『ミリオンダラー・ベイビー』という映画を観ました。クリント・イーストウッドの監督・主演作です。
同じく彼の『ミスティック・リバー』も観たので、なんとなくイーストウッドの映画というものが分かるような気もします。
彼の映画はそれほど面白い映画なのだろうか?面白いわけじゃないと思う。感動も与えない。興奮もない。脚本にひねりもない。映像のカタルシスもない。
あるのは淡々と登場人物を見つめる視線だけ。
『ミリオンダラー・ベイビー』は、見る人に人生の教訓を与える映画じゃない。ただこういう現実をつきつけられた人たちがいるということを描いている。またその人たちのおかれた状況とその人たちが感じ考えていることをあますところなく伝える。それは『ミスティック・リバー』も同じです。
イーストウッドの映画では登場人物たちは想像もしない境遇におかれる。私たちは彼らに安易に感情移入できない。あるいはイーストウッドはそういうことを許さない。ただ、そういう人たちがいるのだということをわたしたちに教える。
そういう姿勢は、じつはとても稀有なものだと思います。
涼風
同じく彼の『ミスティック・リバー』も観たので、なんとなくイーストウッドの映画というものが分かるような気もします。
彼の映画はそれほど面白い映画なのだろうか?面白いわけじゃないと思う。感動も与えない。興奮もない。脚本にひねりもない。映像のカタルシスもない。
あるのは淡々と登場人物を見つめる視線だけ。
『ミリオンダラー・ベイビー』は、見る人に人生の教訓を与える映画じゃない。ただこういう現実をつきつけられた人たちがいるということを描いている。またその人たちのおかれた状況とその人たちが感じ考えていることをあますところなく伝える。それは『ミスティック・リバー』も同じです。
イーストウッドの映画では登場人物たちは想像もしない境遇におかれる。私たちは彼らに安易に感情移入できない。あるいはイーストウッドはそういうことを許さない。ただ、そういう人たちがいるのだということをわたしたちに教える。
そういう姿勢は、じつはとても稀有なものだと思います。
涼風