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JUDO

2007-09-12 20:13:12 | ニュース
 国際柔道連盟の理事選挙で山下泰裕氏が落選したという報道がなされている。確かに衝撃的な事だと思う。しかし、学ばなければいけないことがある。それはJUDOをプロスポーツにしようという動きに対して日本はどういうスタンスであったかということと、世界の目から見たときにそのスタンスはどう評価されたのかという事である。


 スポーツや武道、特に武道のプロ化は心情的に反対したいのはある。武道は武道たるべきであり、特に近代日本ではそういう傾向が強かった。

 しかし、より柔道を発展させる手段としてのプロ化は論理的には正しいし、プロ化以外の合理的な柔道の発展策は残念ながら今のところは無い。

 
 アマチュアリズムは確かに大切だけども、アマチュアリズムを追求したままで、なんらプロ化の道を探らない日本の多くのスポーツ振興策はある種無責任である。また一般の観衆の立場に立ち私たちもその無責任な態度に関与していることになる。


 多くのスポーツが岐路に立たされそこで立ち止まったまま身動きが取れないでいる。

 陸上、水泳、バスケット、バレーボール、ソフトボール、ラグビーなどもそういう環境下にいる。

 

 日本の多くのスポーツ関連の団体の人々は、こういう形で、プロ化を押し付けられない限りは自己改革し、プロ化できる“自立心”はゼロである。


 サッカーはラグビーよりも人気が無かったが、プロ化によってサッカー競技人口が増え、ワールドカップに出ている。選手もたくさん海外へ出ている。力も付けている。野球も、メジャーは夢のまた夢という時代から、野茂英雄投手が海外で成功して以来多くの選手がアメリカで活躍している。

 それぞれいろんな時代を過ごしたスポーツであるが、自己改革、自立が出来ている。


 ひるがえって、柔道はどうだろう?体操はどうだろう?日本陸上連盟はどうだろう?日本水泳連盟はどうだろう?日本ラグビー協会はどうだろう?多くの老獪な重鎮がすくっているだけで、自己改革が出来ないだけだったりはしないか?世界から取り残されて、島国の中だけでよろこんでいて良いのだろうか?

 

 時代はつねに変る。価値観も変る。アマチュアリズム拘る必要が本当にあるのなら拘れば良い。しかし、それは常に「保身」ではないかとのチェックを自律的にできることが前提である。


 
 今回のニュースについて学び、改革すべき人は少なくない。