某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

12/7(土)すみだトリフォニーホールの「ケルティック・クリスマス2013」で超絶感動!

2013年12月08日 | ♪ケルト・アイリッシュ

昨日開催された、12/7(土)すみだトリフォニーホールでの「ケルティック・クリスマス2013」に行って参りました。毎年開催されているコンサートですが、でも”みなさんいったいどこから来るの??”と言うほ大勢の人が(ほほ完売状態)が集まっていました。普段、TVなどの音楽しか知らない人には多分想像もつかない音楽ジャンルですが、でも開演前には長い列が出来る程の熱気に溢れたコンサート会場でした。そして、コンサートも想像以上の盛り上がり&感動でした! 

 

昨日の3組、①Lunasa、②カトリオーナ&クリス/Catriona McKay(ハープ)Chris Stout(フィドル) ③シャロン・シャノンはどれも心から楽しみでしたが、一番のお目当ては何と言っても、カトリオーナ&クリス/Catriona McKay(ハープ)Chris Stout(フィドル)でした。二人の楽器演奏テクが超絶なのは知っていましたが、でも昨日感じたのは、超絶テクの向こうにある、いやそこからしか生まれない”音楽の神様”からのメッセージみたいな、深い精神的な感動です。そのメッセージは、普段はまずお目にかかれませんが、昨晩はそこに(だけ)ありました。こんな感覚は、半世紀以上沢山の音楽を聴いてきた私も、久しぶりでした・・・。本当に感動致しました。


また、今までCDなどで二人は知っていたのですが、生の演奏はCDからではとても、とても伝わらない”別物”と言っていい程深いものでした。良くクラシックを中心に、音楽は生でしか伝わらない・・みたいな言い方がありますが、昨日ほど身に沁みて感じたことはありませんでした・・・・。この二人の真の魅力は、残念ながら生でしか絶対に伝わらないものなのかもしれません・・・。 

 

Chris Stout & Catriona McKay WHITE NIGHTS-LIVE

  私は、アイドルPOPも好きだし、音楽にはいろいろものがあって良いと思っている者ですが、でも純粋に音楽に向かい合っているこの二人を目の当たりにした時、音楽を金儲けのツールとしている某音楽プロデューサーには”恥を知れっ”とつぶやきたくなるような、それほど精神性が深い真剣な音楽世界が醸し出されていた二人でした。

 

 Lunasa at Celtic Connections 2007

 

Blackbird -Sharon Shannon(+ 再生リスト)


「アイリッシュ・ハープ」-トリーナ・マーシャル(Triona Marshall)

2010年06月16日 | ♪ケルト・アイリッシュ


Triona Marshall/トリーナ・マーシャル
(アルバム・2007年)

私もハープを弾きます(一応)(笑)

もっとも私の場合は、一般的なあの大きなグランドハープではなく、小さい(上のジャケットより更に一回り小さい)アイリッシュ・ハープですが。ちなみに、私は男ですのでアイリッシュの場合ハーピスト(Harpist)とは呼ばずハーパー(Harper)と呼ばれます。

思えばハープほど定義や扱い、更には音楽そのものが混乱している楽器は他にないように思います。一般的には、純クラシックの、それも主に女性のハーピストの華麗な演奏が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?でも私は場合は、ヨーロッパのケルト圏のトラッド系音楽が普通です。アイリッシュ・ハープですね。このジャンルでは、最近は、ジブリ映画のテーマ曲「借りぐらしのアリエッティArrietty's Song」のセシル・コルベルで興味を持たれた方もいるかもしれません。ちなみにケルト圏のアイルランドの有名なビールであるギネスのマークはハープですよね。それ位、ケルト圏では古くから重要な楽器です。ハープは、人によっては南米のアルパが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

ハープは基本構造が単純な楽器なため、紀元前からその存在が確認されており、その分世界各地で発達を遂げてきたようです。一方で、そもそもハープという楽器全体を見渡せる人がいなかったり(みんな自分の専門分野でしかハープを語れないため)、教本などの教材が少なかったり、書いた人の勝手な解釈が横行したりして、現在はいろんな情報が錯そうし、混とんとしているように思えます。私の経験でも、アイリッシュの純粋なトラッド曲をグランドハープで、それもアイリッシュ曲の重要なリズムが一切ないまま譜面通りに弾くクラシック系の方の演奏を聴いて、大変申し訳ないけれど、奇妙でいたたまれない事も経験してます。この人は、トラッド曲を一度も聞いた事がないままに、譜面だけで演奏をしていたのだと思います。

そうそう、でTriona Marshall/トリーナ・マーシャルです。この方はアイルランドの人。きちんとクラシックのハープを学んだ上で、これもまたキチンとした?本物のトラッド系のチーフタンズに参加するほどにトラッドも弾ける才女です。またトラッドと言っても、彼女の音楽は(演奏)は女性らしい繊細さがにじみ出ている、上品さも兼ね備えたものになっています。単なるイージーリスニングではない、本物のアイリッシュ曲を聴きたい方、特に初心者には抵抗が少ないアルバムだと思います。一度お試しあれ!

