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18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

マイクロソフトカップ準決勝 神戸製鋼敗退

2009-02-02 01:56:05 | スポーツ
 今日、2月1日マイクロソフトカップの準決勝がそれぞれ秩父宮ラグビー場と、花園で開催された。結果は東芝と三洋電機が勝ち、決勝に進んだ。


 ラグビーはおおよそ実力通りの結果になるスポーツだ。野球とは違いおおよそ実力がそのまま反映されその勝率は9割を超える。


 その中で、ひいきの神戸製鋼は今回東芝と対決。東芝はリーグ戦で神戸製鋼に負けている分しっかり気を引き締めている。


  
 結果は冒頭の通り東芝が勝利したが、神戸製鋼がマイクロソフトカップに残って戦ったことは来シーズンのリーグ戦とマイクロソフトカップに大きなプラス材料を残してくれた。




 名選手は必ずしも名監督にあらずという言葉がどこかにあるそうだが、神戸製鋼の7連覇の最初の3連覇をキャプテンとして率いた実力と8連覇を目前にその勝利を逸したときに選手として試合に参加していた平尾誠二現監督は今回の試合で相当な感触を得たに違いない。この人に限っては名選手兼名監督である。


 平尾という人はラグビープレイヤーにしてはあまりに冷静な人だ。ワールドカップで初の一勝となるか!という試合で当時の監督であった故宿澤氏でさえ冷静さを欠いていたハーフタイムでも後半は大変になると戦況を分析できる冷静さを持っていたという逸話もある。

 もちろんスポーツをやっている人だし、しかもラグビーというよりフィジカルコンタクトが激しいスポーツだから冷静でない時もあるだろうが、この人は本当によく“見える眼”を持っている人だ。彼が選手の時は常にそれが他のチームを凌駕する神戸製鋼の強さであった。

 またそんな平尾の才能を存分に生かした存在がある。それは大八木だ。

 平尾の存在をチームで認めさせて十分に力を発揮させた大八木のような、フトコロの深いチームのまとめ方ができる人は今の神戸製鋼には居ない。またチームの方針を理解しながらもフォワードとしてのこだわりを持ち続けた大西も同じくいない。



 選手がやや小粒(というのは大変失礼だけども、過去のあまりに個性的なメンツからすれば)になった神戸製鋼をどうやってチャンピオンに結びつけるかが平尾総監督の役割だ。




 その今シーズン。ついにマイクロソフトカップで戦った神戸製鋼は、負けはしたが確実に力を付けている。

 単なる名声を獲得した平尾という総監督のトップダウンではなく、選手自身がどうあるべきかを常に問うてきたことが徐々に結実しつつある。


 ただ不足するのは、経験だ。



 過去のV7の選手達は、ふてぶてしかった。つまり優勝を泥まみれになって、たとえ一点差であっても勝利したらいいという泥臭さがあった。ラグビーというスポーツは1点でも多ければ勝つんだという単純なことが分っていたからだ。

 それは理屈ではなく、執念でもなく、思いっきりラグビーというスポーツを楽しみたいという泥臭さでもある。


 その泥臭さがいまの神戸製鋼の選手には足りない。



 だからといって過去にあった通りをしないのが平尾総監督の普通でない所だ。そういうさまざまなギャップを越えて、いったいどうすればいいのかを選手に考えさせているのがいまの神戸製鋼のスタイルだ。



 平尾率いる神戸製鋼が3年連続日本一になったあとだったと思うが、大西一平が“痛いラグビー”を目指した。バックスだった平尾とナンバー8だった大西の違いでもあるがこれがまた上手く成長のきっかけとなった。



 それまで優勝できずにいた神戸製鋼を3連覇させた平尾路線、つまり“バックス機動力優先”に決別し、“フォワードが主役やで”を導入した大西。普通ならそんな先輩否定ができないはず。体育会系の縦社会の不文律を乗り越えたところに神戸製鋼の強さがあった。


 これはもちろん平尾の冷静さの1つの例でもあるが、後輩キャプテンの方針に選手として従うということを普通に受け入れるのであった。

 

 神戸製鋼は伝統あるチームである。だからこそ荒くれ者が必要なのだ。今シーズンは準決勝で東芝に敗れたが、徐々に徐々に成長している。過去の7連覇の栄光にまで追いつくとはまだ思えないが、優勝できるところまで成長してきているのは事実である。

 あとは、試合展開にあたふたせずに戦える荒くれ者の登場を待つのみである。形に収まるのではない、前例否定をくりかえして7連覇をなしとげた神戸製鋼だからこそ、できるハズである。

 今シーズンももちろん試合は残っているが、まだまだ成長代の大きい神戸製鋼に期待したい。かつてのいやらしい強さの神戸製鋼とは別の神戸のラグビーを魅せてくれる日を楽しみにしている。




