某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「Let's Pretend」-The Raspberries-

2006年03月29日 | ♪国内 -グループ


「Let's Pretend」-The Raspberries-
「レッツ・プリテンド」-ザ・ラズベリーズ

by.Eric Carmen -1973年-

ここのところ国内の曲が続きましたので、久しぶりにアメリカン・ポップスで~す(^^)

今は「パワーポップ」というジャンルに括られる事が多いThe Raspberries/ザ・ラズベリーズは、ご存じのように「オール・バイ・マイセルフ(最近ではセリーヌ・ディオンマライア・キャリーなどのカバーでも有名)」の大ヒットで有名なエリック・カルメンが在籍したグループですね。このグループは、1972~1974年にわずか4枚のアルバムを残して解散してしまいました・・・

多くのヒット曲を出し、私も大好きなグループでした(^^)。彼らの代表作と言えばやはりTOP10ヒットなった「Go All The Way」(ちょっといやらしいタイトルですが(笑))だと思いますが、でも私はこの曲の方が圧倒的に好き!この曲(=彼らの魅力)は、ロックンロールと甘美なメロディやハーモニーが、典型的なアメリカンPOPSとして見事に融合されているから・・・。更にクラシック音楽をルーツに持つエリック・カルメンの高い音楽性が何気なく散りばめられていることも見逃せないと思います。この曲も、無伴奏による歌い出し直後2小節のコード進行・・・ずっと同じベース音をキープするニクイコード進行からして心を奪われてしまいます(笑)。まぁビートルズの影響も感じたりしますけどね。


<オフィシャル・サイト>

ところで、私はエリック・カルメンに会った事があります!

・・・と、何だか偉そうですが、実は東京は新宿のタワーレコードにニュー・アルバムのプロモで来たときにサイン会でサインを頂いただけです・・(^^;。そう言えばエリックはEPICに移籍してしばらく後、レコード会社と大もめに揉め、しばらくレコードリリースできなかった時期がありましたね~。私はとても悲しかった・・・。だから長年のファンであった私はそういう意味でも元気なエリッックに大感激でした。その時、エリックと握手もしたよん(自慢だぁ(笑)。そうそう、その時一緒にやってきた彼のマネージャーでもあるエリックの弟が、これまたお兄さんとうりふたつでした!これにはビックリでしたワ(笑)。

ちなみに、再結成してます!

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『いつだって青春~わが人生のホリプロ』-堀威夫-

2006年03月28日 | 【徒然随想】


『いつだって青春~わが人生のホリプロ』-堀威夫-
小学館文庫 2005年 630円

1992年東洋経済新報社刊行分に加筆・訂正したもの

昨日の森昌子さんの話題のついでに・・・
あの、堀威夫さん
の自伝本です

森昌子さんがあの伝説のTV番組「スター誕生」の出身であり、、また第一期生であることはあまりにも有名ですね。その森昌子さんを獲得したのがホリプロ。でその社長さんだったのがこの堀威夫(たけお)さんです。ちなみに02年6月からは「取締役ファウンダー」に就任されています。この本は、堀さんの人生、つまり必然的に日本の芸能史を語った自伝本(文庫本)です。

これが実に面白いんです(^^)。特に現在40代以上の方には、懐かしい名前が沢山出てくるし、またその裏事情も聞けて私は一気に読み終えてしまいました。特に舟木一夫さんのお話などは、日本の芸能界の近代化以前の様子もうかがえたりします・・・。こういうところから、日本の芸能界が成長してきたんだなぁ・・・とちょっと感慨にふけったりしました(笑)。またやはり山口百恵さんの事に関しては、大ファンである私はとても興味深く読みました。

「息子(※)の入学試験には親の面接があり、夫婦揃って試験官の前で質問をうけることになった。お定まりの質問をされ、終わり頃になって『お仕事は?』と聞かれ、『芸能プロです』と答えると、一瞬、面接官は表情を変えまいとした・・・。このときほど、『芸能プロという商売を何としても社会に認知させなければ』と、心に強く思ったことはない・・」。(裏表紙より)
※ちなみにこの息子さんは現在の社長である堀義貴氏の事です。

その後、ホリプロはご存じのように89年に株式を店頭公開し、02年9月に東証1部上場しています。今では一流大学生の就職先としても認知される芸能プロ(全部とは言いませんが・・・)の近代化の象徴でもあるホリプロの"生ける歴史"堀威夫さんのお話は、一度読んでみても決して損はないと思いますヨ。機会があれば一度是非どうぞ・・・(^^)。

※ただ、ホリプロには、「万引き自慢」したために事実上TVから閉め出されている某タレントも所属していたりします。やはり芸能界は、世間とはちょっと乖離した価値観で動いているんだとも思います(^^;

余談ですが、現代の芸能界における問題は、あの異様なメディア支配状態ジャニーズ事務所ですね。その狡猾なメディアへのアプローチ方法は、電波行政の見地からは、既に国家レベルの由々しき問題だと思います。

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「早春賦」- 森昌子 -

2006年03月27日 | ♪国内 -女性


「早春賦」- 森昌子 -
作詞:吉丸一昌 作曲:中田章 編曲:あ
かのたちお
アルバム「愛唱歌~さくら貝の歌」
(オリジナルは1986年の3枚組)より

 森昌子さん復帰
本日、あの森昌子さんが歌手復帰会見をされました!

