日本のPOPS史上の黄金期の作品群とも言える、須藤薫さんの大傑作アルバムが紙ジャケでボーナストラックが追加されて再発中ですよ!
Chef's Special (1980年)
どうしてこれらが黄金期=”日本のPOPSの歴史の中の頂点を示す時期”の作品群と断言出来るのか?それは、
①松任谷正隆さんの上品で良質で気品溢れるプロデュースである事、
②ユーミンや杉真理さん他の脂がのりきった時期のアーティストの作品が収められている事、
③超一流のミュージシャンが集結している事、これはとても重要!!
④エンジニアさんのプロの技量をつくづく感じさせられる、録音/音が素晴らしい事、
⑤時間や多くの労力を掛けて、ちょっと下世話に言えば予算も時間も掛けて丁寧に制作されている事・・(そのせいかジャケットもとてもセンスがいいです!)
等がすぐ挙げられます。この時期は、楽曲云々以前に「音楽制作環境」が一番幸せだった時期であったように思います。
※もちろん、これらのアルバムは須藤薫さんの唯一無二の独自の名ボーカルがあっての事は言うまでもありません・・。
Paradise Tour (1981年)
特に上記③~⑤は、現代のように音楽マーケットがシュリンクしつつある中、制作費があまり掛けられない時代にはもう再現不可能なんですね・・・。更に録音機器がデジタル化して以降安価になった負の側面で、自宅録音レベルの安易な制作姿勢が蔓延し、音楽制作の態勢がもうこの時代と断絶しているという悲しい現実もあります・・・。まぁ”伝統技法の伝承”が途絶えたという事ですね。
Amazing Toys (1982年)
※'06/1/6の記事ご参照
Bonus truckの「セカンド・ラブ」、久しぶりに聴いて私は思わず涙しました・・・
それはともかく、こんなに日本のPOP音楽が一番幸せだった時期に、リアルタイムでこのような作品に出会えた私は本当に幸せだったとしみじみ思います。
Planetarium (1983年)
そして、こんな素晴らしい作品を世に送り出して下さった、アーティスト、ミュージシャン、スタッフ、そして(残念ながら、今のSONY MUSICの作品はあまり評価できませんが(^^;)当時のCBS/SONYは本当に素晴らしかった!私は本当に、心から感謝しています。
これらのアルバムの関係者の皆様、本当にありがとうございましたm( )m。皆様の素晴らしい仕事振りによって、こんなにも素晴らしい音楽を堪能出来ました!
Drops (1983年)
もしこんな素晴らしい音楽を知らない方がおられましたら、是非一度お聴きになって見てください。そして、多分もう二度度現れない日本のPOPS黄金期に心を馳せてみて下さい・・・。本物の”プロ仕事”の凄さを、音はもちろんも、ジャケットのワンアイテムをはじめあらゆる場面で感じる事ができるでしょう・・・。
※CBS/SONYにはあと一枚「Hello Again (1987年)」がありますが、これはCD発売だったせいか紙ジャケはないんですね~・・・(^^;
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