若者達を相手にボイストレーニングをしていると、生徒さんの一喜一憂が良く分かる。
最近は悲しくなることが多い。
声優を目指す。養成コースから本科生へアップする。養成の時は目の前に目標があり、集中できる。そして目出度く本科へ・・・。本科で卒業すると別のプロダクションのある所へ採用される必要がある。今にままでは声優としてデビユーできないのだ。
プロダクションは必ず養成所を持っている。だじから他からの転入、採用は控えめだ。
アニメや映画の吹き替えの声優には演劇のような一般からのオーデションはない、何処かのプロダクションに所属していないと出番が無い。
勉強する場は多いが、デビユーするチャンスは不可能に近い。
始めはどこでもいいから勉強すれば、で軽い気持ちでスタートするが、年数が経つにつれて、業界の仕組みが分かり始めると自分の目標が「火星」に行くほど遠いのが分かる。
声優の業界は大変狭い。多くの声優を必要としない。そこへ年間何百人もの若者がデビューすれば、パニックが起こる。だから新人は必要ではない。60才でも5才の声がだせるのだ。
夢・・・・声優を夢見る若者は日本で年間、5万人を超えるかも知れない。
始めの夢から、次の夢に切り替わらない。5万分に3ぐらいの確立を目の前にして、転換を迫られる。
諦める必要は無い。しかし現実は冷静に見つめなければならない。
・・・・次く・・まだまだ凄い話が・・・・ご期待を・・・・。
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