※ちなみに彼女のお兄さんは(小椋佳さんの息子さんでも有名な)薩摩琵琶奏者です!Thomas Charles Marshall

Triona Marshall - Harp

下はTriona Marshallトとは無関係です。

「春よ、来い」(by Irish Harp)

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アイリッシュ・ハープ
トリーナ・マーシャル
プランクトン

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Kari-gurashi~借りぐらし~(借りぐらしのアリエッティ・イメージ歌集アルバム)
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借りぐらしのアリエッティ サウンドトラック
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マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルのライブに行ってきました

2008年02月11日 | ♪ケルト・アイリッシュ

 


マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルのライブ
Martin Hayes & Dennis Cahill 
2008年2月10日(日) 東京 武蔵野市民文化会館 
※そう言えばン十年前に三鷹に住んでいた私は吉祥寺は日常的に行っていましたが、
でもここは今回初めてでした。駅から遠かった~(^^;

マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルのライブに行ってきました。いや~、事前の想像より遙かに素晴らしい内容でした!!2.2秒の音響(があるらしい)会場でのPA無しでのライブ・・・

その演奏は
崇高なまでの静謐さ
に満ち溢れ、

観客は
音楽の求道者のみにもたらされる
”神が宿るボウイング”
を目の当たりにし、

聴衆は、まるで
音色に福音を求めるかのように
固唾を飲んで聴き入っていました。

これ、本当です。

私は最初のフレーズで突然涙がこぼれました。音色のあまりの美しさに・・・。誤解のないように補足すれば、この涙は、例えば好きなアーティストを待ちわびてその登場に感動してこぼれる涙・・・つまりアーティストへの強い憧憬からくる涙では決してなく、純粋に音の美しさに感動した、音の魔力によるものです。

 

ところで、ライブで味わう感動はいくつかのパターンに集約できるかと思います。
・基本はもちろん、好きな楽曲を
生で味わう事の感動ですが、
ライブでしか味わえないアーティストおよび他の観客との音楽の共有感/一体感、
大音響による音のパワーからの圧倒感による感動、
・演出や舞台セットがもたらす五感の感動、
・超絶な演奏を生で再現される事の感動、
等などが思いつきます。

でも昨日のライブは、それらに当てはまらないものでした。
数多くのライブでもなかなか味わうことができない次の段階の感動でした。

 ちょっと変な例えかもしれません。通常水がお湯になるには”炎や火”の力を連想します。でも一方で、見えないマイクロウェーブ波が水の分子に共振し水をお湯に変える事もできます(電子レンジの原理)。昨日の彼らの音は全編を通して静謐な響きを湛えたひたすら内省的なものでした。でも私の心は二人の深い演奏に共振して、見えない炎につつまれていつの間にかお湯になっていたかのようでした・・・。

つまり、ロック演奏のように熱い炎(音の塊)が水をお湯に変えるような分かり易いものではなくて、目には見えないマイクロウェーブ波が常温の水(魂)を熱い生命の塊にまで沸点を上げていくような、”見えない炎”を味わう体験でした・・・。

 それにしても、このユニット、メインはあくまでフィドルですが、フィドルとギターと完全に不可分の音世界になっていて、それもとても不思議な世界でした。通常ギターはメロディもハーモニーもリズムも(最近はパーカッション楽器だったりするし(笑))どれも担うことができますが、デニスの場合はまず完全にメロディの役割は放棄しています。逆に、ベース音によって和音のルート感を補う事を中心に、リズムやビート感を補う役目に徹していたように思います。でも二人の音世界は完全に分子レベルで溶解して結合したかのように一つの化合物になっていましたね。

 最後になりますが、この日の満員の観客の熱い拍手喝采や、何度もアンコールを求める手拍子のコールが何よりもこの日の熱い感動を物語っておりました。

こんな素晴らしいアーティストを(損得勘定を顧みず?)日本に呼んでくれた招聘者に心からの敬意を持って感謝致します。
どうもありがとうございます!

Martin Hayes & Dennis Cahill in New Zealand

Lonesome Touch

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Live in Seattle

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「The Lonesome Touch」-Martin Hayes & Dennis Cahill

2008年02月02日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「The Lonesome Touch」
-Martin Hayes & Dennis Cahill

「ロンサム・タッチ」
-マーティン・ヘイズ&デニス・カヒル
Martin Hayes:Fiddle ,Dennis Cahill:Guitar
1997年
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この音楽は
「アイリッシュ・ミュージックの衣を纏った哲学」
なのだと思います。

 

今回はもうすぐ8年ぶり、二度目の来日公演があるマーティン・ヘイズ&デニス・カヒルの事を書いてみたいと思います。(ちなみにチケットは全てソールド・アウトです)。私も今から楽しみでなりません!!

