joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ひとつ謎がとける

2006年10月03日 | reflexion



今日はとても寝覚めのいい朝でした。すっきり、という感じです。

神田橋條治さんによると、いい睡眠をとったかどうかを測る目安は、夢を見たかどうか、どんな夢を見たかではなく、一番重要なのは寝覚めのときの気持ちよさなんだそうです(『精神科養生のコツ』)。


朝食を食べ、食器を洗い、また自動食器洗い機に食器を入れ、仏壇のお水を替えます。

机に座り、3年ほど前に友人に言われた言葉を考え、どうしてその言葉がいつまでも気になり、ときにはその友人に腹が立つのかを考えてみました。

その言葉の内容は恥ずかしくて言えないですが、ようするに自分はその人に私自身や私自身の人生を“正しい”と言って欲しかったのですが、彼からはそういった承認をえられなかったので失望していたようです。

もちろん彼はべつに私のことをどうこう言うつもりなどなかったのですが、私自身が神経過敏になって、必死になって他人に自分のことを認めてもらいたかったんですね。だからこそ、ちょっとした人の言動が私自身を卑下しているように感じたみたいです。

そもそも、他の人が私の“人生”のことをどうこう考えて、私の気持ちを配慮してくれるなんていうことは、彼はカウンセラーでもないのに、普通では考えられないことです。

ひとつ謎が解けたような感じでした。


涼風

鉛色

2006年10月02日 | 見たこと感じたこと



今日は午前中は曇り空で、時折雨が降り、部屋にいても鉛色で世界が覆われているようでした。

たしかに陽射しや晴れ間はいいものですが、世界全体が少し暗い色で覆われるというのは、それはそれで何か一つの物語の中にいるみたいで、少し面白くもありました。

午後になるにつれて陽射しが射してきています。今日の神戸・明石地方は、これから晴れてくるそうです。


涼風

いろいろな世界

2006年10月01日 | 絵画を観て・写真を撮って


家の近くの周りを歩いて写真を撮り始めたときに気づいたのは、「世の中の人は自分の家でこんなにたくさんの植物を栽培していたんだ」、ということでした。

僕は自分で花を栽培するなんていうことは小学校の理科の時間以来したことがないし、園芸店に足を踏み入れたこともありません。

でも住宅街を歩くと、多くの人がとても多くの花を栽培していて、その家の前を通る人が見える場所に花を飾っているんですね。

家の母親がこんなに熱心に花を栽培していることも知りませんでした。

新聞やテレビやインターネットのニュースで、「最近の注目の花は?」という話題が取り上げられることはありません。

大学の教養科目で、「家庭の花学」というものが開講されているという話は聞いたことがないし(植物学ではない)、「花社会学」や「花経済学」という学問があるという話も聞いたことがありません。

こんな本ありました。『しあわせをよぶ園芸社会学』

これはまったくの僕の不勉強ですが、園芸学は多くの大学で開講されているし、フラワービジネスや写真論の本は無数にありますね。

しかし、家庭を営む人の頭の中の少なからざる部分を占めているのは、「今度はどういう花を栽培しようか?」ということなのではないでしょうか?


同様に、世の中にこんなに多くの人が写真を趣味としている人がいることも、僕は気づいていませんでした。

写真の場合は、大学時代の友人が写真部に入っていたし、カメラの宣伝はよく見かけるし、「写真家」という職業があることも知っていたし、写真集という本があることも一応知っていたけど、それでも写真に関心を寄せる人々の巨大な集団があることも、本当には意識していなかったと思う。

ブログでも趣味として写真作品を公開している人が多い多い。

僕は父の買ったデジカメで写真を撮って、その画像のきれいさにびっくりしました。

でも長年趣味で写真を撮っている人の写真のきれいさてなんなんでしょ。どうしてあんなにきれいな画像を撮れるのかしら?いいカメラを使っているのか?何かテクニックがあるのか?

先日、明石市立図書館と兵庫県立図書館が中にある明石城公園を歩いていると、きれいな花がたくさん植えてある場所がありました。僕は嬉しくなってパチパチと所構わず撮っていました。

そこに、一眼レフっぽい黒い大きなカメラを抱えたおじさん二人がやってきました。彼らは脚立やらバッグやらを側に置くと、僕と同じように花の中に入っていったのですが、僕のようにはパシャパシャとは撮りません。

どの花を撮るべきかじっくり選んでいるみたいで、撮るときも体を静止させて、ファインダーを覗き込んで、じっとしています。

そのうちの一人は「ここの花は開きすぎとる」とつぶやいていました。

うーん、花びらが開いた状態がきれいだと僕は思うのだけど、彼らにとっては花びらが開きすぎているのは美しくないということなのだろうか。

とても奥深そうな世界です。



この世界には知らないことが山ほどあります。


涼風