某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

須藤薫さんのアルバム、紙ジャケ再発中!

2007年08月26日 | ♪国内 -女性

日本のPOPS史上の黄金期の作品群とも言える、須藤薫さんの大傑作アルバムが紙ジャケでボーナストラックが追加されて再発中ですよ!


Chef's Special (1980年)

どうしてこれらが黄金期=”日本のPOPSの歴史の中の頂点を示す時期”の作品群と断言出来るのか?それは、
①松任谷正隆さんの上品で良質で気品溢れるプロデュースである事、
②ユーミンや杉真理さん他の脂がのりきった時期のアーティストの作品が収められている事、
③超一流のミュージシャンが集結している事、これはとても重要!!
④エンジニアさんのプロの技量をつくづく感じさせられる、録音/音が素晴らしい事、
⑤時間や多くの労力を掛けて、ちょっと下世話に言えば予算も時間も掛けて丁寧に制作されている事・・(そのせいかジャケットもとてもセンスがいいです!)

等がすぐ挙げられます。この時期は、
楽曲云々以前に「音楽制作環境」が一番幸せだった時期であったように思います。

※もちろん、これらのアルバムは須藤薫さんの唯一無二の独自の名ボーカルがあっての事は言うまでもありません・・。


Paradise Tour (1981年)

 特に上記③~⑤は、現代のように音楽マーケットがシュリンクしつつある中、制作費があまり掛けられない時代にはもう再現不可能なんですね・・・。更に録音機器がデジタル化して以降安価になった負の側面で、自宅録音レベルの安易な制作姿勢が蔓延し、音楽制作の態勢がもうこの時代と断絶しているという悲しい現実もあります・・・。まぁ”伝統技法の伝承”が途絶えたという事ですね。


Amazing Toys (1982年)
※'06/1/6の記事ご参照
Bonus truckの「セカンド・ラブ」、久しぶりに聴いて私は思わず涙しました・・・

 それはともかく、こんなに日本のPOP音楽が一番幸せだった時期に、リアルタイムでこのような作品に出会えた私は本当に幸せだったとしみじみ思います。


Planetarium (1983年)

 そして、こんな素晴らしい作品を世に送り出して下さった、アーティスト、ミュージシャン、スタッフ、そして(残念ながら、今のSONY MUSICの作品はあまり評価できませんが(^^;)当時のCBS/SONYは本当に素晴らしかった!私は本当に、心から感謝しています。


これらのアルバムの関係者の皆様、本当にありがとうございましたm( )m。皆様の素晴らしい仕事振りによって、こんなにも素晴らしい音楽を堪能出来ました!


Drops (1983年)

 もしこんな素晴らしい音楽を知らない方がおられましたら、是非一度お聴きになって見てください。そして、多分もう二度度現れない日本のPOPS黄金期に心を馳せてみて下さい・・・。本物の”プロ仕事”の凄さを、音はもちろんも、ジャケットのワンアイテムをはじめあらゆる場面で感じる事ができるでしょう・・・。 

※CBS/SONYにはあと一枚「Hello Again (1987年)」がありますが、これはCD発売だったせいか紙ジャケはないんですね~・・・(^^;

シェフズ スペシャル(紙ジャケット仕様)
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ドロップス(紙ジャケット仕様)
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Hello Again(紙ジャケット仕様)
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「大草原の小さな家」(DVD BOX)-アメリカTVドラマ

2007年08月24日 | 【徒然随想】


「大草原の小さな家」
(DVD)-アメリカTVドラマ

今回は音楽じゃありません・・・

ある年齢層の方は皆ご存じの名作TVドラマですよね!
NHKで放送されていましたよね。

最近DVD BOXで復刻されたんですよ!
(注:英語字幕は無いらしい・・・。購入前にご確認を)

今日近所の新星堂に入ったら売り切れてました・・・。やはり待ち望んだ人がいっぱいいたって事ですね。この街にもそんな人が沢山いるんだと知って何だか嬉しくなりました。

それにしても現在の日本の民放のTVドラマ状況は悲惨です。キャスティングありきで、そもそも「人間ドラマ」を描く気が最初から存在しないTVドラマばかり。背後にある大手芸能事務所の力学が素人目にもちらちらと見えます。また話題性ばかり狙って、「人としての品格」なんてまるで存在しない下世話なお話ばかり・・・。いったい何を考えているんだか・・・。今の民放のTVドラマを見るとおバカで下品になりますよね、それも確実に(笑)。

今の民放のTVドラマっていったい誰に向けて、何を制作しているのか、送り手側に何の哲学も感じられないです。

もはや誰もTVドラマに「ドラマ」を期待しなくなりつつある・・・

殺伐としたニュースばかり好んで流しているような日本の民放TV局。いかにTVに関わっている人種が病んでいるかが、こんなドラマを見るとそれがくっきり浮き上がってくるようです。人としての心さえ見失っているそんな民放TV局の関係者にこそ、一度じっくり見て頂きたい物語だと思います。

それはともかく、ファンは品切れになる前に是非手に入れてくださいませ。そうそう、「シーズン2」もありますよ~(^^)。できれば私が密かに応援している新星堂さんあたりで買ってみてください(注:私は関係者ではありませぬ(笑)。)

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「償い(byさだまさし)」-若林ケン

2007年08月19日 | 【私が注目するアーティスト(新人中心)】


「償い」-若林ケン
作詞・作曲:さだ まさし

1945年生まれである。
62歳のニューカマー!である

さだまさしさんの曲はいわゆるストーリーテラー系・物語系が殆どなので、私は密かに「シャンソン」にマッチするのではないかと思っておりました・・・。が、こんなにストレートにシャンソンで再現された方がおられるとは今まで知りませんでした。

あの「償い」がシャンソンの語り口調で唄われ(語られ)ています。

実は私はまだこのアルバムを持っておらず試聴段階なのですが結構すごいものがあります。是非フルで聴いてみたいと思っております。

試聴はこちら↓
メジャーデビューアルバム
『花束~Bouquet de CHANSON~』

 1 「何故私に愛を語らない」
 作者不詳 訳詞:松宮一葉     
2 「嘆きの天使」
 作詞:阿久 悠 作曲:都志見 隆     
3 「百万本のバラ」
 作詞:A.Vosnesenskij 訳詞:松山善三 作曲:R.Pauls     
4 「ルシアン」
 作詞・作曲:Ch.Dumont,M.Rivgauche 訳詞:なかにし礼     
5 「夜が明けたら」
 作詞・作曲:浅川マキ     
6 「抱きしめて」
 作詞・作曲:五輪真弓     
7 「ビアン・ムッシュ」
 作詞・作曲:なかにし礼     
8 「泣かせて」
 作詞・作曲:小椋 佳     
9 「償い」
 作詞・作曲:さだまさし     
10 「再会」
 作詞・作曲:P.Carli,E.Dimistrov 訳詞:矢田部道一     
11 「小心者」
 作詞・作曲:中村泰士     
12 「愛に生きる」
 作詞:G.Ziglioli 作曲:U.Napolitano 訳詞:直村慶子

あの阿久悠さん書き下ろしの曲も話題です。

ps.余談ですが、今の日本ではアーティストはなんでもかんでも若く見せる事が素晴らしいように扱いすぎると思うな。誰とは言わないけれど日本の往年のロックアーティストの風貌にはファッションだけ若作りで、却って痛々しささえ感じさせる方も少なくない。ビジュアル戦略もある程度はお歳相応であってもいいじゃないかな~。

この方もシャンソンを通じて「人生」と「人のドラマ」を表現されるのだから、あまり若いビジュアル戦略は却って不自然に感じます。全く白髪じゃない60代って、日常感覚からすればちょっと不自然のような気も致します。リスナーも多少混乱するのでは?例えばアズナブールやムスタキのような、ごく自然な”枯れた”感じを意図的に、戦略的に表に出した方が、その方の今までの人生を感じますし、その等身大イメージとともに歌の世界ももっと奥行きを感じるようにちょっと感じました。あくまで私見ですが・・・。

花束~Bouquet de CHANSON~
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「帰省」-由紀さおり・安田祥子