  このマーティン・ヘイズ&デニス・カヒルですが、私がアイリッシュ音楽、ケルト音楽にどんどんはまって行った頃、彼らとこのアルバムに出会いました。かなり面食らいました(笑)。それは・・・いわゆるアイリッシュ音楽、それもトラッド系となりますとダンス・チューンとかエアーなど、パターン化された音楽の枠の中での演奏技法とか演奏のテンションとかスリルとを味わうなど、この音楽の楽しみ方の入り口が決まっていたのですが・・・でも彼らの音楽は違っていたのです。

 まるで、キース・ジャレットの
あのソロ・ピアノを聴いている時のような
不思議な感覚に襲われたのです。

いやもちろん彼らの演奏の素材はアイリッシュ・トラッドが中心であり、キースの(ソロの時の)音楽スタイルとはまるっきり違いますよ。でも伝わってきたもの、感じたものは不思議な位似たような感覚だったのです・・・。Jazz系インプロビゼーションやNewAgeに近い感覚かな。


Martin Hayes & Dennis Cahill

そう、とても
内省的だったのです
メディテーション(瞑想)的さえありました。

 

そもそもアイリッシュ・トラッド(伝統)音楽は、その発祥からして地域コミュニティのコミュニケーションの役割を担った要素が強いと思うのですが、でも彼らの演奏する「トラッド」のチューン達には、そんな平易なコミュニケーションは最初から排していました。代わりに、ここにあるのは瞑想的とでもいうのでしょうか?音楽から惹起された”内なる言葉”を介した”交信”のみが成立する音楽だったのです。それも大勢の人との”交信”ではなく、そうですね・・まるで1人、薄暗いオーディオルームでちょっとお酒を軽く嗜みながら聞くような環境で成立する、対自核へのコミュニケーション、とでも言いましょうか・・・?

つまりこの音楽の本質は
すでに”トラッド”音楽ではないのだと思います。
音楽のスタイルを遙かに超越しています。

彼ら、特にMartinの音楽は、高い精神性を表現する求道者のような世界なのだと感じます。そしてその高い精神性が音楽スタイルやジャンルを超えたその先or奥にあるものを、音を通じて私に問いかけてくるのだと理解しています。

Dennis Cahill & Martin Hayes - Kerfunken Gig

Lonesome Touch
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「Christmas Songs」-ANUNA(アヌーナ)

2007年11月17日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「Christmas Songs」
(日本盤タイトルは「Winter Songs」)
ANUNA(アヌーナ)

 六本木辺りの大きなビルでは
とうにクリスマス・ツリーが点灯されたそうです。
”バカじゃなかろうか・・・

 

本家のクリスチャン系の国々でさえツリーの点灯はまだまだ先である。なのに、それほどクリスチャンが多いとは思えぬ(いや、だからこそなんだろうけど)この国(つーか一部の人達)はホント何だかなぁ~・・・(^^;。 

「キリスト教」ではなく「お金儲けという教義」に取り憑かれているのだろうなぁ。
「お金」という宗教に無意識に洗脳されているのだと思う。

 それに「地球温暖化」が大きな問題になっている時代に、その企業にはまだまだイルミネーションに浮かれたがっている。この感覚が既に時代の嗅覚がないなぁと感じる。時代の空気が読めていないんだと思う。点灯するにも、ちょっと知恵を出せば、ecoとかをザブテーマに据えた新しい時代のクリスマスのあり方だって提案だってできるはずだろうになぁ・・・。

「消費」だけの時代はもう完全に終わっているのだよ。

 

さて、そんなお金に頭を洗脳されて日々疲れ切っている人にこそ聴いて頂きたいアルバムがこれです。アイルランドの男女混成のコーラスですが、その歌声は一聴しただけで、心の全てが浄化されるかのようです・・・。また、人間の声というものが何物にも代え難い素晴らしい楽器であることに気づかせてくれます。最近多い、”力ずくで押しつける”タイプとは正反対の声・ボーカルの持つ力の深さに気づかせてくれます。試聴はいろんなサイトでできるので是非探してみてください。

詳しくはここへ
「Plankton」のAnunaのページ

 
ANUNA(アヌーナ)

 ちなみに毎年恒例の「ケルティック・クリスマス」ですが今年は彼らもその一員として来日します。

世の中、お金は大事だけれど、砂漠や無人島ではお金は何の役にも立ちません。そんなシチュエーションで気づく、”大切なのは自分を支える自分の内なる魂・心”だけだとう事を思い起こさせてくれる、正に浄化のアルバムです。

・・もっとも、もっと気軽に聴いても十分楽しめますが(笑)

 

ウィンター・ソングス

プランクトン

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「アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界」坂上真清

2007年10月07日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界」
坂上真清(
Sakaue Masumi)

The Last Irish Bard ~ Turlough O'Carolan (1670~1738)」

(アイリッシュ・ハープによる演奏)2006年


アイリッシュ・ハープによるとても美しい演奏です

思えばハープという楽器ほど人によっていろんな風に語られ、また混乱されているいる楽器はないのではないでしょうか?私に言わせれば、とてもかわいそうな楽器だと思っています。

