2016年のオリンピック誘致活動ののぼりが色あせて見える東京の町に、広島からこんなニュースが届くとは思わなかった。
ついこの間のニュースだったが、東京が2016年のオリンピック開催地選考で落選した最大のポイントは、「大義」だといわれている。
つまり、「なぜ、東京なのか?」が説明できなかったというわけだ。
1964年の東京オリンピックは「アジア初」と「戦後の奇跡の経済成長」の象徴としての大義があった。ヨーロッパから見れば「あの日本が」ここまで平和を目指し経済成長を遂げたという復興の象徴としての意義があったのは事実である。
加えて言えば、当時東京オリンピックのロビー活動を押さえてくれたのは、第二次世界大戦中アメリカに居た、日系2世の人たちだった。
1964年の候補地を決める活動は今と同じく1956年~1957年の時期。終戦が1945年でそれから内地への帰還がおおよそ終わるのが1948~49年。そこからたった10年後の時期だったわけだから大したものである。
当時の日本はとてもとても貧乏な国で同じように経済発展途中の国々と相通ずるものがあった。「日本に投票してください。」とお願いする相手の国々も日本と同じような経済発展途上だった。特にメキシコの存在は大きく、日本は交換条件としてメキシコ立候補のときには協力を惜しまないという約束をしている。
世界のどの国もまねできない経済成長を終えた日本には、もはや大義は存在しなかったというのが、もっとも大きな敗因だったのは間違いないといって良いだろう。なにせアメリカ(シカゴ)が一番最初に落選してしまったことから見れば、大義なき立候補は支持されないことが分かるというものだ。
そして結果といえば、やはり治安の面で不安があろうが、大義があるほうが勝つことが証明している。
そして今回の広島の立候補。
2020年に向けて広島・長崎の果たす役割、つまり「大義」が厳然とあり、しかも多くの地元の人たち、さらには核廃絶を訴える世界中の人たちをも賛同者に巻き込めるとあらば、かなり高い確率で開催地を勝取れると想像できる。
2020年のオリンピックに東京が勝つ可能性よりも、広島のほうがはるかに高いと思うのだがどうだろう。
ついこの間のニュースだったが、東京が2016年のオリンピック開催地選考で落選した最大のポイントは、「大義」だといわれている。
つまり、「なぜ、東京なのか?」が説明できなかったというわけだ。
1964年の東京オリンピックは「アジア初」と「戦後の奇跡の経済成長」の象徴としての大義があった。ヨーロッパから見れば「あの日本が」ここまで平和を目指し経済成長を遂げたという復興の象徴としての意義があったのは事実である。
加えて言えば、当時東京オリンピックのロビー活動を押さえてくれたのは、第二次世界大戦中アメリカに居た、日系2世の人たちだった。
1964年の候補地を決める活動は今と同じく1956年~1957年の時期。終戦が1945年でそれから内地への帰還がおおよそ終わるのが1948~49年。そこからたった10年後の時期だったわけだから大したものである。
当時の日本はとてもとても貧乏な国で同じように経済発展途中の国々と相通ずるものがあった。「日本に投票してください。」とお願いする相手の国々も日本と同じような経済発展途上だった。特にメキシコの存在は大きく、日本は交換条件としてメキシコ立候補のときには協力を惜しまないという約束をしている。
世界のどの国もまねできない経済成長を終えた日本には、もはや大義は存在しなかったというのが、もっとも大きな敗因だったのは間違いないといって良いだろう。なにせアメリカ(シカゴ)が一番最初に落選してしまったことから見れば、大義なき立候補は支持されないことが分かるというものだ。
そして結果といえば、やはり治安の面で不安があろうが、大義があるほうが勝つことが証明している。
そして今回の広島の立候補。
2020年に向けて広島・長崎の果たす役割、つまり「大義」が厳然とあり、しかも多くの地元の人たち、さらには核廃絶を訴える世界中の人たちをも賛同者に巻き込めるとあらば、かなり高い確率で開催地を勝取れると想像できる。
2020年のオリンピックに東京が勝つ可能性よりも、広島のほうがはるかに高いと思うのだがどうだろう。