「しばらく歌を避けていましたが、昨年末から日々の生活で歌を自然に口ずさむようになった。私にはやはり歌しかない。今は晴れやかな気持ちです。元気になった私を見てほしい」と語ったそうです。 4月に新曲の録音を行う。コンサートの日時は未定とのこと。

実は、私は演歌(というかそれを取り巻く世界)がそんなに好きじゃありません。でも素敵な"シンガー"は大好きです。だから森昌子さんが大好き!(^^)。この森昌子さんの歌声は、本当に素晴らしい。その情感溢れる歌唱力はとても貴重だと思います。ちなみに、私は、このBlogでおわかりのように、演歌だろうとJazzだろうが何らジャンル分けは一切ありません。ジャンルなんて、音楽を売る側の都合での安易なツールでしかないと思っていますから。

もっとも、こんな偉そうな事を言っても、前の記事(2005-11-19/「孤愁人(こしゅうびと)」)の時にも書きましたが、私が森昌子さんの魅力や真の歌唱力に気付いたのは昌子さんの引退後でした・・・。もちろんデビュー時から知っていましたが、途中からあまりに演歌演歌したイメージだったし、サウンド的にちょっと・・・だったので徐々に「聴かず嫌い」状態になってしまたのです・・・(^^;。だから、引退後にその魅力に気付いた時、随分悔しい思いをしておりました・・・。引退後にCDを集めはじめました・・・(恥)。

もっとも私に言わせていただければ、多くの昌子さんの楽曲は、彼女の実力を活かす楽曲と言うより、演歌の公式に乗せた安易な曲が多かったと感じています。森昌子さんが現役時代は、彼女の実力を活かしきった作品は意外と少なかったように思っております。なので、今回のせっかくの歌手復帰に際しては、そんな"お安い演歌系楽曲"ばかりではなく、例えばシャンソンだったり、今は不在となってしまっているちあきなおみさん的な?大人の佇まいを感じさせるシンガーとしても、息の長い活動を心から願っております。

ただ、いずれにしても、お体を大切にしながら、
自分のペースでゆっくり歩んで頂きたいと思います。

私は今はひたすら嬉しいです。
感激で涙が出ました。
(マジです)

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「モクレンの花」 - 小泉今日子(2)

2006年03月26日 | ♪国内 -女性


「モクレンの花」 - 小泉今日子 - 
作詞・作曲:宮沢和史
アルバム『 厚木I.C.(インターチェンジ) 』)-2003年-
より2曲目

全くの偶然なんですが、今回も先回同様に、真依子さんに次いでまたこの曲のご紹介となってしまいました・・・(^^)。それはともかく、この曲は本当の意味での「隠れた名曲」だと思います・・・

今年は桜の開花が早くて、モクレンと桜が一緒に開花しているような感じですね~。そんな、今頃満開のモクレンの花を見るたびに、私の頭の中ではこの曲が"無間ループ"状態です(笑)。昨年一度、この曲をご紹介しているのですが(2005-12-27付)、やはり今が旬ですので、もう一度取り上げて見たくなりました。

と、私がいくら名曲と言ってもなんですので一度ご試聴下さいませ~。下のサンプルは、あまり良いところからの切り出しとは言えませんが、でも雰囲気はわかっていただけるような気がいたします。

<Victor Entertainmentの小泉今日子さんの「厚木I.C.」試聴ページ>
- 2曲目「モクレンの花」をクリック!-


このサンプルですと、サビを過ぎた、
♪あふれだす 言葉を捨てて・・・♪
辺り以降が特に素敵です(^^)

 

ちなみに以下は、作者である宮沢和史さん自身によるこの曲のコメントです。

<宮沢和史さんのアルバムSPIRITEK特別サイト>

「僕はどんなにひっくり返っても女性にはなれないけど、歌の中で、作詞する場合は女性になることができる。それが人に曲を書くときの楽しみなんです。こんなふうに人を愛したいと自分が女性であったらと想像したり、女性にこう愛してほしいという想いもあるかもしれないのですが。この歌詞は去年(注:2003年の事)、木曽福島近くの宿場町で咲いているモクレンの花を見て書いたものです。凛としていて、可憐で、でも質素で。花なのにこんな人間になりたいなと思って書きました。自分にとって大事な歌だと、できたときに思いました。最近、家の庭を改造したのですが、この曲を書いた記念にモクレンを一本植えました。来春咲くのが楽しみです。」