ハープと言えば、一般的には麗しい女性が奏でるグランド・ハープをイメージするでしょう。でもグランド・ハープは、ただだかここ一世紀のうちに生まれた新しい楽器なんですよね・・・。でも現代ではこの楽器はグランド・ハープを中心に回っているようです。数少ないハープ教室でも、そもそも演奏法さえ違うのにクラシックorグランド・ハープを基準にトラッドまで語られる始末・・・。アイリッシュをごく表面的にしか知らないクラシックの方がグランド・ハープ奏法をベースとしてトラッドも教えていたりします・・・。アイリッシュをちゃんと聴いたこともない人が譜面だけでアイリッシュを語ったり。譜面通りハープが弾けることと、アイリッシュを弾くことは全くニュアンスが違うはずだと私は思うのですが(^^;


アイリッシュ・ハープ

なんでこんな事を言えるかというと、以前も書きましたが実は私はHarper初心者(男性)なんです(^^;(注:トラッド系ではHarpistとは呼びません)。でいろいろ調べていくうちに、人によって言うことがばらばらと言うことに気がつきました。特に日本では、トラッド系のハープ自体見かける事が少ないのでとても混乱しているようです。日本では多くの方が(トラッドに興味のない)クラシックご出身で、そんな方がアイリッシュも教えたりしているので、更に混乱させているように思います。

そもそもハープという楽器は紀元前(!)から存在する楽器で、かなり歴史があります。世界中にその原理を持った楽器が見つかっていす(もっとも構造とか素材や音域とかは今とは全然違っていたと思いますが)。また人間の歴史の中では古代より霊的な儀式に寄り添った楽器でもあったようですし、その音色はどこか魂の中まで届くものなのかもしれません・・・。最近では音楽療法などヒーリング・癒し効果で注目されていたりしますね。話が徐々にそれてきましたが・・・(^^;、その歴史的観点からするとハープは楽器単体として語るより、地域ごとの音楽に沿って語られるべき楽器なのだと私は確信しております。

 おっと前書きが長くなりましたが、このアルバムは本当に素晴らしい!の一言です。キャロランの曲を演奏したものは世界中に結構沢山ありますが、私が聴いた中では指折りの美しい演奏です。また当時の音色に近づけるべく弦を金属に張り替えているので、それが独特の美しい余韻を聴かせます。

まずは下記で一度ご試聴下さい
「ラスモア」(アルバムの中の坂上さんオリジナル曲) 

過度にセグメント化され、マーケティングと言う名の下に情報統制され、その結果疲弊しきってしまった悲しき現代のミュージック・シーン・・・。その一方で、商業至上主義のメディア経由では絶対出会えない、世俗から離れたこんなにも美しい音楽世界が、確かに、ここにあります。(そうそうこれはいわゆるインディーズものとなっていてAmazonとかでは入手できませんヨ)。

沢山売れた事が音楽的に認められたと勘違いしている人(そう思い込まされている人)にこそ、こんな音世界に出会って欲しいなぁ・・・と私は心から願っています。

※こんな素晴らしい音世界は自分から探しに行かない出会えない位、今の音楽業界は情報にあふれ、不毛な音にまみれているんだよね・・・。


このアルバム、詳しくはここをクリック!

アイルランド最後の吟遊詩人~オ・キャロランの世界 The Last Irish Bard

トリニティー・エンタープライズ

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クラルサッハ

biosphere records

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「Nothing to Show」-Dolores Keane (ドロレス・ケーン)

2006年10月05日 | ♪ケルト・アイリッシュ


 「Nothing to Show」-Dolores Keane
(ドロレス・ケーン)
by K.Halpin / Produced by Andrew Boland
Recorded at Windmill Lane Studio,Dublin ,Ireland
from 「Solid Ground」Album-1993年-より
※彼女の(トラッドではなく)コンテンポラリー・アルバム3作目


大人にしかわからない深い味わいというものがある・・・

あなたがもし今のオリコンのシングル・チャートなんかを基準に音楽を聴いている方なら、残念ながらこれ以上読んでもあまり参考にならないでしょう・・・・(^^;。別のBlogにお進み下さい。時間がもったいないですから(いえ私は冗談ではなく本気で言っております・・・)

でももしあなたが古謝美佐子さんをご存じで、あの声に魅せられているような方なら絶対この人のアルバムを手に入れてください。後悔はさせません。


世の中に女性シンガーという人は今までいったいどれくらい存在してきた/しているのでしょうか・・・?私もかなりの数のシンガーを聴いてきました。そんな私が、もし好きな女性シンガーを挙げろと言われたら、日本では古謝美佐子さん、そして海外ならアイルランドのこのDolores keane/ドロレス・ケーンを何の迷いもなく真っ先に挙げます。

彼女の魅力は何と言ってもその声ですね。いわゆるエンタメ系の女性シンガーとは全く異なり、まるで唄うためだけに生まれてきたのだと言わせる懐の深い声をしています。世の中には、何オクターブも声が出るとかでこれ見よがしに声を張り上げるシンガーもいますが、私はそんな人から心を奪われる歌を聴いた事が残念ながらありません・・・。でも彼女の声からは、その淡々と唄う声からは魂を見透かされるような深遠な響きを感じじます。

