なかなかいい感じの映画。原題はBody of Lies。でもBodyって何のことか分らないので、邦題ではWorld of Lies。Bodyは団体とか組織という意味もあるのでこっちのほうが映画の内容にはフィットしそう。
肝心の映画はというと、これがなかなかいい。中東にスパイとして潜入しているフェリス(ディカプリオ)とそれを米国から指揮するホフマン(クロウ)。それぞれの立場の違いもあって十分な意思疎通ができない。しかしホフマンは、フェリスの有能さを認めていてさまざまな重要案件に彼を起用する。
最前線で活躍するフェリスと米国内で指揮するホフマンという同じアメリカ人、同じ組織で、同じ目的の為に活動する二人の視点の差がとても分りやすく自然に描かれている。そしてそこに登場する、この物語に欠かせないのがマーク・ストロング演じるハニ・サラーム。
この映画のタイトルのライズ(嘘)とまったく逆の(真実)がハニの組織での掟。このハニとフェリスが一つの作戦の為に手を組むが、フェリスの案でもう一つの作戦が動き始めていた。それはハニの掟に逆らう物だった。
構成も脚本も素晴らしくて、またサスペンス映画に欠かせない美女の登場も物語のテンポをうまくコントロールしている。
映画の最後に、スパイを引退して中東に住みたいというフェリスと現役を進めるホフマンとの会話が印象的。米国の中東に対してのあり方を批判する一言となっている。
「あんな所に住むのか?」
「中東をそう思っているというのが問題だ」
映画の最初のエピソードに重ねるとよりその意味がわかる。
監督:リドリー・スコット
主演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ
肝心の映画はというと、これがなかなかいい。中東にスパイとして潜入しているフェリス(ディカプリオ)とそれを米国から指揮するホフマン(クロウ)。それぞれの立場の違いもあって十分な意思疎通ができない。しかしホフマンは、フェリスの有能さを認めていてさまざまな重要案件に彼を起用する。
最前線で活躍するフェリスと米国内で指揮するホフマンという同じアメリカ人、同じ組織で、同じ目的の為に活動する二人の視点の差がとても分りやすく自然に描かれている。そしてそこに登場する、この物語に欠かせないのがマーク・ストロング演じるハニ・サラーム。
この映画のタイトルのライズ(嘘)とまったく逆の(真実)がハニの組織での掟。このハニとフェリスが一つの作戦の為に手を組むが、フェリスの案でもう一つの作戦が動き始めていた。それはハニの掟に逆らう物だった。
構成も脚本も素晴らしくて、またサスペンス映画に欠かせない美女の登場も物語のテンポをうまくコントロールしている。
映画の最後に、スパイを引退して中東に住みたいというフェリスと現役を進めるホフマンとの会話が印象的。米国の中東に対してのあり方を批判する一言となっている。
「あんな所に住むのか?」
「中東をそう思っているというのが問題だ」
映画の最初のエピソードに重ねるとよりその意味がわかる。
監督:リドリー・スコット
主演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