やっつけ映画批評!

主に映画を
あらすじを1行で!
ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

アス 2019 70点

2019-09-18 01:19:45 | 映画


アス 2019
70点



1分映画批評です

9月6日公開のジョーダンピール最新作
アス、

9月16日ようやく見てまいりました

山梨で上映してなくて
ほんとにようやくスケジュール合わせて
いろいろありまして
京都のTジョイ京都で見てまいりました

映画のキャッチコピー
私たちがやってくる

じゃなくて、僕が普通に行く
って感じ



なんで2週間遅れで
再生数も伸びないだろう
アスの解説レビューを

やるのかというと

おそらくまだ
誰も触れていないだろう
謎がありますし

そこに対する僕なりの解説を
きちんと残しておきたいなという

そういう感じです

______________________________

では

映画アス
誰も触れてない謎というのは

なぜテザードが作られたのか
そして
なぜ停電するのか

という2点です


まずは

なぜテザードが作られたのか
これについては
不思議と他の方
触れられてませんが
というより当たり前すぎて
触れてないのかわかりませんが


僕はジョーダンピール監督は
前作も今作も
共通してる作家性があると思っていて

何かと言うと
とってもロジカル

ということです
何をするにしてもそこにロジックがある

ゲットアウトでも、
絶体絶命のピンチの時にも
ただの偶然じゃなくてちゃんも
ロジックありましたし


映画みる時に粗探ししがちな
僕としては
ジョーダンピール監督は大敵というか
信頼出来るっていうね


けど今回アスを観た時
ん?ってなったのが
テザードっていうドッペルゲンガー?
クローン人間に設定が

ちょっと現実的じゃないな
というかジョーダンピールの
リアリティライン超えてねーか

とも思ったんですが

ある仮説を立てると全然
非現実的ではないっていうね

そしてそれが
今作が監督が町山智浩さんに語った
特権とは何かっていう部分に
強烈に繋がってる

っていうエウレカ
というか
発見した時、
怖すぎて布団に足入れちゃうみたいな
そういうのがありました


______________________________

引っ張ってもあれなんで
先に言いたいんですが

言う前にまず
1986年のハンズアクロスアメリカに
触れていきます

ハンズアクロスアメリカ

これは東海岸と西海岸を手を繋いで結ぶ
っていうチャリティーイベント

で、実際は都市機能を麻痺させるし
募金もそんなに集まらなくて
非難轟々だったみたいですが

そもそもなぜこれが行われたかっていうとこ
ですよね

僕は国家規模のブロジェクトって
何かしらの裏の意味があるというか
むしろそっちがメインというか


今度開かれる東京オリンピックも
国立競技場をわざわざ立て替えることに
便乗して、
明治神宮あたりの建物の
高さ制限を緩和して
高い建物バンバン建てれるようにしたり


