンスと音楽性を持ったバンドです!
私は最近、あれほど好きだったPop系の新しいCDを殆ど買わなくなりました。だって買って聴きたいと思うようなバンドも音楽も殆どないし・・・。これって歳のせいだなぁ・・・と徐々に諦めモードでした。でも彼らのアルバムを聴いてそれはちがうぞって思い直しました。だって私は彼らの音楽にすぐにのめり込みましたから
思えば最近のチャート系の音楽は洋楽もJ-POPもつまらなすぎ(拙さすぎ)ですね。私は今の時代の、特に若年ターゲットの音楽は殆ど後生に残る質のものはないと感じています。既にここ10年くらいのものを売れた枚数で振り返っても、ほとんど記憶にさえ残らないようなものが大半のように思います(もちろんそうでないものも確実ありますがネ)
何が悲しいって、そんなつまらん音楽をいい歳をした大人が「私も感動しました・・・」なんて発言するのも結構見かけるのが多いこと。それって、実は「自分は歳だけど、感覚は若いのよ。おじさん、おばさんじゃないのよっ!」って言外に言いだけのように感じるのは私だけでしょうか?若者に迎合する気味悪さを少し感じたりします・・。そんな若者に迎合して「最近の若年層の音楽はつまらん(拙い)」とはっきり言わないからつまらん(拙い)音楽が氾濫するするようにも思います。今の音楽の質低下の要因の一部に、そんな情けない大人の責任もあると思います。
それはそうと、かれらの音楽は、例えばアイルランドのコアーズに通じるようなとびきりの親しみやすいPopセンスが感じられます。だたCorrsみたいなトラッド風味はありません。代わりにあるのは60年代~70年代にも通じるメロディや曲構成のセンス!彼らが素晴らしいのは、単にそれらを焼き直すのではなく、現代のギターPOP系の活きの良さや、キーボードのしゃれたセンスによるオブリガードなど、音楽としてとても練ったサウンドを構築していること。でもそれが決して、大衆向けのPOP加減を損なわずにきちんと両立させていること!見事です!
このアルバムは洋楽、邦楽問わず、今のチャート物をなんとなく聴いてなんとなく良いんだろうなぁ・・と無理に自分に思い込ませている大人達にこそ是非聴いて頂きたい。ちなみに多くの大衆層はもう音楽の耳が劣化しているだろうから、これを聴いてもこの良さ・奥の深さはがわかる人は少ないんだろうなぁ。なんせ彼らの日本盤も出ていないようだしこれが今の日本の音楽マーケットの現状レベルを示す一番の証拠ですね。だから今のチャート物で満足している人は聴いても無駄です、はい。
Rosas - La Oreja De Van Gogh
A las Cinco en el Astoria |
違いが分かる方だけ聴いてね!