上の画像をクリックして頂きますと、このページに飛ぶことができ、更に宮沢さんご自身のカバーを聴くことができます。ただ正直、私は小泉さんのバージョンの方がこの曲の世界を見事に表現していると思います・・・(^^;(宮沢さん、ゴメンナサイ)。

では、今回も前回と同じ言葉で締めたいと思います。

「モクレンの花」 by 小泉今日子は
"流行歌(はやりうた)"でなく、
"良い曲"をお探しの方へ、
私からの絶対のお勧め曲です

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「さくらこ(春ミックス)」-真依子-

2006年03月23日 | 【私が注目するアーティスト(新人中心)】


「さくらこ(春ミックス)」-真依子(まいこ)-
作詞/作曲:真依子 編曲:パパダイスケ/真依子
ミニ・アルバム「春るるる、咲ららら。」より
(
2006年3月24日発売)

正式には明日の発売なんですが、今日の帰りCD屋さんに立ち寄ったらもう入荷していたので早速買ってきました~(^^)。私が今大注目している、昨年11月にデビューしたての新人

「琴を奏でるシンガー・ソングライター」
真依子(まいこ)さんの新しいアルバムです!
(先の記事は2005年12月26日の記事をご覧下さいませ)

私がこの人を応援しているのはその独自の音楽性から。日本と日本語をメインに据えた音楽。でも決して奇をてらった感じでなく、誰にも素直に受け入れられるPOP感覚。結構難しい路線ですが、でも上手く歩み始めていると思います。今回このアルバムでは、金子みすゞさんと山下景子さんの歌詞に音楽をつけていたりします。更にこのミニ・アルバムでは、昨年11月のデビュー・アルバムの一曲目の愛らしい曲「さくらこ」をリミックスして再度収録しています。とても素敵な曲ですよ(^^)。

下記のサイトで、この曲のプロモが期間限定ながらフルで見られます。お時間がある方は、是非一度ご覧下さいませ。

「さくらこ(春ミックス)」-真依子-

♪3月22日(水)~4月21日(金)
「Yahoo! Japan」Yahoo動画コーナー(音楽)
http://streaming.yahoo.co.jp/content?k=micc1000100065 



♪3月22日(水)~4月9日(日)
「USEN GYAO Music」Clip ringコーナー
http://www.gyao.jp/music/clipring/ 



♪3月22日(水)~3月27日(火)
「oricon」オリコンスタイル音楽コーナー

http://www.oricon.co.jp/music/  
(でも私はここでは見つけられなかったなぁ・・・(^^;)

以下は、レコード会社の告知からです。

「春るるる、咲ららら。」~ 歌と koto で綴る “春” アルバム。

全ての人の心の琴線に触れる懐かしくも新しい癒しのメロディー! 昨年11月にリリースされた話題を呼んでいるデビュー・アルバム「ウタコト」に続き早くも新作が登場します。本作はズバリ“春”、“桜”にスポットを当てたミニ・アルバムです。「ウタコト」のリード・トラックとなった「さくらこ」ニュー・バージョンをはじめ、真依子が同じ価値観を持つ女流詩人金子みすゞが残した桜を題材にした詩に真依子が曲をつけた話題曲2曲、さらにOL層に高い人気を誇る25万部を超えるベストセラー「美人の日本語」の著者、山下景子さんの作詞による「夢見草」など全曲春の麗らかな風を想起させる優しく暖かなサウンドに満ち溢れています。

 収録曲
   01.さくらこ(春ミックス)  作詞/作曲 真依子
   02.山ざくら  詩 金子みすゞ/作曲 真依子
   03.さくらの木  詩 金子みすゞ/作曲 真依子
   04.夢見草  作詞 山下景子/作曲 真依子
   05.なごり桜  作詞/作曲 真依子
 Sound produced :papa daisuke

25万部を超えるベストセラー「美人の日本語」(幻冬舎刊)の著者、 山下景子さんも絶賛!
(デビューアルバム「ウタコト」の推薦文です)

『言の葉風』(ことのはかぜ)~時空(とき)を超えて吹く風~

言の葉が、さらさらと吹いてくる……。心地よい風に運ばれて……。
中世の人々は、和歌から受ける印象を『言(こと)の葉風(はかぜ)』といいました。
日本語の持つ美しい響き。
歌と言葉が限りなく近かった時代は、
その響きそのものが、
風にも似たメロディーだったのでしょう。

「ウタコト」には、そんな言の葉たちが生きています。
遠い昔のみずみずしさ、そのままに。
ただ懐かしいだけではありません。
現代の風に不思議なほど溶け合って、ますます輝きを放っています。
私たちは、はるかな歴史の中で、大切なものを置き去りにしてきました。
でも、失いたくないもの、明日へと送り届けたいものが、たくさんあるはずです。
「ウタコト」があなたの琴線に触れる時、きっとそのことに気づくのではないでしょうか。

山下景子


これはミニ・アルバム「春るるる、咲ららら。」ケース裏ジャケです。
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「きりんのなみだ」-八千草薫-

