某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「Hymns For All the World」-Acappella

2006年02月24日 | ♪アカペラ


「Hymns For All the World」-Acappella
(アカペラ) -1995年-Album

ここのところ全然取りあげていなかったので、今日は久々に
 アカペラ  
です(^^)

その名もAcappella/アカペラという、アメリカの男性4人組のグループ。グループとしての活動は20年以上になります!更に、いろいろな賞を受賞しているグループです。

このグループまたはアルバムは、アカペラという音楽に深く興味を持たれた方は、必ずどこかで一度は遭遇したはずのアルバムだと思いますが・・・いかがでしょうか・・・?(^^)。ちなみに私が好きな、神戸のアカペラ・グループ「チキン・ガーリック・ステーキ」のサウンドにもどこか通じる要素も沢山感じます。彼らもこのAcappellaが好きで、もしかしたら参考にしているのかもしれませんね・・・・(これは100%私の勝手な想像です。もし違っていたらゴメンナサイ(^^;)

このアルバム、内容としては完全に"クリスチャンによる神への賛美の歌"ばかりですが、でもそれを忘れて聞いてみても、音楽的にとても優れたアルバムです。とても練られた内容だと思います。

メンバーは、Nicolas Dunbar (baritone), Gary Evans (bass), MattNunnally (first tenor) and Sean Samuel (lead)の4人。

このグループは、元々はKeith Lancasterと言う(今は脱退した)オリジナルのメンバーが、West Virginia州の神学校在学中に、新入生募集のためのアカペラ・コーラスを歌っていた事が全ての始まりでした。卒業後、紆余曲折後に、1982年"Acappella Ministries"という、これの前身グループを結成。1984年に正式にAcappellaとなります。ところが、その後1988年にこのKeithが、家庭を優先するために脱退してしまいます。しかしAcappellaはメンバーを変えながら、そのポピュラリティ溢れるサウンドはそのままに、ずっと継続して活動を続けてきました。ちなみに、このグループのメンバーは、週末は家庭で過ごすことを優先しているそうです(^^)。

ところで、ここで肝心な事を言うのを忘れていました。上のミニ・バイオからも明らかなようにこのグループは、完全なクリスチャン・ミュージックであり、神の賛美を歌うグループです。なので、いわゆる普通の(商業)ミュージシャンとは活動の意味合いが違うと言えます。そうそう、アメリカのアカペラ・グループは、こういうタイプが多いですよね。きっと、アカペラ・コーラスのルーツが、教会のゴスペル・コーラス辺りから来ているからだと私は思っておりますが・・・(?)

この超ベテランのアカペラ・グループの
このアルバム

全てのアカペラ・ファンの

"バイブル"として

一度はお聴きになって見て下さいマセ(^^)

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「Neri Per Caso」-Neri Per Caso/ネリ・ペル・カーゾ

2005年12月06日 | ♪アカペラ

「Neri Per Caso」-Neri Per Caso/ネリ・ペル・カーゾ(1997年)

近年、日本でもアカペラ・グループが沢山出てきましたね~。背景にはゴスペルの流行も下支えになっているのかもしれませんね。そんなアカペラのファンなら、是非このイタリアの6人組の彼らのアルバムをお聴きになってみて下さい!1曲目からその質の高さに圧倒されるでしょう(^^)。

彼らの特徴としては、リズム、ボイパ、ハーモニーなどテクニック面の優れた箇所を挙げることも出来ますが、なんと言っても(イタリア)白人らしい楽しいメロディが溢れていることが彼らを際立たせていると言えます。アカペラと言うとどうしても黒人/ゴスペル系が主流なので、コブシを効かせた系の崩したメロディが多いですよね。そんな中で、彼らのような、明るく楽しいPOPセンスを持った、白人らしい譜割りのメロディを奏でるパーマネントなグループは世界中を見渡してもそう多くないはず。更に若くて、躍動感にあふれていて、聴いていてとても楽しくなれるグループです。

このアルバムはそれまでのCBS系からEMI(イタリア)へ移籍しての第1弾。テクもメロディもどれをとっても素晴らしい内容です。もちろんアカペラ・ファンだけではなく、全てのPOPミュージックファンにお勧めできます。イタリアのアーティストなので殆ど彼らの情報/CDに接する機会が少ないのが残念デス。でもどうにかして是非手に入れてみて下さい。後悔はさせませんヨ。お勧めはデビュー・アルバムから~このアルバム迄の3枚+クリスマス・アルバム1枚です。

それは・・・

実は彼らはこの後、R&B系にシフトしてしまい、更に当時流行のボーイグループ辺りを目指したらしく、次のアルバムは正直つまらなかった、うん。彼らの良いところが全然活きてなかったしなぁ。そのせいか、その後ベスト盤を出して後は新盤が途絶えているので、事実上活動停止(解散)かもなぁ。だとしたら本当に残念!!(泣)

※最後の曲は1曲目のカラオケ・バージョンになっています。イタリア語で歌うのも楽しいかも(笑)。

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「レパートリーズ」- チキン ガーリック ステーキ

2005年11月15日 | ♪アカペラ
「レパートリーズ」さだまさし アカペラ・カヴァード
- チキン ガーリック ステーキ(2004年)
(全曲、さだまさしさんの曲のアカペラでのカバーアルバム)


今後必ず大ブレイクするアカペラ・グループだと思います。神戸在住。あのさだまさしさんの「さだ企画」所属です。つまりトークも大爆笑です(笑)。でも何をおいてもキャリア15年(だったかな?)の超素晴らしい純粋アカペラです。ちなみにアルバムには一切の楽器を加えていません。これは"アカペラ"を謳っているグループでも意外とできない事です。

このグループのすごいところは、生とCDの違いが無い・・・というより生のほうが圧倒的に素晴らしいクオリティだと言うこと。ライブ会場で感動で泣いている人を随分見ました。私も「道化師のソネット」の生ではやられました・・・(^^;

何のギミックもない、本当に心が温まるグループです。今の時代では、老若男女に受け入れられる数少ないアーティストでしょう。アカペラfanでない方も一聴の価値有りです。

※ちなみに好きなアカペラは、海外では、アメリカのマントラなんか良いけどもっと若々しくてPOPな(でも最近は活動を停止しているようですが)、イタリアの男性6人組のネリ・ペル・カーゾです(^^)

【私のアルバム評】
このアルバムは確かにさださましのカバーであるが、地味な曲も含めて良く考えられた選曲。ヒット曲の単なる羅列を避けた事により、グループに「さだ」の色がつく事を最小限に留めている。そのため、特にさだまさしファンでない人には、さながらオリジナル盤のような趣もある。彼らを知らしめる名刺代わりとしても良い企画であり、全体的にさだの楽曲のもつ質と彼らの実力が見事にマッチした名盤。

歌い方には、今流行のゴスペル系やR&B系に見られる(日本語には不向きな)不自然な崩し方が無く、オリジナルメロディに沿って素直でとても美しい。テクニックの過度なひけらかし等も全くなく、歌に対して真摯で誠実な姿勢が感じられる。聴き方は、朝でも夜でも、BGMでも聞き込んでも、何にでも合う良くできたアルバム。これはアカペラという人間の声だけで構成されたものの持つ魅力だと思う。老若男女全ての方にお勧めです。


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