あと消費税あげも
社会福祉うんぬんとかいって、
法人税減らしまくったり
そんなん論外なんですけど

とにかく
国家プロジェクトには裏の意味があるよ
っていうね

______________________________
そんでハンズアクロスアメリカ
なんていう訳の分からないチャリティー
やったかというと

僕の仮説ですけど

冷戦対策だと思うんですよ

どういうことかと言いますと

1986年がハンズアクロスアメリカ

マルタ会談で冷戦が終わったのが
1989年っていうね

だから
1986年てまさしく冷戦の末期ともいえる
年ですよね


それまで冷戦っていうのは
すごく簡単に言うと
核兵器の量とか
宇宙開発とかで

競い合ってきた

でもそれはある一定のレベルに達すれば
意味が無いというか

変な例え
1人を殺すのに銃弾1万発もいらないよね
って

でも銃弾の数をひたすら競ってたのが
冷戦の初めですよね

______________________________

その後色々あると思うんですけど

結局冷戦の本質ってのは

ソ連に出来ないことをやる
そして
あらゆるリスクに備える
って
ことなんだと思うんですよ

だから
アメリカはソ連が絶対に出来ない事を
やるため
まずはハンズアクロスアメリカをやった
ソ連

国の面積ロシアが1位
アメリカは3位
ロシアの半分くらい

けれど
人口は
アメリカ3億人
ロシアは1億4千万人っていう

国土と人口の差がある
だから
ハンズアクロスアメリカ
みたいなことは
ソ連には絶対に出来ないんですよ

だからある意味
原点回帰的な
俺たちこんだけ人数いるからな!
っていうそういう人数の喧嘩対策というか

しかもおれたちこんなに
手を繋いで仲良しだもんねー

っていう
数の多さと結束の強さを
ソ連に世界に見せつけるっていう
そういう側面もあったと思うんです



ジョーダンピールはそこからさらに
ここからは僕の妄想というか

ロジカルシンキングというか

でもソ連側としては
いや、ま、別に核兵器で全員殺せるけどね
みたいな考えに至りますよね

で、アメリカ何を考えたかというと
核シェルターの設置
そしてそこで暮らすアメリカ人っていうね

だから
仮にソ連が核兵器打ち込んできても
表のアメリカは消えるかもしれないけど
アメリカの地下には
クローン人間が大量にいるよ
っていう

そういうソ連の動きの二手三手先を見据えた
計画があってもおかしくないよね

ってそういうとこに
着想を得てるとも思うんですよね
とにかくロジカルな
ジョーダンピール監督のことなら

______________________________

だから
冷戦開始1947年から
もっと前から
クローン人間をコツコツ作り
地下にどんどん住まわしてった

そして能力の習得として
地上の人間の動きを真似る
っていう設定も

双子が何度か出てきますけど
双子の動きがリンクするっていうところを
強調してたので

そこを電子制御なのか遺伝子組み換え技術

わかりませんが
そういう技術を応用しての
双子のリンク

地上の人間と同じ能力のアメリカ人を
用意してたっていうね
そういう設定なんじゃないかと思います

その計画はもちろん破綻してるんですけどね

______________________________

そんで2つ目

繰り返される停電の意味ですが

テザードが出てくる前って絶対停電するんですよ
遊園地も、別荘も

アレは何故かっていうと
エスカレーターが止まるからですよね

考察で
下りのエスカレーターは
貧困から抜け出せない現代社会の比喩

とか言ってる人いますけど
それよりもまず
停電したら
エスカレーター止まって階段として使えるでしょ

って思うんですよ

だから
停電すると
テザードたちが地上に上がってくるわけです

ちなみ核シェルターであれば
アメリカの至る所に出入口があるわけですから
一気にテザードたちが
地上にやってくるってのも

交換誘拐されたのが
アデレードだけじゃなくても
おかしくないですよね

______________________________

なので
映画アスは
貧富の格差のメタファー

っていう見方も当然できると思いますけど

それよりももっと大きな特権
勝手な論理で勝手に制度を作れちゃう
国っていう最強の特権の怖さを

描いた映画なんじゃないかなと
思いました

だから
最強の特権ってやっぱり
勝手にルール決めれることだと思うんですよ

明日からお前犯罪者な、って
そういう法律がバンバン作られてるんですよ

香港の逃亡犯条例改正とか
日本の緊急事態条項とか
アメリカの移民摘発とか

そういう流れが世界中にある

その逆をやる
国の勝手な
ロジックで作られたクローン人間が
国を転覆させる

国の作った法律とか制度を無視して
クローン人間の方法論をとる

でもそれって国がやってること同じだよね

そういうのを
浮き彫りにしたかったんじゃないかなと

だからずっと
何かの対象にあり続けた
アス

って目的語ですよね

SVOのOですよね

アスのままだとSにはなれないんですよ

だからアス、がUSを名乗って主語になる
USをアスにする

SVOの
SとOの逆転を込めた
映画タイトルにもなっているので

ほんとに
英語習っといてよかったな、

じゃなくて
国の特権ってめちゃめちゃやばいよっていう
でも
その特権にしっちゃかめっちゃか
されされ続けてるんだよ

っていう
監督が警鐘を鳴らしてるようにも
感じられて
怖さが映画の中だけで完結しない

むしろ、
映画の中では完結してる恐怖が
現実では継続してる

そういう
ちょっと他のホラースリラー映画とは
ちがった後味

最高最悪の後味の映画だなと
感じました
______________________________


僕、こういう
陰謀論とか妄想とか大好きなので
今回そちらをベースに解説してみました


ほかにも
凶器が
ゴルフのパターとか、暖炉のアレとか
なのは人間の進化のどうのこうの
とかもありますけど

そっちは誰かがやってくれると思うので

僕はここら辺で終わります


それでは最後までご視聴いただきまして
ありがとうございました

1分映画批評でした






突入せよ!あさま山荘事件 2002 65点

2019-09-13 16:39:08 | 映画


突入せよ!あさま山荘事件 2002
65点


あさま山荘事件を指揮することになった
役所広司...




原田眞人監督作品です

1972年に長野県軽井沢町で起きた
連合赤軍によるあさま山荘事件を描いた

なんていうんですかね
警察モノです


相変わらずのセリフの応酬劇

無駄話と見せかけての
無駄話から生々しく浮かび上がる人間関係
っていうのは
やっぱり楽しいですし

専門用語が遠慮なく
バンバン飛び交う感じとか
なんか、いいですよね原田眞人監督って


ストーリーはほぼ史実に基づいて公正なされてるみたいなんですが

定番の
地元警察と中央の警視庁との
実力が違うのにもかかわらずの
意地の張り合い

田舎の圧倒的に大事件に不慣れな感じ
それに呆れる中央の警視庁という

ある種のギャップコメディもありつつ


前代未聞の大事件は
一体どういう解決を辿ったのか
という
驚愕の歴史的

これまじ実話かよ的な
まさかのエピソードもあったりして
いい感じに楽しめます


ただ
史実なんであれなんですが

姿勢を高くしちゃうあたり
あまりにも間抜けだし

色んなフラグを立てたりするのが
やたらと
騒がしくてわざとらしくて
安っぽさを感じてしまったし

各班、各キャラの
エピソードを詰め込みすぎて

薄っぺらい印象も受けてしまいました

事件の影響とか特に描かないので
社会派にもなってないですし



日本の闇
あさま山荘事件
こんな事件があったんだと
覚えておきたい映画でした~

マイブックショップ 2019 55点

2019-09-11 07:31:43 | 映画


マイブックショップ 2019
55点


イギリスの田舎で本屋を開く未亡人...




1959年のイギリスを舞台にした
地味なヒューマンドラマです

監督は
死ぬまでにしたい10のこと
のイザベル・コイシェ

主演は
エミリーモーティマーです
代表作がよくわかりません



町のよく分からない圧力に負けず
素敵な本屋を経営出来るのか
皆に愛される本屋になれるのか

という推進力で話は進みますが

まず町のよく分からない圧力が
ほとんどセリフによって説明されるので
映画的な面白みはなかったです

SNSがない時代の情報拡散、広告あたり
知りたかったですし

悪い圧力も不気味さとかは
ありませんでした



で、
素敵な本屋ってのも弱くて
あれだったら
浦和の蔦屋書店のが何百倍も素敵だし

ちゃんと観客にもその本屋の魅力が伝わる
仕掛け工夫とかは見たかったです

なんかディテールが浅いというか


あと
致命的なのが
色々あると思うんですが

主人公が
ボールがあればサッカーができる

的な立場じゃなくて、
サッカーする場所を選んじゃってる感
っていうのが
個人的には引っかかりました

その家に住みたいのか、本を売りたいのか
どっちやねんと

そこの芯がブレてる感が
あまり好きになれませんでした

ラストの継承というメッセージも
安易だし
泣かせ演出も安っぽい

うーん、
イマイチ乗れない書店経営映画でした

今夜、ロマンス劇場で 2018 40点

2019-09-10 08:00:36 | 映画


今夜ロマンス劇場で 2018
40点


白黒映画から現実世界に
飛び出してきた白黒の綾瀬はるか...




監督はテルマエ・ロマエの
竹内ヒデキさんです


白黒の綾瀬はるかが現実世界に出てくるとこ
めちゃめちゃワクワクしたんですが

序盤
なんだかよくわからない理屈で
普通に色づいちゃったので
一気に萎えました

むしろそこくらいしか
正直楽しみがなかったので、
そこからはホントに興味が無くなってしまいました


性欲がない去勢済みの坂口健太郎の
オーバーな演技、

というより出てくる人
全員のオーバーアクトに
終始いらいらしてましたし

綾瀬はるかのキャラも、
こんなやついねえよ、
こんなキャラクソ映画の中だけにしろよ
クソ映画映画から出てくんなよ

っていう、悪態つきまくってました


てゆーかこの設定なら
もっと白黒のキャラクター出てきてもいいと思うんですけど

そういう面白いアイデアはこの映画に
求めるのは酷かもしれません



そして
なによりこのつまんない映画は
つまんなくなると

とにかく
登場人物を走らせるんです

しかも何度も走らせるんです

でも距離感が全然分からないので
走る意味も、
しんどさもよくわからないというね

はい

キャラダメ
話ダメ
良いアイデアもドブに捨てる

性欲を感じないロマンスは
中学生以上の方には気持ち悪いファンタジー
だと改めて気付かせてくれる
映画でした


疑惑 1982 60点

2019-09-09 12:37:26 | 映画



#疑惑 1982
60点

保険金殺人の法廷モノ(皆様お若いw)
どうしても古さを感じるし、伏線の張り方も下手くそだし、演技も火サス、撮り方は退屈、話の着地も想定内、女の対決も薄味...

けれどこうした基礎があるから今があるのよね...
(桃井かおりのキャラくらいしか見所ないよなあ...)