joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

“The West Wing”でお勉強

2007年05月02日 | 語学


最近は少しずつ“The West Wing”(「ザ・ホワイトハウス」)のビデオを借りてみているのですが、こういうのを観ると字幕を作成している人たちの英語力ってとんでもないなぁと思わされます。

単語だけでなく、言葉の言い回しが、日本で本を買って英語を勉強している程度ではまるで追いつかないような表現ばかりなのです。

このDVDを観るときは、最初に英語の字幕で観て、次に字幕なしで観ます(内容は『ザ・ホワイトハウス ファンページ』でチェック)。

しかし英語の字幕を見ていると、「こりゅあ、聴き取れんわ」という単語・表現のオンパレード。帰国子女か4、5年海外留学しないとしたら、どうやってこれらの言葉をマスターするのだろう?

字幕製作者の人たちってすごい。

『英文法絶対基礎力』 大西泰斗(著)

2007年04月16日 | 語学



大西泰斗さんが昨年に出した『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』の中で次のような説明があります。

すなわち、

英語とは配置の言葉

だということ。

たとえば日本語では、

「ジュンコに プレゼントを あげました」

でも

「プレゼントを ジュンコに あげました」

でも意味が通用します。

これは、日本語では「てにをは」によって、それが主語か目的語か補語かという機能が決まるからです。

しかし英語では、

I gave Junko a present.

または

I gave a present to Junko.

つまり、主語 動詞 目的語 (目的語)

という順番は絶対に守られなくてはなりません。

A present gave I to Junko.

では、普通は意味が通りません。

日本語では「てにをは」をつけることによって、主語か目的語か補語かが決まるのに対し、英語では言葉の並べ方によって、その単語か主語か目的語か補語かが決まります。

そこで僕が面白いなぁと思ったのが次の大西さんの説明。それは

Mary abc-ed Lucy an xyz.

という文章でも、ネイティヴな人たちはその意味をある程度類推できるということ。

これは、英語では

S(主語) V(動詞) O1(目的語 誰か) O2(目的語 何か) 

という配列になった場合、必然的に「SはO1にO2を手渡した(V)」という意味合いになるからだそうです。

例えば、

My sister got me Madonna's autograph.

のように。なので、

Mary abc-ed Lucy an xyz.

という文章でネイティヴは「MaryはLucyにxyzを与えたな」と類推するそうです。


この説明で私が思ったのは、自動詞(vi)か他動詞(vt)かという区別も、言葉それ自体が自動詞あるいは他動詞という意味をもっているのではなく、単に言葉の配列の習慣が積み重なったに過ぎないということ。

たとえば普通に学校で英語を習っていると、stand という動詞は自動詞として習います。

しかし辞書を引くと、standにも他動詞の意味がいくつかあります。

I will stand you dinner.

は、「夕食をおごるよ」という意味。

これは上で述べたように、S(主語) V(動詞) O1(目的語) O2(目的語)という配列になった場合、必然的に「SはO1にO2を手渡した(V)」という意味になるので、

stand sb(誰か)sth(何か)

で「誰か」に「何か」をstand(おごる=手渡す)するとなります。

それに対して

stand a ladder against the fence

では、「はしごを塀に立て掛ける」となるのですが、これは SVO という言葉の配列では、S(主語)が0(目的語)に力を加える(V)という感覚が働くから、だそうです。

単語それ自体に自動詞か他動詞の意味があるのではなく、言葉の並べ方で自動詞にも他動詞にもなるということ。このことを学校英語で教えてくれていたら、英語学習にまつわる頭の混乱がかなり減少したんじゃないかと思います。

最近は小学生でも沢山英語を勉強しているそうですが、この配列が意味を決めるという感覚を徹底して教えると、子供たちの英語学習もかなりスムーズになるような気がします。



参考:《感覚》で学ぶと...(!!!)