2007年08月11日 | ♪国内 -女性


「帰省」-由紀さおり・安田祥子
作詞・作曲:中島みゆき

アルバム「あしたの想い出」(2000年)より

帰省シーズン真っ只中です

♪  けれど年に2回  8月と1月
人は  はにかんで 道を譲る
故郷のからの 帰り

束の間 人を信じたら
もう半年がんばれる・・・  ♪


さだまさしさんの楽曲に「案山子」という稀代の名曲がありますが、この「帰省」も都会に住む地方出身者にしかわからない独特の感情が歌われています。

名曲です・・・

この曲は元々中島みゆきさんのアルバム収録曲ですが、このアルバムで取り上げられてシングルにもなりました。クラシック出身のお姉さんの歌い方がはやりどこかポピュラーに馴染まない感じが気になると言えば気になりますが(^^;、でもやはり名曲です。

この歌詞の言葉は
”都会人”を、隙を見せず精一杯演じながら
気を張って都会に街角に佇んでいる
全ての「田舎人」の内なる声なんだと思います・・・


アルバム「あしたの想い出」(2000年)
1.「Beautiful Flower」作詞・作曲:加藤登紀子
2.「この星のどこかで」作詞:上村美保子 作曲:大江千里
3.「初恋:作詞」KOKIA 作曲:南こうせつ
4.「Love & Dream - あなたには見えますか -」作詞・作曲:小椋佳
5.「サクラ」作詞・作曲:谷村新司
6.「風炎(フェーン)」作詞・作曲:さだまさし
7.「ゆめのかたち」作詞・作曲:伊勢正三
8.「七才(ななつ)の夏まつり」作詞:安田章子  作曲:安田祥子
9.「帰省:作詞・作曲」中島みゆき
10.「さよならのかわりに」作詞・作曲:谷村浩子
11.「あしたの想い出」作詞・作曲:財津和夫
12.「ぼくをだいて」作詞:はたよしこ  作曲:小室等

編曲:坂田晃一
Piano:塚田佳男・美野春樹・倉田信雄

歌・うた・唄Vol.5~あしたの想い出
谷山浩子,財津和夫,はたよしこ,加藤登紀子,上村美保子,KOKIA,小椋佳,谷村新司,さだまさし
EMIミュージック・ジャパン

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短篇集(紙ジャケット仕様)
中島みゆき
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チェロとピアノで聞く中島みゆき Vol.2
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
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「昭和」を人々の唇に遺して、時代の語り部、逝く・・・

2007年08月04日 | 【徒然随想】

既に大きく報道されている通り、
阿久悠さんがご逝去されてしまいました・・

私の音楽生活は阿久悠さんの活動期と丁度重なります。なので、私の人生は阿久悠さん抜きで語ることは絶対できません。それどころか、阿久さんの歌を通じて教えて頂いた事が沢山ありました。それは意識・無意識を問わず、とても大きな影響を私の心に与えてくださいました・・・

阿久悠さんの歌詞に感動し、驚き、ワクワクし、時には涙し、あの「時代遅れ」のような男像に憧れました・・・。そう、時には人生の師であったと言っても過言ではありません。

私が思う阿久さんの歌詞の特徴は、例えば松本隆さんの歌詞は誰の歌詞であってもガラス細工のような繊細な松本隆さん自身の感性が一貫して貫かれているのに対し、阿久さんの場合は、シンガーによっていろんな世界が表現された事だと思っております。つまり、「歌手=クライアント」に対応して「引き出し」をがらっと変える事が出来る数え切れないほどの多重性と柔軟性が感じられました・・・。また阿久さんの歌詞は、歌い手自身にきちんとした人生の色(個性)がないとなかなか歌えないような、深みや重みがありました。

そして、どの曲にも、ささやかだけど懸命に生きている市井の名も無き庶民達への暖かくて優しい・・・そうまるで「慈悲」のような深遠な眼差しさえ感じられるのでした・・・

思えば数ヶ月前に聴いたニッポン放送の倉本聰さんのラジオ番組「富良野からの風を」(日曜早朝)でのお声があまりお元気でなかったのがとても気がかりでした。もちろんご病気あることは知っておりましたので理由はわかってはおりましたが、やはりとても気がかりでした・・・

今の私の思いは、阿久さんへの感謝の念だけ・・・

沢山の歌を通じて、一人ではとても経験できないいろいろな人生の物語と深遠さ、更には人の「業(ごう)」や人が生きているが故の悲哀みたいなものさえ教えてくださいました。もちろん、時に生きる希望まで私に与えて下さいました。

今まで本当にありがとうございました。

どうぞ安らかにお眠り下さい。
そして天国でも、その旺盛な創作意欲で沢山の人々を楽しませて下さい。

合掌


 

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