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いじめの心理

2005-07-03 02:09:42 | 
 これまでにこのブログで「いじめ」について何度か書いたが、今回は、そのきっかけ、というか心理的背景を考えてみたい。

 いじめの社会問題化が顕著だったころに比べると、新聞の社会面をにぎわすことも少なくなってきたが、だからといっていじめが減ってきたのかとは簡単には喜べない。なぜならば、大概の「いじめのきっかけ」は実は、みんなの普段の感情が背景にあるからだ。

 人は何故他の人をいじめるのだろうか?アカデミックなアプローチは専門家にまかせるとして、素人なりに考えたのが次の三つだ。

1.自分の弱さや欠点、嫌な部分を相手に見付けた時。
2.自分が相手のレベルか地位に降りて来なければならなくなった時
   でその降りてきた理由は自分の能力とは別と信じている時。
3.自分よりも勝る点を相手に見付けたか、気がついたが、それを認めたく無いとき。
  認めると自分の地位が脅かされかねない時。


細かい説明は省くが、例えば、「あいつ、弱そうだからいじめよう」なんていう心理は、自分も自分よりも力のある存在に対しては、卑屈になるか、逆らえないでビクビクしてしまうことを、心の底で感じていて、それをたまたま別の人の態度を”目にした”ことをきっかけに、自分の持っている弱さを自分に見せつけられたようになり、”排除したい”心理が働く場合に起こるものだ。言っている本人は殆どそれに気づいていない筈だが、大概はそういう気持ちが働いているに違いない。

「あの子、ちょっと生意気じゃん」「なにさ、ちょっと成績がいいからってさ!」なんていうのは、そのまま自分よりも力のある存在があらわれて、自分の存在が危ういと感じた場合に起こるものだ。組織の中で起こる心理のねじれだ。この感情を上手くコントロールできれば、「ライバル」として自分に対してのバネにできるのだが。心の成熟が足りないと、心の中ではそういう風に処理できない。

 親の子に対する虐待の殆どは1つめだ。ただし、もう一つの背景は、親自身が未成熟で辛抱強さが不足しているか、なんでも自分の思うままになるものだという甘ったれた感情だ。子供同士のいじめや、会社や組織の中でのいじめは1~3のうちのどれかに該当するのではないかと思う。

 だから、学校や会社でいじめに遭っても卑屈にはならないことが第一だ。なにしろいじめられた側は、いじめた側にある意味で”おそれられている”か、あるいは自分の持っている弱さと同じ弱さを持っているのに間違いないのだから。

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