やっつけ映画批評!

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家へ帰ろう 2018 70点

2019-08-12 15:56:26 | 映画


アルゼンチンからポーランドを目指す
おじいちゃん...




アルゼンチンとスペインの合作映画です
あるものをあるところに届ける目的の
ロードムービーなので

話の起伏はわかりやすいですし

ロードムービーならでは
人と出会って、会話して、笑って
的な

安心感、楽しさ、おかしさ
旅先でのちょっとしたトラブル
的な

ロードムービーならではの安心感が
まず心地よかったです


が、この映画そうした
ロードムービー的な安心感のある
作品とは違った

安心感の外にある超不穏な
おじいちゃんの過去が
何度か描かれるのと同時に

おじいちゃんの口から自分の過去、
歴史の過ちなんかが語られ

次第におじいちゃんが抱える
とんでもない痛み、
かつて味わった絶望が
浮かび上がるという

なんかこれ
ロードムービーどころじゃねえぞ感が
すさまじいのに

そんな状況でもちゃんと
ロードムービーしてるという
凄みがありました


多様性が叫ばれる世の中になって
偏った考えの人は良くない
偏見は良くないっていう
風が吹き荒れる現代でも

ある事情があって

どんなに
世の中が変わろうが
人の価値観が変わろうが
絶対に譲れない意志はあるし

それは多様性の言葉を盾に
軽視したり
無視したり
否定したり

してはいけない
尊重すべきだ

っていう作品のメッセージは
旅の結末以上の

感動というか

なんかこう
胸を揺さぶられるものがありました


93分でテンポ良く楽しめる
すごい
ロードムービーでした!