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旧東海道の松並木

2022-12-03 12:21:56 | パソコン相撲
天然記念物は文化財です。
神社、寺、旧街道、民家、山野などの巨樹は凄いです。
まるで歴史の生き証人として、数百年、もっと数千年生きております。
我々、動物どころではないのです。植物様様であります。
これらの巨樹からすると一年一年は何でしょうかね。お声を聞いてみたいです。
それに、長くて百年やそこらの我々を、どう思っているのですかね。
たとえば、旧東海道の松並木は、こんなことを思っているかも・・・・
徳川三代の、家光のころ・・・・

・・・・戦国はやっと終わったかえ、これからは徳川の世になったのう。
・・・・道を整えて行ったり来たりしやすいように、植えるんやと。
・・・・陽射しをさけたり、雨風をふせいだり、景色を作ったりすんやと。
・・・・何はともあれ、戦のねえ世が続けばええ、よしゃ、見守ったろ。

東海道は江戸時代になってから整備されるまで、京から東国へは難路であった。
もっと昔、鎌倉道、平安道のころは、草木ぼうぼう、泥道あまた、橋はなし。
おまけに山賊跋扈し、宿は掘っ立て小屋、布団はしらみ布団、南京虫五萬。
宿は酒をださねえどころか、飯もださねえ、だすのは女のみのありさま。
当時の旅人は、それこそ命がけで、東国、みちのくへと向かったものでした。
そんな街道にもなってない道を、徳川は道普請をして形作っていきました。
松並木はそれから数百年後の今まで、人の流れ、時の移ろいを見て来ました。
ここで、幕末の松の「声」に耳を傾けたいのです・・・・

・・・・しかし色々とあったのう、さむらい、公家、庶民とよういたは。
・・・・一里塚が作られてからというもの、宿場が出来て、そらもう大賑わいや。
・・・・オレ達の根元で、弁当食ったり休んだり、小便してったりでのう。
・・・・人は忙しいのう、もっとゆっくり生きればええのにな。
・・・・徳川の世が、終わるってよ。まだ、三百年たってねえのに。
・・・・人は、子、トトカカ、ジジババ、またまたと何度も変わってった。
・・・・長くねえな。人ってえんは、あっと言う間に消えてくのう。
・・・・これからどんな世になっかいのう、まあ、ずっと見守ったるは。 

東海道の松並木は、東海道の生き証人であります。
全国の天然記念物の巨樹は見応え充分、圧倒されます。
我々は見て感嘆しているのですが、あちら様は、こちらをどう見ているのでしょうか。

考えてみると、この地球の主役は植物かも・・・・
コメント
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