joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

サーヴィス

2005年07月10日 | 家電製品にかかわること
先日、某家電量販店のWebサーヴィスで電気シェーバーを買いました。それが昨日届けられました。

12時から14時の間に配達しに来ることになっていたのですけど、14時を過ぎても来ない。この時点でぼくはとてもイライラしました。「12時から14時という時間指定なのだから、2時間の余裕がある。にもかかわらず来る気配がないというの一体どういうことなんだ?」

14時20分になっても来ないので、その量販店に電話すると、担当の人がドライバーに連絡し、ドライバーから電話がありました。

 「今○○インターチェンジを降りたんですけど、これでいいんですよねぇ?」

また少しして電話があり、
 
 「今○○の看板が見えるところにあるんですけど、ここからどうやって行けばいいんですかねぇ?」

なんだかその話ぶりを聞いていて僕はムカムカしていました。「配送業者のくせに人の家もろくに見つけられないのか!」と怒っていたのです(もちろん心の中で)。おそらく、配送業者の人に家までの道を尋ねられたことなどないので、余計に腹が立ったのでしょう。

 その後ぼくはずっと電話に張り付いて、口で説明して家までその配達屋さんの車を誘導しました。そして僕の家がある通りにやっと入ったところでドライバーの人が「この通りの何軒目なんですか?」と尋ねてきました。

 ここで僕はさらにムカツときました。家のある通りまで説明した以上、そこからは住所をたどって家の前までちょうど車を停めるのが常識だろ!と怒っていたのです。何軒目なんて数えたことないわい!!と頭にきていました。

 結局配達屋さんは僕の家を30メートルほど通り過ぎました。僕は玄関を開けて、配達屋さんたちに自分の家を示しました。でも彼らの車は一向に僕の家までバックしてくる気配はありません。

 そのときぼくは「あぁ、人を道具のように扱っちゃいけないなぁ。こっちから出て行けばいいだけだよなぁ」と誠実でやさしい人間になろうと思い、自分からその車まで歩いていきました。

外は生憎雨が降っていました。僕の部屋着はぬれていきます。また僕は数十メートル歩かされています。ここでまたすごい怒りが湧き起こってきました。「運送業者なら配達先の家の前まで自分達が来るのが当たり前だろう!!!」と心の中で怒鳴っていました。

そうして車の前まで行くと、おじさんがタバコをくわえながらシェーバーの箱を僕に渡しました。そして僕はてくてくと数十メートルを歩いて家に戻りました。「ご迷惑をおかけしました」と言いながらまったく悪びれもせず卑屈にもならず腰を低くもしないそのおじさんたちに腹を立てながら。


日本の商売はとてもサーヴィスがきめ細かい。セールスやドライバーの人たちも概して「お客様」に腰が低い。だから私たちは、「商品を買っている以上、俺を王様のように扱え!お前達は俺の奴隷だ!」と思っている。自分達のニーズに合わなければ、その商売人を切り捨てる。

そのドライバーのおじさんたちがいい仕事をしていると言えるのかどうか僕には分かりません。ただそれとはべつに、「お客様」というのは、売り手を奴隷のようにみることもあるのだな、と分かりました。


涼風