パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

祖父から聞いた怪談

2022-10-12 22:56:43 | パソコン相撲
私の妹は、3才になる前に不慮の事故で亡くなった。
およそ考えられない経緯だったので、刑事が2名やって来た。
だが、事件ではない。理解しにくいが、悲しい冬の事故だった。

前触れと言うのが、やはりあるのかと思う。
見えない糸に繰られ、そして撒かれ、この世から消え去る前に、何かが・・・・
尋常ではない亡くなり方をする時、前触れとして、ある、のでは。
祖父から聞いた、この前触れの話を、ここに記すとする。

昭和55年、2月28日の日暮れ後のことである。
当時、私は中学3年だった。新潟の山間部は豪雪で、家が1階まで埋まる。
祖父は、鯉を飼っていた生け簀周辺の除雪をしていた。
暗くなっても、日課として黙々とやっていた。
と、そこにいつもはやって来ない、3才前の妹が現れたと。
その生け簀の上は根雪が固まっていて、割れはしない。
祖父が行ったり来たりとショベルで雪運びをしている時のこと。
急に雪面に穴が開き、妹が生け簀に落ちてしまった。
それは、祖父の真下にではなく、あんな軽い妹の下に急に雪穴が開いたのだ。
冬の生け簀である。言わずもがなのことに・・・・

これから、摩訶不思議な祖父の体験した前触れの事を書く。
その日の昼間のことである。ある女が家を訪ねて来た。何も言わなかったとのこと。
祖父「見たこともねえ気味の悪い女が来たいや」
  「帰ってくれて言っても帰らねえ、帰ってくれて言っても帰らねえ」
  「で、やっと帰った。なんだかと思って、外出たら居なかったいや」
  
これは闇の仕業だ。私は、この話を聞いて、その時そう思った。
人ではない、魔物が人として現れた出たのだろう。前触れとして。
つまるところ、この世に介入してくる、別な世があるのでは、と思う。
この私には、先祖の因縁絡みで理解出来るのだが、今はいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする