アムール愛の法廷 2017
50点
陪審員の中にかつての好きだった人を見つけるおじさん裁判長...
2015年ベネチア国際映画祭で
脚本賞を受賞した作品です
フランスの
やたらと裁判長がしゃべる法廷システム
陪審員の選出方法
判決の出し方などの
裁判ディテールのつかみはそこそこ面白かったんですが
肝心の
判決を出す事件が弱い。
判決が揺れ動く法廷劇を楽しめると思いきや
途中から
片思いおじさん裁判長の
色恋メインに発展していくのが
正直、面白くありませんでした。
別にその色恋沙汰のなにがしが
裁判の、事件の、真相に繋がるヒントなんかに
なれば楽しいんですけど
そういうのが無く、
あくまで職業倫理を逸脱した裁判長の
再燃した恋心メインで進むのが
残念でした
裁判の行方も、映画的なダイナミズムは無く
片手間な感じが
やっぱり面白くありませんでした。
法廷画家の書く絵が
何回も出てきてそういう細かい配慮工夫も
ありがたいんですけど、
主人公のおじさん同様に
恋に恋焦がれ、
肝心の裁判がおざなりになった
残念映画でした