2006年03月21日 | ♪Talk CD・朗読


「きりんのなみだ」-八千草薫-
朗読CD-2003年-

昨日のさださんの「山ざくらのうた」を聴いていたら、
このアルバムの事を書きたくなってしまいました(^^)

これはあの名女優の八千草薫さんが詩を朗読している朗読アルバムです。朗読されている詩は、昭和23年に創刊され46年に終刊した子供たちによる詩集『きりん』から選ばれています。(もっとも私はこの『きりん』を知りませんでしたが・・・(^^;) でもこの子供たちによる詩の数々は素朴で心温まる内容ばかりです。本当に素敵で感動的(^^)。そして、それらが、森俊之さんや古川昌義さんがアレンジされたビートルズカーペンターズの曲をBGMにして八千草薫さんがによる朗読されています。(でも、この件は後半で・・・)

収録されている詩で感動したのは、例えば・・・

「ははの日」みねひらけい子
(小学二年:当時)津山市大崎校
おかあちゃん
もっとうれしそうなかおして
たのしく くらしましょう
わたしはいつでも
そうおもいます
二人だけでも ちっとも
さびしくありません
おとうちゃんも
空から おうえんしています
わたしはもうすぐ
おてつだいをします
カレーライスを 作ってあげると
やくそくしました
おとうちゃん
あじをみてね

「お母さん」中村貞夫
(小学三年:当時)桑名市桑名第五校
お母さん
僕 級長さんになったん
と いっただけなのに
お母さんは 泣かんた

お仏だんへ
けいとうの花を
おそない しただけなのに
お母さんは 泣かんた

「ぼくのおとうさん」瀬島義彦
(小学三年:当時)神戸市摩耶校

ぼくのおとうちゃんは
ぼくが七つの時死んだ。
川崎のガスの工場で働いていた
おとうさんは
友だちがガスの中で死によったのを
助けにいって死んでもうた。
おかあちゃんは
「よいことをしてもおとうさんのように
死んでしもたならつまらない」
いうて時どきなく。
七つのお正月に
おとうちゃんに大丸へいって
かってもらった
こくご帳をぼくはもっている

こんな感動的な言葉達が、あの八千草さんのお声で朗読されています。

・・・とここまでは良かったのですが、このアルバムちょっと問題があります。これを書くと大好きな八千草さんや音楽の森俊之さんや古川昌義さんに申しわけないような気がするのですが、これらの方々には全然責任がないと思うので敢えて書かせて頂きます。

第一に、BGMが大きすぎて八千草さんのお声が聞き取りにくい箇所が結構あります。
次に、朗読がメインなのに、声のリズムをまるで考えていないBGMのリズムで朗読を台無しにしている箇所もあります・・・
更に、BGMが有名曲過ぎて無意識にそちらへ意識が向いてしまうし、旋律の楽器が人間の声を同じ音域のものがあったりして、いったいなんのための音楽が意味不明の個所が随所に見られます。
最後に、これにはちょっと怒りさえ覚えたのですが、兄弟が家庭の事情で?離ればなれになるような悲しいお話がカーペンターズのYesterday Once Moreの音楽で♪シャラララー♪のメロディに乗せられています。いったいプロデューサーはどういうセンスをされているのでしょう?

私はこのプロデュースをされた方の感覚を疑いました。ホント。多分、言葉や声の持つ力をホント所で理解されていないのではないかと感じました・・・。それとリスナーのイマジネーションを全然信用していないんだとも。更にそれらは、例えばこのアルバムジャケットにアルファベット標記をするような、ささやかな事一つ取っても、その軽い感覚がうかがえると私は感じました。そうこのアルバム、どういう意図で表も裏も全部アルファベット標記にする必要があるのか私には理解不能です(^^;

もっともこれらはあくまで私独自の感覚ですので、もしこれを大変お気に入りの方がおられましたら、お気を悪くされた方がおられましたらお詫び致します・・・

ただ私としては、このアルバムを、BGMを外すかせめてもっと単純なリズム系を薄くのせただけのものにして、リスナーのイマジネーションをもっと大切にする内容にして再発すべきだと思います。このままでは、八千草さんはもちろん、また素敵な音楽を制作された森さんや古川さん双方にとっても不幸な事だと思います。この企画自体は大変素晴らしい事ですので、一層そうして頂きたいと切に願います。

ちなみに先に紹介しました詩のBGMはビートルズのYesterday。この組み合わせはまだ聴ける範囲でした(^^;

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「山ざくらのうた」-さだまさし-

2006年03月20日 | ♪国内 -男性


「山ざくらのうた」-さだまさし
作詞/作曲:さだまさし 編曲:石川鷹彦

アルバム「
さだまさしが歌う唱歌・童謡集」より-2000年-


さださんの作品の素晴らしさは今更語るまでもありません。でも、今回このアルバムとこの曲を取り上げたのは、でもそんな中でも割と一般の認知度が低い曲でありアルバムじゃないのかなぁ・・・??と思い、より多くの方に知って頂きたいと思ったからなんです・・・