『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』 清岡智比古

2007年03月29日 | 語学

去年からフランス語を少しずつ、ホントに少しずつ勉強しているのですが、『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』をとてもなが~い時間かけて読んでみました。

たしかにこの本は入門書としてよくできているのかもしれませんが、僕みたいにこんなに何ヶ月もかけていては実になっていないかもしれない。左脳的にゆっくりゆっくり読むよりもスピードを大事にしてたくさん吸収したほうが語学にはいいとよく聴くし。

まぁ、必要性があって勉強しているわけじゃないので、割く時間も限られてくるわけです。

この本はやはり基本の文法を説明してある本なので、多少は退屈です。これは避けられないのでしょう。やはり大西泰斗さんのような面白い英文法の本は、退屈な文法の知識があって初めて理解しやすいのかもしれない。

でも語り口が親切なので、文法書だけど読みやすいと思います。ドイツ語にはこういうポップな先生は聞かないですね。教えている人は多いはずなのに。

こんなにゆっくり勉強してなんになるんだという想いもありますが、のりかかった船ですから続けてみたいと思います。

音読・暗記

2007年03月26日 | 語学
これは幼児右脳教育の七田眞さんが対談テープや著書などでよく述べられているエピソードですが、七田さんが子供のころに満州にいたとき、同級生で一年間で中国語をマスターした子供がいたそうです。その子は教科書を丸暗記して中国語をマスターしたそうで、そのときの体験から七田さんは文章を丸暗記すれば脳が自然に言語をマスターすることを知ったそうです。七田さん自身も英語で講演などをされるようなので、より自分の考えに確信をもっているのだと思います。

その経験から七田さんは、『七田式超右脳英語トレーニング』『超右脳つぶやき英語トレーニング』といった初心者向けの英語の本などで、「このテキストブックを一冊丸暗記すれば英語が自由に使えますよ」とおっしゃっています。

ただ僕自身の経験では、それらの本を読むだけでは英語はあまり上達しなかった。見えない部分で役立っているのかもしれないけど、明らかに英語の上達に役立つとは感じなくて、それ以来七田さんの英語勉強法を実践することもありませんでした。

それでも最近また七田さんのやり方を試してみようかなと思っています。

そう思ったのは、一つには谷川俊太郎さんの「これはのみのぴこ」という絵本を読んで人間の記憶力はやっぱりすごいんじゃないかと思ったこと。

もう一つは、大分前に読んでいた『英語達人読本』という本を読んで、以前よりも文章を覚えやすくなったと感じたから。

この『英語達人読本』は、名文と言われている文学やエッセイの一部を取り出していて、ネイティブに朗読者が吹き込んだCDが付いています。全体の3分の1ほどしか読んでいなくて放っぽりだしていたけど、久しぶりに読んだら前よりも文章を覚えやすくなっていた。

完璧な暗記を目指すのはしんどくても、文字を読まずにCDに続いて自然に言葉が出るぐらいに読み込めば、頭の中にふっと朗読したフレーズがよぎったりすることがあります。そういうことがあると楽しくなります。とりあえず最初から読み直して、全部読んで頭に入れてみたいと思います。


こういう方法を試したいのは、例えTOEICで「高得点」を取っても英語を自由に使えるわけではないから。800点取れればいいと思って受けた試験ですが、結果は800点台半ばでした。ここから900点を目指すというのも一つの道ですが、なんだか試験勉強のために英語を勉強してもちっとも英語力の上昇につながらないように感じるのです。これは、TOEICで「高得点」を取った人の多くが感じる空しさなのだと思います(800点台は最近では「高得点」とは言わないかもしれませんが)。

上記の方法で語学力に変化があればまた報告したいと思います。

『失敗しないフランス語』 岩間直文(著)

2006年11月26日 | 語学

             “Buildings in Kobe”


夏ごろからかな~りゆっくりのペースでフランス語の勉強をしてみました。やっと初級文法の本を一冊終えた程度です。

私が使ったのは『失敗しないフランス語』というテキスト。この本はもう10年以上前に買ったもので、当時も一通りやり終えていたのですが、内容は全部忘れていました。10年経ってまたやるとは自分でも思わなかった。

横にはロワイヤル仏和辞典を置いていますが、これも当時一緒に買ったもの。まだまだ新品同様のきれいな辞書です。

僕は英語もドイツ語も今はシャープの電子辞書を使っています。本来は英語辞書機能が付いて、ドイツ語はカードを差し込むもの。

語学のできる人の多くは、本の辞書のほうが一目でいろいろな用法をチェックできるからという理由で、書斎や研究室では本の辞書を使うことが多いみたいです。しかしめんどくさがりの私は、いろいろな用法なんてチェックしないので、電子辞書ばっかり使っています。

でもフランス語のカードを買うとなると五千円ほどするだろうし、そこまでフランス語を勉強し続けるかどうかもわからないので、とりあえずは10年以上前に買ったロワイヤルを使ってみたいと思います。独和大辞典なんかよりはよっぽど使いやすい紙質だし。

間隔を空けつつ少しずつ初級文法書を読んだので、最後にたどり着く頃には最初の方の内容を忘れてしまっている可能性が大です。まだまだおさらいが必要。しかしとりあえずこのテキストはおしまいにして、気分転換にべつの初級テキストを次に読んでみたいと思います。それを読み終えるのはいつになるかな?

