某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「When you say nothing at all」-Frances Black

2007年06月21日 | ♪海外 -女性


「When you say nothing at all」-Frances Black
(フランシス・ブラック)

(composed by Don Schlitz&Paul Overstreet)

アルバム「The Smile on your face」収録

ここ数年の某ランキングチャート誌(注:うっかり名前を出してこの会社に不都合な事を書くとすと訴えられますよ!これは冗談ではなく実話です。2007年1月23日の記事ご参照)を見ての超個人的な感想ですが(あくまで個人的な感想です。念には念を入れて・・・)その大半は消耗品音楽ランキングになっているような気がするな。

もちろん最近の「千の風になって」のようにちゃんと練られた楽曲もあるが、大半は一年も経つともう誰も話題にしないような曲やアルバムが多いと思う。そんなアルバムが良くブックオフで100円で平積みされている。これが何よりの証拠だと思う。もしそんな某ランキングチャート誌の楽曲しか興味がないよう方は私のblogに来てもらっても時間の無駄だと思います。別の方のblogにお進み下さい。でももし流行廃りに関係ない楽曲を求めている人でしたら、こんなアルバムをお勧めしま~す


あのアイルランドを代表するシンガーMary Blackの妹、と言う呼ばれ方がちょっとかわいそうな気もしますが、でもそれは仕方ないかなぁ~。これは日本盤が出ていないのご存じ方は少ないかもしれませんが良いアルバムです。とても味わい深い楽曲揃いです本物の「アコースティック」世界です。ただ彼女独特のチリメン?ビブラートが苦手な方もおられる方もいるかもしれません・・。が、そのピュアで美しいアコースティック世界は少なくとも一聴の価値ありです。

これを聴いた後は、特に最近の国内制作の世界に多くはびこる「アコースティック」という、薄っぺらで中身のない音が恥ずかしく聞こえます。そして何より、スタッフを含めて才能のない人が平気で多くチャートインしている最近の日本の音楽業界が私は一リスナーとしても恥ずかしい限り・・・。言い方は悪いが、はっきり言ってまるで単なる”おこちゃま”レベルの”アマチュア集団”の見本市みたいとさえ思える時もある位だし(^^;。まぁそんな人達にはこんなアルバムを聴いて音楽の本質を確かめてみて、言いたい程である(もっともそんな人達の音楽への感性の低さ・ズレはいくら良質の音楽を聴いたって今更どうなるものでもないけどさ・・・(^^;)。

注:現状のポピュラー音楽においても、数は少ないですが才能溢れるフタッフやミュージシャンもきちんとご活躍されているのももちろん事実です。私はそういうアーティストについては、例えばレンタルで済ませずきちんとCDを購入する事などによって自分なりの応援を心がけておりますよ。これも念のため(^^)

 


別のアルバム「Talk to me」 


 

The Smile on Your Face

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The Best of Frances Black

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「白いバラ/Lady D'Arbanville」-キャット・スティーブンス

2007年06月17日 | ♪海外 -男性


「白いバラ/Lady D'Arbanville」
-キャット・スティーブンス/Cat Stevens

 

今現在もCMで使われていたりする(今のはカバーですが)稀代の名曲「雨に濡れた朝」がどうしても聴きたくて4曲入りシングル盤を買ったのン十年も前の遠い昔。そしてその盤に一緒に入っていたのがこの曲でした。

どこかイギリスのトラッド曲を感じさせる曲です。シンプルなフレーズの繰り返しにすぐ心を奪われてしまいました・・・。最近彼のベスト盤を買って聴いたとき、懐かしさのあまり涙が出そうでした・・・

イギリス人ですがギリシャの血も入っているキャットは、若い頃にアイドル的な人気を誇った頃交通事故で生死をさまよい、またそもそも内省的な性格でもあったようでどんどん宗教(イスラム教)に傾倒し、ついには宗教活動を優先するためにアーティスト活動も停止てしまったようです。その後は、名前をYusuf Islamと変えて何枚かアルバムを出して、最近では(チャリティの意味合いですが)ステージにも立って大きな話題にもなりましたね・・・。


