貰うものはもらう。でもそこに僕の意思は反映されているのか

貰うものはもらう。でもそこに僕の意思は反映されているのか







世のお父さんたちがひと月に自由になるお金は幾らなのだろう。
ネットに出ている情報では、
「月収の１割」なんて書いてあるけれど、
けんたのそれは１割をかなり割り込んでいる。
昔は１割を少し欠けるくらいだったのだけれど、
いつしかそこからさらに削減されたのだ。




僕は「お小遣い」という言葉があまり好きではない。
だって、僕は世間様より少しすくないかもしれないけれど、
ちゃんと毎月お給金をもらってくる。

口座からおろして来てくれるとは言え、
お嫁様から
「はい、今月のお小遣い」
って渡されるのは、何か釈然としないからだ。
なので、ウチでは
「取り分」
と言っている。









ちび子とお嫁様のクリスマスプレゼントを抱えながらの帰り道。
電車のシートに座りながら、ふと
「そう言えば、今月の取り分をもらっていないなぁ。帰ったらお願いしなきゃ」
と思った。






・・・・・・・・・。

何だコレ？？！


何が「お願いしなきゃ」なんだ？！
これじゃ文字が違うだけで、内容は一緒じゃないか！！


もう良い様に洗脳されてる。





家のお金の管理について、
１．お嫁様が管理する。
２．旦那が管理する。
３．それぞれ別財布。
と選択は色々あるわけだけれど、
ウチが「１」なのは、僕に家計の管理能力がないからだ。
だからお嫁様が食費から何から出納管理している。
いわば出納担当だ。




ではあるけれど、
お給金日の次の日には

「これは今月のけんたの取り分です。どうぞ」

と差し出すくらいはあってもよいのではないか！
そんなことを駅から家までの道中で考える。




でもね、
こんなくらいが丁度よいのかもしれない。
だって、上手くいっているのだもの。




お互い思うトコロはあるはずだけれど、
翌朝プレゼントを見つけてニコニコしている二人を見て、
些末なことだとも思う。


愚か者に限ってプライドが高い。
気を付けよう。




ヒビだらけのプライドの補修です。
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