驚いたのは上記の『失敗しないフランス語』が今でもオンライン書店で扱われていること。類書は毎年のように出版されているだろうに、それでも扱われているのは理由があるのかな?

このテキストは、私にはうまく評価はできません。ただ、最初の最初のとっかかりのための本としてはよいと思いますし、ということはそれで著者の目的は達成されているのかもしれません。

不必要に細かい文法事項は書かれておらず、初歩的なことにのみ絞って説明がされています。また単語も基本単語が重複して出ているので、文法的なことに集中するのにいいように思います。

初級コースへのイントロダクションという感じでしょうか。

ただ分量は少ないので、文法が体系的に頭に入ったという感触はありません。まぁ、最初からそんなに多くを求めるのもよくないかもしれませんね。

でも、何か10年前に買った本をあらためてやり通して、気になっていたものが取れたという感じがします。


フラ語

2006年10月21日 | 語学



夏ぐらいからちょこちょことフランス語を勉強していました。でも、それはホントに少しずつです。でも、他のことをしているうちに時間を割かなくなり、長い間のお休みへ。昨日、久しぶりに、また少しやってみました。

こんなペースでは、初歩的な文法すら終えるのにまだまだ時間がかかる。

少しは時間をかけてきた英語やドイツ語ですら満足に使えないのに、少しぐらいフランス語を勉強してもどうするんだろう?という疑問も出てきます。疑問と言っても、誰かに強制されてやっているわけではないのですが。

どうしてしているのかというと、なんとなく気持ち悪いからですね。足の裏の米粒を取る感じというか。ドイツ語を使える人の多くは、フランス語もある程度知っていたりします。でも元来ものぐさの僕は、「まぁ、いいか」という感じで素通りしていました。このまま素通りしても誰も僕に何も言わないと思うのですが。

少し勉強しても、例えば大学の教養課程レベルの語学修得では本も読めないし、人の話を聴くこともできません。だから、本当に使いこなしたいなら、ある程度の時間を何年も投資する必要があります。それでも、上手くいくかどうか分からない。

だから、「ちょこちょこ」やって何になるんだ?という疑問も湧いてきます。

でも、まぁ、ちょこちょこやってみましょう。


涼風

『文で覚える英検プラス単熟語』

2006年08月25日 | 語学

『文で覚える英検プラス単熟語』の『1級』『準1級』の二冊を、1年ぐらいかけてやりました。

と言っても全部やったわけではなく、『1級』はCDに収録されている文章をチェックして、『準1級』はCD3枚のうち2枚分です。それらの範囲では、一つの文章に一つの重要単熟語が含まれていて、そういう短い文章がずらっと並べられて、CDではネイティブの人がそれをどんどん読み上げていくというもの。本を見ながらその文章を聴いていくのが単語を覚えるのに一番効率的かなと思いました。

これは『DUO3.0』に影響された勉強法です。読んだことのある人はご存知のようにDUOでは、一つの文章に重要語句が効率的に散りばめられていて、そういった短文がずらっと並んでいます。

そういう文章をどんどん読んでいくことがホントに単語を覚える上で効率的かどうかはまだ僕には分かりません。そもそも何をもって「効率的」ととらえるかによるけれど。

僕自身は英語の検定試験を受けるために単語の勉強をしたわけではないし、試験問題を解いたりもしないので、どれくらい単語が効率的に頭に入ったかはまだ分かりません。

ただ、当たり前だけど、英検の1級用の単語を見たぐらいでは、英字新聞の英語には全然対応できないだろうとは思います。大意はつかめるかもしれないし、それができるのであれば十分かもしれないけど。

