晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

前田元大阪地検特捜部主任検事事件を「証拠隠滅罪」に矮小化する最高検に、抗議しなければならない!

2010-10-11 23:59:57 | 政治と社会
前田元検事は、「懲戒解雇のうえ『証拠隠滅罪』で告訴」という手打ちの試みの面妖さに対して、「誰も異を唱えない面妖さ」に、抗議する。


今回の出来事は、誰がどう考えても、検察と言う強大なる国家権力の、大暴走の一端では無いか。

「検察がストーリーを造り」
「検察の造ったストーリーに合わせて捜査し」
「検察の造ったストーリーに沿って逮捕し」
「検察の望む方向で立件し、起訴する」

かくして。
「検察は、検察が望む人間を、抹殺する事が出来る」


しかし。
村木事件の実態は、無実無根の逮捕であり、無実無根の起訴であった。

「検察が描いたストーリーに沿って造り上げられた調書」は、総て証拠として採用されなかった。

恐らく、歴史上始めて「検察が綻びを見せた」のであった。


それだけでも、国民の誰もが「検察の考え一つで、逮捕立件起訴される」可能性を、想像していた通りに行われて来た事を、白日の元にさらけ出した事になる。

それだけでも、そのような事実が有った事が(分かっていた事とは言え)裁判で明らかになった。

それだけでも、大変な事であった。


しかし、事はそれだけでは無かった。
担当検事による、『証拠改竄』。


この事は、日本と言う『法治国家』の「法治体系を根本から覆す」巨大なる醜聞である。

「検察が望む方向に事件をでっち上げる為に」は、証拠など簡単に改竄してしまう。
それが、我が国の「検察組織」という物だと、実に白昼堂々と喧伝してくれた。


それが、どうだ。

最高検の「異常に早い」出張り方もさることながら、「事件の徹底究明」を謳いながらも、案の定事件の矮小化にかかっている。

「証拠隠滅』による起訴?

ンなバカな。

どう考えても『特別公務員権力乱用罪』だろう。
さらに、『特別公務員共同謀議罪』だろう。

日本には、そのような法律は、存在しないのか?


世にも希なる大スキャンダルを引き起こしてしまった以上、ここは絶対に「検察の体質」自体を解明するのが義務と言う物で有る筈だ。

そして、正に「同一検事が担当し起訴に至った」石川知祐議員の捜査に関して、なぜ「捜査内容を検証しよう」と言う声が上がらないのだ。

ひいては、『西松事件』全般に関して、そこから引きずり出した『陸山会事件』に、当然関連して来るという物であろう。

何故、<誰も>はっきりとその事に触れないのだ。


小沢氏を、無理矢理犯人扱いしたくて言い続けて来た「政治とカネ」なる事件(?)が、全く政治にもカネにも関係しない、たんなる『政治資金収支報告書』の記載ずれ、に過ぎない些末な事柄で有るににも関わらず、あたかも天下の大罪の如くに言い募る、政治家、マスコミ、洗脳された国民達にとっては、今回の前田事件が「類を及ぼす事」を恐れる気持ちは、解らんでも無い。

彼らは、前田事件を、それ以外の事柄には絶対に関連付けたく無い筈だ。


しかし、世のブロガーやツイッターで発信を続けて居られる諸氏が、この点を追求しないのは何故だ。


陸山会事件の「冤罪ぶり」や、『検察審査会』の持つ怪やかしさについては、多くの「親小沢ジャーナリスト」各位やブロガー諸氏によって、多く述べられている。

しかし、以下の視点での論調を、見るに至っていない。

今回の「大阪地検特捜部」主任検事の手で行われていた『不正』が、即検察と特捜の取り調べの不正義に関して、検察と言う最高権力を持つ官僚組織が、如何に「自分達の都合で」冤罪をでっち上げ、違法な捜査を繰り広げ、存在しない罪で起訴し公判を維持して来たか。

その、検察の違法なる活動に、裁判所がいかに密接に協力体制をしいて、権力に邪魔な存在をハメてきたか。

ここまでは、多く語られている。

今回の前田事件は、それらを再検証し、日本に君臨する最高権力機関である『検察』が、今までいかに多くのでっち上げを繰り返して来たか、を検証する格好の材料となるべき事件では無いのか。

検察自体は、おのれ達の「存続に関わる」という危機感を持って、事を最小限の被害で食い止めるべく、努力している。

『証拠隠滅罪』

一個人の「誤った検察官」が引き起こした、例外的醜聞であった、と言う事での幕引きを、狙っている。

その一環としての、上級者二人への嫌疑が、なんと「犯人隠匿容疑」である。


あくまで、例外的ハプニングとして処理したい訳だ。
馬鹿にするでない。

誰がどう見ても、「検察組織の暴走の証」として捉える意外、どんな解釈が成り立つと言うのか。


それに、抗議する論調が見られない。
(有るのだろうが、寡聞にして私の眼には今だ触れてこない)

もっと、検察による「身内の醜聞の矮小化」の試みに対して、大きく声を上げ、こう然と抗議し、検察と言う組織全体の持っている『暗部』にメスを当て、小沢氏、宗男議員、佐藤英佐久元福島県知事、その他多くの「明らかに権力によって貶められた」人々の冤罪を晴らすべく、事件を発展的に捜査して、事実究明を求める、絶好の機会として、訴え続ける事が肝要であると考える。

そして、一日も早く、官僚権力によって潰されかかっている小沢氏の、無実を明らかにすべく(検察が不起訴にした時点で無実は明らかになっている筈であるにも拘らず)延々と繰り広げられる、マスコミ上の私刑を、粉砕しなければならない。

更に翻って、検察による捜査機関『特捜部』なる存在の法的矛盾を、高らかに訴え続けて行く、絶好の機会にしなければならない。

特捜を解体する日が車で、声を上げ続けなければならない。

前田元主任検事の事件は、決して「一検察官がたまたま暴走してしまった」突発的事件などでは無く、検察組織全体の体質を示した一例に過ぎない事を、広く明らかにして行く努力を、続けなければならない。


最高検による、事件の矮小化に、断固抗議する!

コメント (14)
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