このアルバム自体は、さださんがかつて童謡・唱歌を歌ったアルバム「にっぽん」と「にっぽん2」という2枚のアルバムがあり、その中から厳選したコンピ盤でもあります。更に頭と終曲にさださんが作られた2曲が添えられて収められています。ジャケットの絵は、さださんの親友でもあられる原田泰治さん描かれています。

 

で、この 「山ざくらのうた」です。
アルバムではラストの曲となっています。

かあさんが 好きだった
 山ざくらの 花は
今年も 里より少し遅れて
 きれいに 咲きました・・・

新しいランドセル 小川に 映ります
ネコヤナギの芽が ふくらんで
 春は 静かに 咲きました

たらの芽を 摘み乍ら あなたに 手を引かれ
歩いた 山の深みどりは 今も 変わらない
草笛は なつかしい ふるさとの唄

  あたたかな あたたかな あなたのような
  膝のぬくもりが 私にも 持てるるでしょうか
  ささやかな しあわせ 来るでしょうか

かあさんの 好きだった
 山ざくらの 花は
今年も 里より少し遅れて
 きれいに 咲きました・・・

 

さださんの名曲を挙げたらキリがありませんが、でもこの歌の世界はちょっと異色かもしれません・・・(?)。誰でも、きっと都会育ちの方でも心の中に持っている「ふるさと」への郷愁感みたいなものに訴える名曲です。数あるさださんの名曲の中でも、私にとってかなりのフェバリット曲です(^^)。メロディ的には全然悲しくないのに、なんだか涙が出るときがあります(^^;(母もまだ健在なのですが・・・(笑))。そうそう、この曲は、オリジナル・アルバム『逢ひみての』にも収録されていますよ。

このアルバムさだまさしが歌う唱歌・童謡集」ですが、唱歌・童謡・叙情歌というと、どういう訳だか、メロディだけじゃなくイントロまで指定されているかのような同じアレンジばかりなのが私にはずっと気になっていました・・・。でもこのアルバムは、メロディも、さださんの歌う日本語もきちんとした美しいものですが、更にアレンジが過去の"お約束パターン"から離れ、オリジナルでとても美しく編曲されています。今まで「耳タコ」状態だった?(笑)あの曲達が、また新鮮に聞こえるアルバムです(^^)。

一家に一枚のお勧めアルバムです

1.ふきのとうのうた(さださん作のオリジナル)
2.早春賦
3.仰げば尊し
4.おぼろ月夜
5.さくら
6.花
7.荒城の月
8.この道
9.シャボン玉
10.みかんの花咲く丘
11.夏は来ぬ
12.ゆりかごのうた
13.椰子の実
 14.浜辺の歌
15.浜千鳥
16.赤とんぼ
17.小さい秋みちけた
18.里の秋
19.故郷
20.紅葉
21.叱られて
22.冬景色
23.ペチカ
24.通りゃんせ
25.山ざくらのうた(さださん作のオリジナル)
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「桜坂 (nayuta version/instrumental)」-福山雅治

2006年03月19日 | ♪国内 -男性


「桜坂 (nayuta version/instrumental)」-福山雅治
(作詞/作曲:福山雅治) 編曲:新川博-2000年


今日も季節にちなんで物です。

最近、卒業だのだの、この季節の需要を当て込んだ曲が毎年のように量産されていますね~。アーティストの意思というよりも、当たったら大化けしてオイシイという売る側の論理で動いているのは間違いないでしょうね。そんな裏事情や魂胆がミエミエで、大した曲でもないのに桜だの別れを歌った曲が多すぎで私はいいかげん辟易状態です・・・。もう沢山だぁ(^^;。

そんな中、この曲は逆で、近年の「桜」をタイトルに冠した作品の中では特に好きな曲です。

もっとも福山さんの歌バージョンの素敵さに関しては、今更私が何を言っても何なので、このシングルに入っていたインスト曲が結構素敵なので、そちらを取り上げてみたくなりました(^^)。原曲イメージに沿った、穏やかで素敵な曲になっています。一人で過ごす時のBGMとして最適な曲だと断言します!(笑)。

~「桜坂 (nayuta version/instrumental)」~
Keyboard & Programming:新川博
Acoustic Guitar:吉川忠英
Bass:松原秀樹
Harmonica:八木のぶお
<Recorded&Mixed at naUta studio>

編曲の新川博さんは私が大好きなアレンジャーさんです。5歳よりピアノを習い始めたそうです。その後ユ-ミンのステージ・サポートを中心に松任谷ファミリー的な活動を経て、編曲家としても優れた作品を沢山手がけてこられました。結構ジャニーズ系も多いような気もしています。