この曲に関して言えば、まるで喜怒哀楽とかそんな感情を超えたところにある場所から語りかけてくるような感じ。心が、時間までもが一瞬にして立ち止まります・・・。

都市生活に潜む日常の狂気性からふと魂の故郷に帰るような、
"ふと我に返るような"圧倒的な説得力が
この唄にはあります


もし泣きたくなったのなら素直に涙を流しましょう・・・
誰にも見せたくない心の奥の扉までも、ふと素直に開いていそうです・・・

この人はメジャー契約もなく、またその歌に徹する地味な佇まいや活動のせいか、知る人ぞ知る存在に甘んじています。誠に残念です。でもまぁそれがこの方にとっても彼女を支持するファンにとっても一番良いことなのかもしれません・・・。彼女を知る人は皆大絶賛し支持しているし、今更変にエンタメ世界に引っ張り出されても彼女にとってもファンにとっても(彼女の金銭面以外)何のメリットも無いことでしょうから。それこそ消費の対象となってくたくたにされるのが現実でしょう。

私は彼女の声・唄・音楽に出逢えた幸せをかみしめ、
この価値がわかる人だけにお裾分けえをしたい気持ちです。

ps.彼女の唄う、まるでトラディショナル・ソングのようにアレンジされたあの名曲Let It Beを一度お聴きになって見てください。BeatlesとかPaulの事を完全に忘れてこの曲が持つ本来の意味や深さを感じる事ができます!

Essential Collection

Dara

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Best of Dolores Keane

Dara

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ナイト・アウル

オーマガトキ

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タイドランド

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ケルト/CELT音楽について

2006年03月01日 | ♪ケルト・アイリッシュ

「リサイクル精神」に反し、
社会的弱者(中小業者)を追いつめ、
自分たち(官)の責任逃れと
天下り先確保に通ずる、
問題山積の拙法


「Irish Music Disc Guide」
-大島豊監修-音楽之友社-2002年

先日のトリノ五輪フィギュアスケートで金メダルを取った荒川静香さんがエキシビションで使用した曲「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」~ケルティック・ウーマン/Celtic Womanバージョンが大人気だそうです。何でもメーカー在庫切れで、追加プレスに追われているそうな・・・!何はともあれこの「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」が大注目されて、以前から大プッシュ状態の私は嬉しい限りです(^^)。

ところで、このアルバムにもあるし、エンヤとかでも良く聴く「ケルト音楽」ってなんだろう・・・?って思っておられる方はいませんか?実はそれは十数年前の私です(笑)。アイルランドの超人気兄妹4人グループThe Corrs(コアーズ)の世界的大成功や、ロリーナ・マッケニット(カナダ)のビルボードBest10ヒットとかもちろんエンヤ、そして映画「タイタニック」の音楽~セリーヌ・ディオンのテーマのイントロの笛(Tin Whistleと言います)や三等船室でのダンス・シーン(下記ご参照)~でブームが決定的になったと思われる「ケルト/アイリッシュ音楽」。

それは一口言うと、ケルト/Celt民族文化の(流れの)音楽と言えると思います。主にアイリッシュ(=アイルランド)と結びついて語られるのは、この国は一番その民族の流れを残しているから・・・。ちなみにこの国の公用語は英語の他に、ゲール語というケルト民族の言語を採用しています。もっともそれを使う/使えるのは一部の地域だそうで、それ以外の地域ではきちんと学ばないと普通は話せないと聞きました。でも交通標識などは2つの言葉が併記されていますね。

このケルト民族は、そのアイルランドを中心に、スコットランド、ウェールズ、ブルターニュ、ガリシア、バスク、カルターニャ、アメリカ、カナダなどいろんな(大西洋岸)に渡って名頃を残しています。そしてそれらの地域でずっと愛されてきたのがケルト音楽と言うことになります。詳しく書くとこのBlog全部を費やす事になるので(更にきちんと整理できていないし・・・(^^;)もっとちゃんとした詳しい説明阿は他の丁寧なHPやBlogに委ねると致します。(<おいおい(^^;)


それはそうと、この音楽を巡って彷徨っていた私は、ある日下記の本に出会いました。


「Irish & Celt Music」
-山尾敦史編 - 音楽之友社-1997年
~"日本で初めて刊行された
本格的アイリッシュ&ケルト文化圏音楽ガイド"~

そしてこの本を頼りに、自分の中で情報が錯綜して、パズルのように混乱していたこの音楽をやっと整理することが出来ました。更にはどんどん深みにはまってしまったし・・・(笑)。なので、この本は私にとって「悪魔のささやき」のような本でした(←もちろん愛情を込めた表現です、念のため(笑)

好きな音楽を深めるには、やはりきちんとした情報も必要だと思いますね~。今はインターネット時代なので、いろんな情報が、瞬時にどこもで得られる事ができます。でも大切なのは、情報の洪水に溺れることなく、自分にフィットするガイド本やサイト・人に巡り会う事でしょうね。そうなれば、これからの音楽生活はとてつもなく豊かになると思います。