関東大学リーグ戦 東海大学全勝優勝

2008-11-30 17:21:18 | スポーツ
 ひさしぶりに秩父宮にラグビー観戦に出かけた。絶好の天気ということもあったし、神宮外苑のいちょう並木が黄金色に色づいていて外苑前には人が溢れていた。

 が、かなしいかなラグビーはまだまだマニアな人達によって支持されているスポーツなので、関東大学1部リーグとはいえ優勝を決める試合にしては観客はやっぱり少ない。

 ラグビー人気を上げる方法はないものかね~。

 ところで試合はというと、2年連続優勝を狙う、6勝0敗の東海大学と、これまで5勝1敗関東学院大学の戦い。さらに法政大学も5勝1敗なので、トライ数などによっては法政大学にも優勝の可能性があったが、結果は31対12で東海大学の2連覇となった。

 試合を観ての感想だけども、途中から関東学院大学は足が止っていたのが敗因といっていいと思う。

 ハイパントのキャッチミスは関東学院が圧倒的に多かったし、ラインアウトのミスも多かった。それに追い打ちをかけるように、走れなくなった。

 試合を観ていた印象だけで言えば、関東学院は走れなかったというよりも、走らなかった。さらにいえば、シンプルさが無かったという印象も強い。パスまわしが全てワンテンポ遅い。余計なことはせずにさっさとパスは回して、折り返して広くスペースを使うほうがよほどいい。

 つまり東海大学のディフェンスがかなり良かったということ。前半の20分ぐらいまでは、両校とも攻めも守りも拮抗していた。さすが優勝を決める試合だけはあるなぁと観ていたが、関東学院が東洋大学の守りの堅さに攻め手を欠いたというか、攻め方の意思統一がだんだん出来なくなってきたんじゃないかと思えた。

 東洋大学の守りの堅さは、後半関東学院を0点に抑えたことからもわかる。走りたい、走らせたいというプレーが後半の最後20分ぐらいに何度か観られたが、キックで蹴り出したボールにだれも追いついていないのをなんどか見ると、こりゃ勝てんわと思った。

 

 結局最後まで走り続けた東海大学が勝利を手にしたことを見ると、いまさらながらラグビーは走らないと勝てないスポーツだということがよく分る。

離合集散をスピーディーにできること。そしてゲームの流れや相手チームのプレイヤーの動きを見て自分たちの取るオプションを決めたらそれを信じて相手がいやがるぐらいに連続させること。

関東学院にはそれが足りなかったんだと思う。東海大学だけが強いんじゃないから、大学選手権ではまた違う試合を見せて欲しいものだ。




ラグビートップリーグ開幕

2008-09-06 15:43:15 | スポーツ
 秩父宮ラグビー場でラグビートップリーグの開幕試合が行われた。記念すべき開幕試合は、昨年のマイクロソフトカップの覇者で日本一の栄冠を手にした三洋電機と、トップリーグで優勝したサントリーとの試合。

 この2チームはマイクロソフトカップで戦った強豪同士で、注目の試合。

 今年はラグビーにとっては例年とは異なるシーズン。実はラグビールール変更を試みるシーズン。細かい規定が変更される為、全てのチームが新ルールに対応しなればならず、試合中のプレーでの対応や作戦面での対応などで躊躇や慣れの問題が出てくるハズ。

 そういう背景があることから各々のチームの作戦展開が伺えた。

 サントリー清宮監督の作戦は、おそらく相手側のエリアでFWを中心にパワーで押し込み、たまらなくなった三洋電機の反則を誘う作戦だったろう。反則を恐れて躊躇したならそのまま持ち込むというオプション。

 サントリーのそういうペナルティゴールによる得点を重ねる作戦を見て取った三洋電機は、トニーブラウンのキックによる地域獲得を積極的に展開し、これが功を奏して、ほとんどのゲーム時間はサントリー側で展開された。

 三洋地域獲得を、サントリーは、ボール回しを積極展開し、ゲインラインを越えようとするが、ここでの呼吸が合わずノックオンとオーバーザトップを繰り返してしまった。ハーフウエイライン辺りでの反則があった場合、ペナルティキックでタッチにけり出して、自チームのラインアウトを取る場合が多いが、この試合では、ハーフウエイラインからもトニーブラウンがペナルティゴールを狙う展開だった。

 こうなると、今度はサントリー側が、強引な攻めが出来なくなる何しろハーフウエイラインからペナルティゴールを狙われ5本中3本も成功されては、ゲインライン越えの為の展開に制限が出てくる。

 もともと三洋電機のディフェンスは素早く、サントリーはなかなかゲインできない。結局サントリーはノートライに押えられて、試合は三洋電機が勝った。

 




 サッカーとラグビーの試合の違いがこういう所にある。





 サッカーでは、“蹴る”という飛び道具で試合をするゲーム。ラグビーでももちろん“蹴る”のだが、基本は、“手にもってボールをゴールに持ち込む”もので“蹴る”ことによって、ボールが相手チームに渡ることをリスクと考える。