それと、プロデューサーとしては最近、aosisレコードを主宰して、優れた作品を沢山出しておられますね。ここのCDは結構好きで、何枚か持っています。そうそう、このレーベルをVictorと契約するときに、「100万枚売れる一人のアーティストを作るより、1万枚売れるアーティストを100人揃えた方が、音楽の裾野が広がるし、経営としても安定するはず」と言ったそうです。正に正論、だと思います(^^)

ところでこの曲に参加しているメンバーはもう日本屈指の方々ばかりですね。そうそう、失礼ながら松原秀樹さんのお名前になじみが薄い方がおられるかもしれません・・・(^^;。この方はなんとあのジャニーズ事務所出身です。プロフィルにいは、"ジャニーズ事務所にスカウトされる。後にTHE GOOD-BYEのメンバーになる曽我泰久らと、リトルリーブス、リトルギャングといったグループで活躍。ドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」にも出演した。鷺巣詩郎氏の誘いで、スタジオワークを始める・・・"とあります。ちょっと異色かもしれません・・(笑)。

そうそう、この曲の 「nayuta version」って何?と思っている方もいるかもしれませんね。「nayata」は「naUta/那由多」。新川さんのオフィス&プライベート・スタジオの事だそうです。名付け親は松任谷由実さんで、意味は、古代インドの数の単位で、極めて大きな数量、とのことらしいです。


naUta/那由多 studo

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「朧月夜に死にましょう」-坂本冬美

2006年03月18日 | ♪国内 -女性


「朧(おぼろ)月夜に死にましょう」-坂本冬美
作詞:阿久悠 作曲:三木たかし 編曲:若草恵

アルバム『冬美十艶(といろ)』から10曲目-1996年

 

 

これを詠んだのはあの西行ですね。
なんとも味わい深い、奥の深さを感じさせる詠歌です。
そして、読み手が歳を重ねるほどに重みを増す歌です。
※縦書きにするのちょっと大変だったぁ・・・(笑)



ところで、桜予報が今年は例年より開花が早いと伝えておりました。
なんだか心がそわそわしてます。
今の私は
「世の中に 絶へて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」
-在原業平-の心境です・・・(笑)。

この坂本冬美さんの曲、タイトルはちょっと仰々しいですが、メジャー系三拍子のゆるやかなバラード系の曲です。壮麗なストリングスが美しいです。曲の内容も

♪ 朧(おぼろ)月夜に 死にましょう
菜の花 しとねに 目を閉じて
桜の季節を 待ったなら
未練が 気弱に させるから

月が東に 昇る頃
小指と小指を 絡ませて
この世の 一つの 愛のため
夢見る 思いの 酒を飲む ♪



昔気質の"恋愛沙汰"~"心中"物。
ファンタジーです。
そして
"惚れる"がテーマです。

この"惚れる"という言葉、今や演歌の歌詞でしか聞くことがないくらい死語状態です(^^;。ちょっと古めかしい感じさえします。でもそれは、世の中の利便性の発達と、心・恋愛の深さとがが見事に反比例している事を示しているようにも思えます。

"惚れる"という事は、好き・嫌いという単純な恋愛ではなく、情の深さに直結した感情・・・昔気質の日本人が持っていた独特の情緒のような気がします。恋愛が"お気軽"になってしまった感がある現代、ヒットチャートにはお子さま向け中心、"等身大"というイクスキューズの曲が沢山並んでいます。まるで日記をそのまま歌にしてしまったかのようです・・・。

でも桜の季節には、日本人の昔気質の恋愛に思いを馳せ、こんな曲に浸るのも粋な楽しみかもしれません・・・

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「Vincent(Starry,starry night)」-Don McLean

2006年03月12日 | ♪海外 -男性


「Vincent(Starry,starry night)」-Don Mclean
(「ヴィンセント」-ドン・マクリーン)
~2枚組ライブ・アルバム「Starry Starry Night」~ 2001年より


昨日のPerry Comoが歌った歴史に残る名曲
「And  I love you so(アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー)」
のオリジナルはこの
Don McLean(ドン・マクリーン)
でしたね(^^)。

若い方には、マドンナがカバーした「American Pie(アメリカン・パイ)」の元歌の人と言うことで、ご存じの方が多いかもしれません。またちょっと音楽にお詳しいかたは、あのロバータ・フラックの名曲「やさしく歌って(Killing me softly with his song)」の"He"が彼を指していた事もご存じだと思います。ちなみにこの曲、今やネスカフェのCM曲/テーマ曲みたいになってしまっていて、この曲が大好きな私はちょっと複雑な気持ちです・・(^^;(そうそう、日本版はあの渡辺美里さんなんかもカバーしてましたね(^^;)。

この曲、「ヴィンセント」は彼の1971年11月の全米No.1の大ヒット曲「アメリカン・パイ」に続く、1972年3月のビルボード12位のヒット曲でした。でもドン・マクリーンというと今や「アメリカン・パイ」だけしか掛けてくれない日本のラジオ局からは、まず耳にすることのない曲です。本当に残念・・・。でも私的には、この曲が一番好き。「アメリカン・パイ」のようなセンセーショナルな曲ではなくて、本当にしみじみした名曲だと言えます。

