「E O Mai」-Keali'i Reichel 1997年
(エ・オ・マイ-ケアリィ・レイシェル)(アルバム)
ハワイのシンガーです。
更にはゲイらしいです。これは現地の観光ガイドさんがそう言っていました(周知の事実らしいです)。それはともかく、彼はハワイ語を中心とした素晴らしいアルバムを何枚も出しています。その質の高さは、あのビルボード誌のワールド・チャート常連という評価で折り紙付き。最近は毎年位来日しているので、ご存じの方も多い事でしょう。
私は男性のシンガーででこんなに深い"癒し"(好きな言葉じゃありませんが、分かりやすいので・・・)を感じる人はそう知りません・・・。その声には、深い穏やかさとある種スピリチュアルな要素も感じます。元々はマウイ島でフラを教えていたとの事で、(古典)フラ向きの曲も多いです。またアルバム毎に必ず英語のヒット曲のカバーもあります。きっと本人の好きな曲なのでしょう。
彼がハワイ語で歌っているのには、実は訳があります・・・一般に"フラ/フラダンス"と言うと腰を激しく振ったり、ファイアー・ダンスみたいな事を思い出す方も多いかと思います。でもそれらは、実はハワイがアメリカの州として併合されて(ラスベガスに代表される)ショー・ビジネス的に演出された結果であり、下世話なアメリカ人好みに変質させられた"観光用"のものです。本来の"フラ/フラダンス"はもっと神聖なスピリチュアルなもので、ある意味そのような"下品な"要素はなかったそうです。
文字を持たなかったハワイ人は言葉さえも強制的に英語に変えられて行きました。そんな歴史の反動で、近年、ネイティブ・ハワイ人達には自分たちのアイデンティティを確認する動きが起き始め、ハワイの言葉で自分たちを唄う動きが起きています。これはそんな動きの中でで生まれたアルバムでもあります。・・・と難しい事を書きましたが、その音楽はひたすら穏やかか、もしくはネイティブでスピリチュアルなもの。誰でも親しめるものです。是非一度このアルバムを聴いて見て下さい。それにしても、このジャケットからあのような音楽を連想することはまず不可能でしょう。私はそのギャップに驚きました・・・(^^;
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