joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

なぜありがたいの?

2004年08月28日 | reflexion
「感謝は大事」とよく言われます。でも、むずかしいですよね。わたしたちの意識は惰性で反応することに慣れているので、なにかあっても感謝の感情はなかなか湧いてきません。

そこで、「ありがとうございます、と言うことが大事」だとも言われます。このことについては、いろいろな本で最近は言われていると思います。ありがとうございます、と意識的に言うことで感謝の気持ちがわいてきます。これは、何かいいことがあったときに言うのもいいけど、むしろ何もないときにこそ言うのもいいようです。「ありがとうございます」と唱えること自体が、自分のこころを和やかにしていくのです(詳しくは、野坂礼子さんの一連の本など。例えば『「ありがとう」で願いがかなう不思議な話』)。

これは、ほんとうにそうだと思います。気持ちのいい夕方、静かな夜などに散歩に出たとき、「ありがとうございます」と唱えると、世界の恵みを一身に感じられるようになります。

でも、歩いていてとても疲れているとき、とくに感謝すべきことも見当たらないときなどには、私の場合は、「ありがとうございます」と唱えても言葉が空しく響くだけのことがあります。「ありがとうございます」を口にしても、ただの言葉・記号でしかないのです。

そういうときにわたしが使うのは、「なぜありがたいの?」という言葉です。この言葉は、宝彩有菜さんの一連の著書(たとえば『続 気楽なさとり方』など)で詳しく説明されています。

私たちがなにかに感謝するのは、感謝する理由があるからです。しかし、感謝する理由があらわれるまで待っていては、感謝するチャンスは中々ありません。最初に書いたように、わたしたちの意識は怠慢なので、なにに感謝すべきかに関してよく気づかないからです。

そこで「ありがとうございます」と唱えると、頭が勝手に感謝すべき理由を探し出すのですが、場合によっては「なぜありがたいの?」と自分に聞くことで、明確に理由を頭が探し出してきます。

たとえば、暖かいお風呂に入っていても、それって当たり前のことですよね。でも、そのときに「なぜありがたいの?」と自分に聞くと、こんなタイル張りの部屋で、ステンレスの浴槽で、暖かいお風呂に入れるなんてなんて幸せなのだろう。昔だったらこんな気持ちの言いお風呂に入れなかっただろうし、今でも場所によってはこんなに清潔で快適なお風呂はないのかもしれない。社会が豊かになってくれたおかげで、こんな気持ちのいい思いができるんだなぁ」といろいろと頭が考え出します。ここまで細かく頭が動くことは私にとっても稀ですが、「ああこんなお風呂の設備があってありがたい」ぐらいは思います。そうすると、とても感謝の念がわいてきます。なんだかミもフタもないですが、ありがたいとおもいます。

会社帰りの疲れた帰り道、退屈な時間、つらいことがあったときなど、唱えてみてください、「なぜありがたいの?」と。頭が感謝すべき理由を探し出し、感謝が湧き起こるかもしれませんよ。

こんな素敵な言葉を教えてくれた宝彩有菜先生に感謝感謝です。ありがとうございます。

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