特に、流行音楽に飽きて来たみなさん、お互い確かな情報を得て、好きな音楽を"しゃぶりつくしましょう!"貪欲にねっ!(笑)。

そうそう、アイルランドの名前を出すと、未だにイギリスとの紛争を連想し、危険な国と思っていらっしゃる方がいますが、あれは一部の地域(北部)だけだし、近年沈静化したし、何よりアイルランドはヨーロッパ一治安が良い国らしいです。家族を一番大事にする国民だそう・・・。私は、なかなか休みがとれないので未だ訪問できていませんが、この国のB&Bを泊まり歩くのが私の夢です。絶対、近い内行きますっ(って誰に宣言してるねん(笑)。)

PS.映画タイタニックでの三等船室でのダンスシーンの解説
パーティの1曲目は
ジグ
(というリズム曲)「The Blarney Pilgrim」
2曲目は
ポルカ(というリズム曲)「John Ryan's Polka」~ジャックがローズをダンスに誘う所
3曲目はジグ(というリズム曲)「Kesh Jig」~ローズがつま先立ちするシーン

4曲目リール(というリズム曲)「Drowsy Maggie」~アイリッシュのダンスチューン~みんなで手をつないでダンスするシーン
こんな説明も「Irish Music Disc Guide」-大島豊監修-音楽之友社-2002年には載ってましたよ。

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「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」-Celtic Woman-

2006年02月25日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」-Celtic Woman-
アルバム「Celtic Woman」-2005年-より

私がこのBlogで一番多く採りあげ、今まで(ずっと?)イチオシの楽曲
「ユー・レイズ・ミー・アップ/You Raise Me Up」
ですが、
今回、意外な所で耳にしました!

トリノ五輪フィギュアスケートで金メダルを取った荒川静香さんがエキシビションで使用した曲が、この「ユー・レイズ・ミー・アップYou Raise Me Up」なんです。もっともこの曲は既に100を超えるバージョンが存在しますが(*)、荒川さんが使用したバージョンは、先日プロモで来日したばかりのこの「ケルティック・ウーマン」 です。
(*)この曲のオリジナルにつきましては、2005-12-19の記事をご覧下さい。

   
「ケルティック・ウーマン」は、全米で大ヒット中の新人グループ(臨時ユニット?)です。昨年1月にグループ名と同タイトルのアルバム(DVDも出ています)で全米デビューして、米ビルボードチャートの「ワールドミュージック部門」で最新チャートを含め、47回1位を記録しています。もっとも、私はクロエメイヴについてはこのユニット参加以前、ずっと前に知っていたので「えっっ、今こんな事をしてるのっ???」と大変驚きましたが(笑)。

このアルバム、いわゆるケルト〜アイリッシュ系音楽の美味しいところだけを集めた感じです(^^)。なので、初めて「ケルト」に接する方には馴染みやすい選曲及び内容になっていると言えます。ただ、本気でケルト〜アイリッシュ音楽に興味を持ち始めた方には、この内容はちょっと「観光用」とでもいいましょうか売れセンだけを集めた事がわかるかと思います(^^;。さすがアメリカ。ショービスの国です(^^;。でもね、それは決してこれを否定する意味ではなく、ポピュラー・アルバムとして良く出来ていて、老若男女にお勧めできる好盤であることは間違いありませんよ(^^)

【収録曲】
1.イントロ:ラスト・ローズ・オブ・サマー 
〜ウォーキング・イン・ジ・エアー
2.メイ・イット・ビー
3.イニシュフリーの島
4.ダニー・ボーイ
5.ワン・ワールド
6.アヴェ・マリア
7.センド・ミー・ア・ソング
8.シューリ・ルゥ(ウォーク・マイ・ラヴ)
9.オリノコ・フロウ
10.サムデイ
11.シー・ムーヴド・スルー・ザ・フェア
12.ネッラ・ファンタジア
13.バタフライ
14.ハリーズ・ゲームのテーマ
15.ソフト・グッバイ
16.ユー・レイズ・ミー・アップ
【ボーナス・ライヴ・トラック】
17. アショカン・フェアウェル 〜 コントラディクション
18. シ・ド・マモーイ
【日本盤ボーナス・ライヴ・トラック】
19. 主よ、人の望みの喜びよ
20. アイ・ドレムト・アイ・ドゥウェルト・イン・マーブル・ホールズ

ところで、この曲、私はやはりオリジナルのSecret GardenのBrian Kennedy歌唱バージョンが一番だと思います(^^)。そうそう昨年お亡くなりになったイギリスの名サッカー選手ジョージ・ベストは自分の葬式にこの曲を流してくれと言い残していて、葬式の歳にはこのBrian Kennedyが歌ったそうです。すごい事です・・・。でも、私もそれくらい深い曲であると思います・・・

まだご存じない方、できればオリジナルのSecret GardenのBrian Kennedy歌唱バージョンもお聴きになって見て下さい

感動で涙します

きっと・・・

(*)この曲のオリジナルにつきましては、2005-12-19の記事をご覧下さい。

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快適日常音楽-1 「SCOTLAMD」 -無印良品BGM -

