当ホームページ閲覧による作業等での怪我、事故、 トラブル に関しての責任は一切負いませんのでご了承ください。あくまで”自己責任”と言う事で。
以前紹介したキャブのOHは分解作業が不十分だったので、今回はヤフオクでゲットした前期型キャブ(軽い固着)でフルOH作業をしてみます。
【キャブの取り外し】
まずは「キャブレターOH(取り外し編)」を参考に取り外します。
今回OHを行うキャブは比較的きれいでダイヤフラムの状態が良好なことから走行距離が少ない個体から取り外したものと思えます。前期型のキャブですがドレンボルトの形状から、車体NO115177以降の個体と分かります。
【消耗品の確認】
下記2点のOリングはゴムが硬化しやすい部品なのでOHの機会に交換したほうがいいでしょう。
①.ニードルバルブOリング
②.パイロットスクリュOリング
③のフロートチャンバーガスケットは数回使い回しが出来ますが劣化が激しいようでしたら交換してください。
あと、写真①ニードルバルブOリングの左斜め上のニードルバルブは段付きがあったら交換です。
【ダイヤフラムの取り出し】
写真①~④のネジを外します。固着している場合が多いので事前にCRC556を吹きかけておきます。固着している場合は、貫通ドライバーをハンマーで叩きながら外します。ダイヤフラムカバーを開けると写真右のようなダイヤフラムが出てきます。
今回ダイヤフラムから出ているピン(ジェットニードル)が黒く汚れていますが、これがガソリンが腐って出来た固着です。固着があってダイヤフラムが抜けない場合はキャブの吸気側からピンが見えます(【キャブの取り外し】写真の右下の所)ので、そこにクリーナーを吹いてから外します。固着はクリーナーで綺麗にします。
【ダイヤフラムの分解】
通常のOHではこの分解は必要ありませんが参考までに載せておきます。
キャブのチューニングでジェットニードルの調整が必要な場合のみ分解してください。
ダイヤフラムの中のサークリップを取ってジェットニードルを外します。
【フロートの分解】
フロートチャンバーを外すと茶褐色の軽い固着が見えます。
このネジも固着が多いので事前に556をかけて貫通ドライバーで外しましょう。
フロートピンは釘などの先の細いものを当ててハンマーで叩きだします。
写真右側の一番下はニードルバルブですが先の黒い部分に段付きがあるようなら要交換です。
【ジェット類・バルブシートの取り出し】
①.パイロットジェットを外す。
②.メインジェットを外す。
③.バルブシートを外す。
【ニードルジェットの取り出し】
木の棒を使ってニードルジェットを下にたたくと右側写真のように抜けてきます。
【外した部品の状態】
【パイロットエアースクリュ・チョークレバーの取り出し】
①.パイロットエアースクリュを外す。
(組み立て時の調整は全閉から2と3/8回転戻しです。←吸排気がノーマルの場合)
②.チョークレバーを外す。
【パイロットエアージェット取り出しとパーツ】
①.パイロットエアージェットを外す。
【クリーナーで掃除】
1.パーツ毎にキャブクリーナーを吹き付けて掃除する。
2.メインジェットの穴はクリーナ吹きつけ後、糸で掃除。
3.ニードルジェットの側面の穴を楊枝で掃除。
固着が酷い場合は、漬け置きクリーナーで一晩くらい置いてから
以降の作業を行ったほうが良いと思います。
ゴム製品にはクリーナーをかけないように注意。
キャブ本体の穴という穴をクリーナーで掃除。
【全部品と組み立て後】
パーツの清掃が完了したら外す逆の手順で組み上げていきます。
かなり端折って書いてしまったので抜けがありましてもご勘弁を!
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