Yusuf Islam(=formaly named Cat Stevens)」のアルバム

思えば当時のそのレコード盤に入っていた「Peace Train」は世の中を憂い、でも未来に希望を託すといった純粋に世界平和を願う曲でもあり、当時から精神世界に共鳴したようにも思われます。平和を願う曲と言うとすぐジョン・レノンの某曲とかがすぐ出てきてしまい、私には彼を崇めたてながら結局それを商売に結びつけている人達の陰が見え隠れしてちょっと辟易してしまいます・・・。本当に平和を希求するのであればこの「Peace Train」もきちんと聴いて見てください、とい言いたい気分になります・・・。この曲に託された彼の心からのあがき・もがきそして汚れた世の中への怒りを聴き、感じて欲しい。

・・・って表題曲とは別の話題になってしまいましたが(^^;、この曲、あのレーモン・ルフェーベエル・オーケストラもカバーしてたりします。それだけ良い曲だという事だと思いますね。 

「雨にぬれた朝~ヴェリー・ベスト・オブ・キャット・スティーヴンス」
ユニバーサル インターナショナル
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Cat Stevens
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「僕にまかせて下さい」-羽田健太郎(ソロ・ピアノ)

2007年06月09日 | ♪インスト・New Age

「僕にまかせて下さい」-羽田健太郎(ソロ・ピアノ)
ピアノソロ:羽田健太郎 曲:さだまさし

羽田さんが好きでした・・・

今朝はなんとなくこの曲を聴いています・・・
(オリジナルは、クラフト。TVドラマのテーマ曲)

これは「オーケストラで綴るニューミュージックの世界」と題されたずいぶん前に出た通販企画のアルバムからです(確か10枚組位でした)。監修:さだまさし 音楽監督:服部克久というクレジットからも推察できるとおり結構クオリティの高い内容です。羽田さんも何曲がご参加されていました。羽田さんの曲の場合はピアノソロが殆どだったと思います。

楽曲だけを分析すれば、少ないコードでテンションノートもない地味な構成のこの曲、歌ものじゃないしアレンジはちょっとつらいのではないかな~と素人の私は考えるのですが・・・羽田さんはまず、まるでベートーベンの「月光」を思わせるかのような雰囲気でこの曲に入って行きます。ワンコーラス目はオリジナルのイメージに沿ってリリカルなピアノを聴かせ、ツーコーラス目では二度転調しながらメロディでバリエーションを付け「タメ」をもたせ、最後にオリジナルに沿ったメロディに戻って、盛り上げつつ、且つしみじみ聴かせてくれます。

 羽田さんの弾くピアノの特徴じゃないかな、と私が感じるのは、右手の高音部の「リリカル」さです。メロディを”羽田フィルター”を通して「心に聴かせるメロディ」に変換し、軽やかなタッチで詩情豊かに響かせてくれます。

またピアノ一台でオーケストレーションができてしまうような、構成の豊かさ!これも素晴らしいです。それはもちろん演奏スタイルの多彩さと確実なテクニックに裏付けされているのは明らかですが。

言うまでもなく羽田さんはばりばりのクラシックご出身。羽田さんの著書には、お父様を早くに亡くされてお母様の負担を軽減する意味もあって卒業時にスタジオワークの道に入られたという記述もあったと思います。ポピュラー音楽に十分な理解があり、またそんなテクニックをポピュラー界で展開されたからこそ70年代(以降)の歌謡曲のサウンドの質が飛躍的に向上し、また今でも色褪せずにずっと残っているんだと思います。

大好きな羽田さん、天国に行ってもみんなを音楽とジョークとその優しいスマイルで楽しませてくださいね。

 

下は上記と関係ありません。楽曲の参考です。

究極のベスト! クラフト
クラフト,さだまさし,岡本おさみ,伊藤アキラ,三井誠,松藤一美,浜田金吾,森谷有孝,平井正尚,木村和夫,石間秀機
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羽田健太郎さんがご逝去されました・・・

2007年06月05日 | 【徒然随想】

あの羽田健太郎さんがご逝去されました・・・

突然の事で、ただただ悲しくてなりません・・・

本当に好きな方でした。

音楽ジャンルに対するその分け隔てない姿勢に、心から尊敬しておりました。

その知的さと持って生まれた品性、感性の鋭さとか・・・

心から憧れておりました・・・

以前ご病気された時、随分お痩せになられたので

やはりどこかお悪いのではないかとずっと心配しておりましたが・・・

本当に悲しいです

 

羽田さん、今まで沢山の素晴らしい音楽をありがとうございました。

今はただただご冥福をお祈り申し上げます。

どうぞ安らかにお眠り下さい。

 

合掌