そうそう、近年ではあの「アリー・myラブ 」でのヴォンダ・シェパードのカバーで有名になったみたいで、他にはジョシュ・グローバンもカバーしていますね。なので曲名は知らなくとも、意外とこの曲をご存じの方は多いのかもしれません・・・。

この曲は、あの大画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに捧げた歌です。晩年は精神を病んでしまった事でも有名なあの大画家ですね。ゴッホの作に「Starry night/星月夜」という名画がありますので、これからインスパイアされた事は間違いないと思います。下記の歌詞を読むとわかりますが、そんな不遇時代の?ゴッホの心境を思いやり、いたわる歌詞を聴くと心が締め付けられるようです・・・。ピンクのフレーズにご注目下さい・・・。


「Vincent(Starry,starry night)」-Don Mclean
Starry, starry night.
Paint your palette blue and grey,
Look out on a summer's day,
With eyes that know the darkness in my soul.
Shadows on the hills,
Sketch the trees and the daffodils,
Catch the breeze and the winter chills,
In colors on the snowy linen land.

Now I understand what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they did not know how.
Perhaps they'll listen now
.

Starry, starry night.
Flaming flowers that brightly blaze,
Swirling clouds in violet haze,
Reflect in Vincent's eyes of china blue.
Colors changing hue, morning field of amber grain,
Weathered faces lined in pain,
Are soothed beneath the artist's loving hand.

Now I understand what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they did not know how.
Perhaps they'll listen now.

For they could not love you,
But still your love was true.
And when no hope was left in sight
On that starry, starry night,
You took your life, as lovers often do.
But I could have told you, Vincent,
This world was never meant for one
As beautiful as you.

Starry, starry night.
Portraits hung in empty halls,
Frameless head on nameless walls,
With eyes that watch the world and can't forget.
Like the strangers that you've met,
The ragged men in the ragged clothes,
The silver thorn of bloody rose,
Lie crushed and broken on the virgin snow.

Now I think I know what you tried to say to me,
How you suffered for your sanity,
How you tried to set them free.
They would not listen, they're not listening still.
Perhaps they never will...

この2枚組ライブアルバムの最後の最後、7分近くわたって歌われるこの曲、
本当の
永遠の名曲
です・・・


約35年前のDon McLean

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「Aubrey(オーブレー)」-Perry Como-

2006年03月11日 | ♪海外 -男性


「Aubrey(オーブレー)」-Perry Como-
Composed by David Gates

アルバム「And I Love You So」-1973年-より(当時61歳)
(Produced by Chet Atkins)

Perry  Como~"Mister C."~-1912-2001- 享年89歳

脳の髄まで溶けてしまうような(^^;、素晴らしい声です
なんて穏やかで、温かくて、そして誠実な声でしょう!

人の声の魅力について、このPerry Comoを通じて書こうとしていた矢先、私が購読しているSonyのCD通販の冊子「The CD Club」の最新号で素晴らしい言葉を見つけました。私の言いたかった事を言われてしまいました(笑)。ちょっとだけ引用させて頂きます。

河邑厚徳さん(NHK放送総局エグゼクティブ・プロデューサー)
「声には人の誠があらわれる。
僕は、最近のこの国にあふれる声に真実味を感じない。
言葉は多いが、心に響かない。
(略)
しかし、僕は声にこそ人の本質があらわれると実感している。
外国の名画を吹き替えで見たりすると、
俳優が別人に見えてしまうのは僕だけではないだろう。
声は人間の存在感の源なのだ

正にそうだと思います!

音楽で言えば、同じ楽曲でも歌う人が違うと全く別の曲になって聞こえるのも、同じ理由だと思います。そこが人の声の魅力であり、だからこそ名曲のカバーが歌手の数だけ存在し得るのだと思います。

Perry Como(ペリー・コモ)
敬愛の念とともにMister C."と呼ばれていました。
-1912-2001- 享年89歳。


声から人柄が偲ばれるとおり本当に誠実な人だったそうです。元々は床屋さん。そこからシンガーになり、多くのヒット曲を放ちました。ちなみに近年のナイキのCMであの「ママはマンボがお好き」使われていたのを思いだしました(^^)。彼はショービズ大国アメリカでも大変珍しく、生涯一レコード会社(RCA)の専属でした。売れてくると多額の契約金と有利な条件を求めてレーベルを渡り歩く事が多い(いや殆どかな?)のこの国では大変希有な存在です。またマフィアとの関わりを嫌って、マフィアが暗躍するラスベガスのショーには一度も出演しなかったそうです。そんなところからも人柄が偲ばれますね。

また多くの子供達と孫にも恵まれたファミリーな生き方、そのユーモアなセンスとか、この方の誹謗を聞いたことがないくらい多くの方に愛された人でした。私も大好きだし、人として尊敬できる方です。できればこんな人や歳の重ね方をしたいってもんです(^^)

