joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

政治家の野心

2005年11月29日 | Book
塩野七生さんが小泉さんへの公開書簡という形で雑誌でエールを送っていました。

一定年数議員を務めた人に毎月特別に支払われるお金を小沢さんや土井たか子さんがもらっている一方で、97年に小泉さんはその制度はよくないとの理由で断ったそうです。その件をあげて彼にはブレがない、と彼女は小泉さんを支持しています。

そのさいに塩野さんは、政治家には野心と虚栄心があり、その二つは誰でももっている。だから当然小泉さんにもその二つはある。虚栄心とは小泉チルドレンに囲まれてニヤニヤしてる姿であり、野心は郵政民営化に象徴されるような政策の一貫性です。その一貫性と実行力を褒め称えていました。

また、彼女は小泉さんの続投も望んでいます。

なかなか興味深い記事でした。

野心と虚栄心の区別というのは、「そういう考え方もあるのか」と思わされました。政治家の勇気と残虐性を冷静に見つめてきた彼女の視点だなぁと思わされます。物事の「悪」と言われる部分を単純に悪とはみない塩野さんらしい視点です。

昔、吉本隆明さんが、政治というのはゴミ当番のように輪番制にするのが理想と言っていました。その言葉を思い出すと、それは政治家の虚栄心だけではなく野心をも彼は否定的に見つめていたのだと気づきます。

政治家の野心は「国民全体」というものを想定して、力ずくの行動でその全体を動かそうとすることを指します。その動きの大きさに私たちはロマンを感じます。野心が持つロマン。

吉本さんは戦争時の体験を戦後に徹底的に振り返り、国家の行動にそのようなロマンを見る情緒を徹底的に拒否したのだとわかります。


涼風

「二段モーション」基準説明…足が違反、腕は対象外に

2005年11月29日 | スポーツ
「二段モーション」基準説明…足が違反、腕は対象外に (読売新聞) - goo ニュース

大分混乱していたようですが、今回の規則改正は国際ルールに合わせるというのが最初の目的だったはず。それなのに日本のルールしか知らない日本の審判にフォームのチェックを行わせたのがそもそもの混乱の原因だったんじゃないでしょうか?

「国際ルール」に合わせることが目的なら、まず国際な野球連盟に世界中の審判の召集を要請して、そこでルールを提示してもらったほうがもちろんいい。

ただその時間がないのであれば、とりあえずアメリカの審判に来てもらいチェックしてもらうのが現実的なように思います。プロの世界大会が開かれる際には、よくないことだけれど、アメリカの意向が強く反映されることは明らかだからです。

ここ数年のあいだは混乱が続くのかもしれないですね。


涼風