2006年01月19日 | ♪ケルト・アイリッシュ


快適日常音楽-1 「SCOTLAMD」 - 無印良品BGM -
2005年 オーマガトキ/OMAGATOKI

中国に続いて最近はヨーロッパ進出も果たした「MUJI」、日本では「無印良品」という有名なブランド・ショップがあります。これは、元はそこで使われていたBGM用のコンピ・アルバムです。

そこでだけ流れていたものを、新星堂系列の独立系レコード会社オーマガトキ/OMAGATOKI(ちなみにとても良質でオリジナリティ溢れる素晴らしいアルバムを沢山リリースいる会社です~下記ご参照)経由で一般流通させたものです。価格も1500円とお手頃。でも、ケルト音楽入門者から本格的ケルトfanまで広く受け入れられる、充実したものとなっています。

- CDの帯より -
ケルトの文化が色濃く残り、親しみやすいメロディの宝庫でもある英国の北部地域スコットランドでの最新録音(グラスゴー録音)。ハープデュオで美しいアンサンブルを聴かせてくれるシーシルをはじめ、言質の実力はミュージシャン達が奏でる寿玉のトラディショナル・ソングの数々。

改めて書きますが、このアルバムはいわゆる"ケルト・ミュージック"です。もっとも"ケルト・ミュージック"と言っても素朴で土の香りが漂う純粋なトラディショナル系から、最近アメリカで話題になっている聴き易く美しいタイプの楽曲~いわゆる癒し系と呼ばれるタイプまで裾野は広いです。またケルト地域も、スペインのガルシア地方からフランスはブルターニュ、イギリス、アイルランド、ノルウェー、果てはカナダの北東部まで広がります(カナダは移民の影響)。またそのマーケットとしては、私個人としてはオーストラリアにもそのエリアは及んでいる思っております。(※現地でアイリッシュ・バンドをいくつか見たことがあります(^^)

 (←GUINNESSのつもり)

そんな多彩なケルト音楽の中でのこのアルバム、中身はまず文字通りイギリス北部のスコットランドの音楽を集めています。パイプも音も、アイリッシュではイーリアンパイプという鞴(ふいご)で空気を送り込むタイプですが、ここでのパイプは、やはり日本人にもなじみの深いバグ・パイプです。ただ正直、一般にケルト音楽と言うと今はアイルランド音楽を指すことが多いし、私のコレクションも殆どがアイリッシュなので、このアルバムのミュージシャンにはあまり詳しくありません・・・。が、適度のトラッド要素と聴き易さ、更に美しさもある楽曲やミュージシャンをラインアップしており、幅広い方々に受け入れられる、充実した内容となっています。プロダクション・コーディネーターのクレジットには、長年ケルト音楽の窓口になって今日に至るプランクトンの野崎洋子さんの名前も見られます。これだけでも、その辺のお安い「ケルト」を謳ったアルバムとは一線を画す事がわかります。

日常、街やメディアでに流れる音楽は、どこか
"攻撃的"なものばかり
と感じた事はありませんか・・・

だから、寒い時期の丁度今、お休み日に温かくしながらこのアルバムを流して読書でもすれば、日頃のストレスがす~っと消えていくのではないでしょうか・・・。なんだか心の奥のしこりがほどけて行くような音楽です(^^)。

(←GUINNESSのつもり)

余談ですが、このリリース元のオーマガトキ/OMAGATOKI

-オーマガトキ/OMAGATOKIのHPより-
オーマガトキは全国に350店の店舗を持つ日本最大のレコードチェーン店、(株)新星堂が1984年に設立した独立系レコード会社。 日本においてメジャー・レーベルが紹介する世界各国の音楽は、残念ながらそのごく一部にすぎません。しかし世界には、過去から現在に至る長い時を経て愛され聴かれ、そして歌われている音楽が沢山あります。 そこでオーマガトキはジャンルを越え、内外を問わず全世界の音楽を一線に見据え未だ知られざる音楽や埋もれたままの名盤を紹介し、また優れたアーティストをオリジナル制作し、心に残る素晴しい作品を紹介し続けてまいりました。 これからもこの方針は不変ですが、近年はより今の時点でポピュラーな音楽を紹介するようになりその活動の枠を大きく拡げています。

ちなみにこのちょっと変わったレーベル名は「逢う魔が時」という言葉からきているそうです。確か新星堂の社長さんの発案だったと何かで読みました。私も最初聞いたとき、その"逢う魔が時"つまり夕暮れ時という言葉を連想しましたがその通りでした(笑)。この言葉は、大禍時(オオマガトキ)から転じた言葉で、夕暮れには魔物が忍び寄ってくる感じがから来た言葉だったと記憶してしています。でもどうしてこれをレーベル名にしたのかは忘れちゃったぁ・・・(笑)。
それはそうと、ここの音楽を一度聴いてみて下さ~い。とても良心的なアルバムを揃えています。私は、音楽産業の担い手としての矜持みたいなもさえ感じています。密かに応援しているレーベルです。決してヒットチャートには出てこないような地味なアルバムばかりですが、でも長く愛聴できる作品が多いですよ~。