 “手に持って”いる選手が、試合展開をどうしようかと考えているヒマなど無く、そういうプレイヤーには遠慮無く“タックル”が浴びせられる。

 よくサッカーでは、自陣でディフェンダーがパスを回していたりするが、ラグビーではあり得ないプレーだ。

 つまり、“常に攻めなければならない”というのがラグビー。そして常に攻めてくるから“すばやくディフェンス“しなければならないのがラグビー。


 だから双方に、その場の状況を見る力や、予測する力、そして展開するアイディア、それを15人のプレイヤーが理解し実行する力が必要になる。



 サッカー日本代表に決定力が無いということで良く酷評されているが、それはまさにこの“力”の部分だろう。


 「ラグビーは子どもを大人にし、大人を子どもにする」という言葉があるのだそうだ。その言葉の意味を改めて感じた試合だった。





サッカーで勝てない理由

2008-06-22 21:29:14 | スポーツ
 アジア三次予選をなんとか一位で追えた岡田ジャパン。サッカーの試合で辛口解説でおなじみのセルジオ越後氏によれば、「これではアジア最終予選は厳しい」との評価。

 日本代表は、ボールを支配(というかキープ)していたが、攻め立てる為の動きがなかなか出来ずにいた。結局試合終了15分前ぐらいから、攻める動きが連続し、最後は内田選手のヘッドであげたセンタリング(?)がそのままゴールに吸い込まれた。



 サッカーは足を使うスポーツだし、ゴールも大きい。キーパーがいなけりゃかなりの確率で得点ができるスポーツ。つまり、少々のリスクには目をつぶってでもゴールに向かってボールを打たないとだめなスポーツだ。


 しかし、なかなか“形”がつくれずに、攻めるの時間がかかってしまって、けっこうイライラさせられるシーンが相変わらず多い。

 形に拘るプレーするのがいいか悪いかという問題ではなく、スピーディーに攻めることを続けないと強豪とは渡り合えないと感じる。
 

 あり得ない話だが、もしサッカーの試合でキーパーがいないならお互いにどんな試合をするだろう?どんどんボールをゴール前におくったり、サイドをどんどん上がってゴールに向かって進むだろう。バレーボールがラリーポイント制に変わって試合のスピード感が出て楽しめるようになったのとおなじで、サッカーもそうなったら日本代表ももっとどんどんとゴール前にボールを送るプレーを続けるだろう。

 自分たちも得点出来る可能性がある分、相手にも得点される可能性も高くなる。つまりじっとしていて0-0の引き分けを・・・なんていうのは試合終了まで言ってられないことになる。

 ボールを積極的に奪い、ボールを取られたら取り返す。ルーズボールやセカンドボールを簡単に相手に渡さないという意識も出るだろう。またミドルシュートの精度を上げるのにももっと必死になるだろう。

 日本代表が常に決定力が足りないと言われ続けているが、このぐらいの意識変革が必要かもしれない。

 キーパー無しでの試合は「得点しなきゃ確実に負ける。」という意識をうえつけるのに最適な方法かもしれない。

 

 

ずっとスキーが出来ますように~♪

2008-06-01 19:29:31 | スポーツ
 SKI FORUM 2008というイベントが池袋サンシャイン文化会館で開催されていたので行ってきた。

 スキーに関連する人達は、地球温暖化はまさに死活問題。

 ここ最近氷河の量が減ってきているとか、北極の氷が少なくなってきているなどニュースで報じられているが、このスキーフォーラムのトークセッションでは、スキーヤーの面々が海外転戦中や合宿などで実感しているから余計に温暖化の実感がこもっていた。

 雪面に水をかけて雪を固めるのにも気温が下がりきらないとか、雪質があきらかに変ってきているとか、まさに身体で感じた話は中途半端で出所が怪しい統計や観測結果よりもはるかに説得力があった。

 このスキーフォーラムは、スキーというスポーツの発展の為に開催されているようで、関係者の力の入れようはなかなかだ。反面予算も限られていたのだろう、大きな告知はほとんどされていなくて、スキーヤーの個人ブログや、協賛メーカーのホームページでのみイベント告知がなされている程度。会場も派手さよりも場所代なのだろう、池袋のサンシャイン文化会館という場所だったことから伺える。


 このフォーラムには10数社のウエアメーカーやスキー用具メーカーが08-09年モデルを展示していた。まだ梅雨入り前の東京で、既にウィンタースポーツのイベントをやるというのはなかなか面白い感覚だった。

 来場者はそれぞれウエアを試着したり、ブーツに足を入れてみたりとみんな温暖化のことよりも、新しい商品について笑顔いっぱいで会話をしているのが印象的でした。

 トークセッションでは、上村愛子さんらが頑張ってトークしていました。