暗数殺人 2020 110分
70点
俺が殺したのは7人だ
と突然自白し始めた容疑者...
恋人を殺した罪で捕まった男が
唐突に他にも沢山殺してます
とか意味深すぎる
ほんとか嘘かもわからない
カミングアウトをして
はぐれもののベテラン刑事がそれに乗って
と頭のおかしそうな殺人犯の
自白から暗数殺人事件
公的機関が認知してる犯罪に
カウントされない犯罪のことを
アン数犯罪って言うみたいですけど
暗数の事件をなんとか解決しようとして
殺人犯から情報を貰う代わりに
殺人犯に色々渡してくっていう
なぞのバディサスペンスになっていきます
殺人犯の自白で明かされた他の殺人事件は
事実なのか
そもそもなんで殺人犯は罪が重くなるような
自白をするのか
てか
刑事、いろいろ殺人犯に渡してるけど
それ大丈夫か?
と
殺人犯側の問題と
刑事側の問題が
話が進むにつれ
エスカレートしていくので
ずっと、良質な緊張感が
味わえる
サスペンスフルな映画となっておりました
そんで
メインのストーリーの脇にある
警察にも世間にも忘れられた
事件の被害者関係者の無念、地獄
暗数扱いされてしまった真実の重さに
ハッとさせられる瞬間があり
現実の苦味、残された人の苦しみも
何度も味わえさせられました
実話をベースにしていることからくる
力強い不気味さのあるサスペンスフルな
ストーリーと
映画のストーリーの外にある暗数事件にも
思いを巡らせざるを得ない
韓国サスペンスの新たな怪作映画でした