この「Aubrey(オーブレー)」はあの「IF」「Guitar Man」等の大ヒットで有名なBreadのヒット曲ですね。私の人生の師と仰ぐあのDavid Gatesの作品です。Breadの曲の中でも一、二を争う大好きな曲!。ちなみにDavidによるとこの曲は「ローマの休日」オードリー・ヘプバーンにインスパイアで作られた曲のようです(^^)

声の話に戻りますが、Perry Comoの歌声は、特に声を張り上げるわけでもなく、声量や声域を強調するタイプではありません。なのにに今日も多くの人々に愛されています。

最近の日本のシンガーは、声が高いのが自慢だとか、大きな声だとか、妙な英語崩れの歌詞で何語だか聞き取りにくい歌を歌う"シンガー"が蔓延しています。それはそれで素晴らしい人もいますが、でもなんだか"とんがって"たり"とげとげしかったり"するだけの人や、いったい何を伝えたいのかわからない人も少なくありませんよね。また、"あなたは、パワーだけで、唄を押しつけるの・・・???"みたいな、ちょっと勘違い系の?唄/声が多いと感じるのは私だけでしょうか・・・・?更に、声から人格や品格が感じられる人が殆ど思い当たりません・・・。ついでに言えば、外国では、肌を露出する度合いが大きい女性シンガーをDiva(ディーバ)と呼ぶらしいですし←大ウソ(笑)。でも、そんな時代に、このPerryの声を聞くと、本当の唄ってテクニック以前のもの=声、そしてそれの大元である「人格」、が一番大切なんだと教えてくれているようです。

PerryComoの歌声には、
「唄」の原点があります。

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「今はブルース」-研ナオコ-

2006年03月08日 | ♪国内 -女性


「今はブルース」研ナオコ
作詞:来生えつこ 作曲:鈴木キサブロー 編曲:奥 慶一

シングル「夏をあきらめて」のB面 -1982年-

心が痛くなる程の名曲

これを隠れた名曲と言わずして他に何があるだろう・・・
(と前にも書いたが(^^;
でも本~当に名曲 !

作曲家鈴木キサブローさんの特有の、スケール感のあるメジャー・コード系の名バラード曲。この鈴木さんは、シンプルながらスケールの大きさを感じさせる曲が本当に得意ですね。こういう曲を書ける才能を持った方は少ないです。ホント、天才だと思います(^^)。そして、この曲の研さんの歌唱もスゴイです。なんせ、ワンコーラス目は殆どバックの演奏がありませんし。ピアノのコード打ち位で、まるでシャンソンのように、語るように、唄が始まります・・・


「今はブルース」 by.来生えつこ

手紙が着いた 遥かな街から 捨てた魂 呼び起こすように
幸せそうね あなたたち二人は とっくに 子供もいるのね・・・

私も少し 生き方 変えたわ 恋も少しは 慎重になった
あなたにゆずった あの人に伝えて
「傷もすっかり 癒えた」と・・・

今も唄って 暮らしているわ
過去は ほんの"ラグライム"

今はブルース 軽く口ずさんで 似合う歳になったわ 無理もせずに
強がりじゃないの 素直に生きてるわ
夢も なくしちゃいない・・・

強がりじゃないの 返事も書くつもり
そっと ありのままだけ・・・

う~ん、大人の唄だ。昨日の続きで言えば、ほんと「大人の世界」です。
子供にゃこの世界はわからんやろ(笑)。

友人同士間の三角関係のもつれで身を引いた女性。それなりの大変な諍(いさか)いもあった・・と2コーラス目の歌詞にはある。そんな女友達から、昔の友人から手紙を貰ったのだ。その二人の間には、自分が愛した男との間にもう子供もいる。歌を歌って暮らしているこの女性は、こう返事を書いた。

「今も唄って 暮らしているわ 過去は ほんの"ラグライム"
今はブルース 軽く口ずさんで 似合う歳になったわ 無理もせずに
強がりじゃないの 素直に生きてるわ 夢も なくしちゃいない・・・」

これはこれで真実なんだろう。でもこの中に、昔の女友達を優しくいたわる心を、痛いほど感じたりする。これも子供にゃわからんやろ(ver2)(笑)

あの「ジョニーへの伝言」を彷彿とさせるような、大人の名曲だ。そしてこれこそ「隠れた名曲」夏ををあきらめて」がA面だったために、裏にまわってしまたのだろうな・・今となっては残念です。私は圧倒的にこっちの方が好き。この曲で涙したこともあります・・・(理由は聞かないでネ(^^;

そう、ふと思ったけど、このを今の時代にカバーできるような、大人の女の雰囲気を感じさせる歌手っているのかなぁ・・・?すぐには思いつかないなぁ。これが今の日本の音楽界の現実だな、ちあきなおみさん、戻ってきて下さ~い(^^;

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