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"A Woman's Heart" Tour in US - Mary Black他

2005年11月15日 | ♪ケルト・アイリッシュ

写真はアルバム「Speaking with the angel」
このタイトル曲は Composed by Ron Sexsmithです。
(Ron Sexsmithはご存じ、カナダのシンガーソングライターです。来日もしてます。)

先日このブログに、私が愛して止まないアイルランドの女性シンガーMary Blackの事を書きましたが、そのMaryが他のアイリッシュのシンガー/ミュジージシャン達とアメリカをツァーしています。それが各地で好評みたいです。11/5のLOS ANGELES TIMESを読みましたが、好意的な記事になっています。

WORLD MUSIC REVIEW
'Heart' proves true in Irish-themed evening
Female performers give a relaxed, charming show, engaging the audience at Royce Hall to sing along. By Don Heckmn - November 5, 2005


(一部引用)
Where "Celtic Woman" was a slick, neatly wrapped and packaged musical production, "A Woman's Heart," a franchise dating back to a recording released in the '90s, had the laid-back, spontaneous intimacy of an evening with old friends. Each of its four principal performers/singers Mary Black, Maura O'Connell and Cara Dillon, and accordionist Sharon Shannon ,brought unique musical characteristics to their individual sets before joining in a hootenanny-like finale.

The entire company wound up this engaging evening with Van Morrison's "Crazy Love" and a final, collective rendering of the production's theme song, "A Woman's Heart.


アメリカを始めとして、アイルランド人(移民)の悲劇の物語でもある映画「タイタニック」の大ヒットや、エンヤコアーズなんかの大成功もあり、随分前からケルト圏の音楽/ケルトミュージックが世界的にメジャーになってきていますね。日本でも毎年のようにケルティック・クリスマスなるコンサート/ライブが開催されています(私も行っています)。アイリッシュ、それもトラッド音楽を愛する日本人は結構大勢いますね・・・。反対に、なんせあのアイリッシュ・ミュージックの大御所ドーナル・ラニーは日本人と再婚してしまった位ですし、関係は深まるばかりです。(・・・て、ご存じの方いるのかなぁ?ちと淋しいです・・・(^^;)。

記事にもあるように、アメリカでは"Celtic Woman"なる舞台も好評のようですが、より好意的に"A Woman's Heart" Tourを評しています。何れにしてもその背景には、アメリカを始めとして、90年代以降黒人系の音楽がどんどんメジャーになってきた反動がそろそろ出てきたのかなぁ・・なんて思ってもいます。

実は私はもう10年以上、このアイリッシュを筆頭としたCelt(ケルト) Musicにはまっています。これもどこかでちゃんと書きたいと思っています。そしてCelt(ケルト) Music入門時に起こりやすい、ヒーリング・ミュージックとの混乱(でもレコード会社がわざと仕掛けてもいるが・・・)も整理したいなぁとも考えています(^^)

★Maryは今月久々のオリジナル・アルバム「Full Tide」をリリーしました。大傑作との評判です。ほんとFull Tideでした・・
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「Sleeping with the angel」-Mary Black

2005年11月05日 | ♪ケルト・アイリッシュ


「Speaking with the angel」-Mary Black

アイルランドにMary Blackという女性シンガーがいる。

もうすぐ50歳になるだろうか、とても大人を感じさせる味わい深い曲を歌っている。昨今の日本の軽薄な音楽状況では生まれ得ない音楽だと思う。 ちなみにアイルランドというと、日本ではエンヤやコアーズが有名だが、Maryはそれらよりの格が上と言うのだろうか、国民的シンガーである。ちなみに、何度か来日し素晴らしいコンサートをしている。彼女はヒット曲狙いのシンガーではない。そのため、レコード会社の制約を受けないように自分のレーベルを立ち上げ、旦那さんと一緒に運営している。その分ワールドワイドなキャンペーンをしないし活動が地味な印象があり、メディアに積極的に採り上げられる事も少ない。

結果、良質な音楽ファンに届きにくい状況にあり誠に残念である。彼女は基本的には自作しない。でもその採り上げる作家や選曲センスの素晴らしさとその唄い方で、あたかもシンガー・ソングライター的な佇まいを見せている。これはなかなか出来ない事であり、それがこのシンガーの素晴らしさである。大地に根を張った感のある骨太で味わい深い歌/曲。トラッドとコンテンポラリーが同居する奥深いアルバム達。でも結局、歌声とか、音程とか、アレンジとかのパーツでなく、彼女の歌から彼女自身の生き様が伝わってってくるのである。

もし、今の日本の音楽の「大人向け」という安易なCDのキャッチに疑いを持った方がいたなら、一度この人のアルバムを聴いて下さい。秋の風景には特にはまりますよ。お勧めはちょっと前の[Babes in the Woods」か比較的新しい「Speaking with the Angel」がお勧めです。チャートに群がるおこちゃま達にはこの味わい分かるまい・・・(^^;>オリコンさん、ゴメンネ。

SPEAKING WITH THE ANGEL

トライエム

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