なんだかはっきりしない評価ですけど、勉強するペース作りにはいい参考書じゃないかと思います。Duoのように一つの単語に詳細な説明(反意語・類義語…)はありませんが、きれいに例文が並んでいて、重要語句がそこに含まれています。

(同じようなスタイルの単語集に、『TOEIC TEST頻出1200語』『TOEIC TEST必修1200語』があります。ただ、すべての例文がCDで吹き込まれていないのが残念な点です)。

『書く英語・基礎編』松本亨(著)

2006年07月18日 | 語学
今年に入ってから毎日少しずつの時間をとって松本亨さんの『書く英語・基礎編』をやっていました。最近になってほぼ終りました。

僕は英作のトレーニングをからきしやったことがないので、なんだか気持ち悪いのでやってみました。英作を勉強すれば多少英語が口から出やすくなるんじゃないかという願望もあって。

最後まで通してやった感想としては、果たして半年もかけてやる価値があったかどうかは分からないというのが本音。レベルがちょっと易しすぎて、応用力がついたかどうかも分かりません。やる前と果たしてどれだけ英語力が変わったのか?です。

英作文の問題を解いた際には、ついでに対応する独作文も書きました。独作は以前は結構していたのですが、最近はかなり忘れています。そこで復習のために英作ついでに独作もやりました。英語にしても独語にしても基本単語を思い出す訓練になったかもしれませんが、半年以上も時間をかける価値があったのかどうか・・・

まぁ、外国語を話す機会はないので、どれだけ語学力が向上したのかはわかりませんが、英作をまともにトレーニングしたことがなかったので、「英語に少しは慣れた」ということでよしとします。次からは有名英語講師が高校生のために書いた英作文の参考書を使ってみます。これで多少は力の向上が実感できればいいのですが。


涼風

フランス語

2006年05月10日 | 語学


今迷っているのはフランス語を勉強するかどうかということ。

10年ほど前に一度フランス語に手を染めたことはあるのですが、半年ほどでやめました。結局基本的な文法も身につかなかったと思う。

英語とドイツ語を勉強してきた経験から言って、今からフランス語を勉強しても自由に使いこなすには相当の勉強量が必要だと思う。よほど僕とフランス語の相性がよくない限り。

それでもフランス語を勉強するメリットは何だろうか。簡単な単語や文章は分かるようになるかもしれない。そう、今の僕はフランス語について全く何も分からないので、それがもどかしかったりします。

しかしそう考えると、中国語や韓国語をまったくわからないのももどかしい。元来言葉が似ているので、中国語や韓国語は、一生懸命やればできるんじゃないか、とも思ったりします。

ただ、日本人で一番ドイツ語ができるといわれている(複数からの証言)三島憲一さんは、美人の韓国留学生を相手にハングルの個人指導をしてもらったが、さっぱりできなかったそう。彼曰く「語学とは相性」とのこと。そういえばドイツ人でアメリカ留学経験があって裁判官をしている人でも、まったく英語が出来なかった人もいるらしいしなぁ。

どうやって時間を捻出するか。やる気の問題ですね。

涼風

「小学校英語、必修化を提言」

2006年04月02日 | 語学
小学校英語、必修化を提言 中教審、高学年で週1時間 (共同通信) - goo ニュース

「成績をつける教科とはせず、5、6年生は週1時間程度、共通の教育内容を設定することを提言。コミュニケーション能力の育成を重視するとした。」


週1時間とは言えども、“まったく何も知らない”状態で中学から勉強を始めるより、アルファベットや身の回りの英単語を知るだけでも英語アレルギーへの予防接種にはなるのでしょうか。


僕がヨーロッパに滞在したときに分かったのは、向こうの若者はほとんどが英語がぺらぺらだということでした。

これには世代にも差があるらしく、国が英語教育に自覚的に取り組んだ時期によって世代の間で英語力にかなり差があるそうです。年輩の人には英語のできない人も多いみたいです。それに対して40歳以下の人なら殆んどが英語をしゃべれるのは当たり前のような感じでした。あくまで印象だけど、これは欧州内では国を問わず共通するように思えました。

要するに本気で取り組めば彼らはあっという間に英語ならしゃべれちゃうということですね。

もちろんこれは、彼らの能力が日本人よりすぐれているからではなく、欧州内の言葉が似ているからです。

逆に言えば日本人が英語ができなくてもある程度はしょうがないということがよく分かります。根本的に文法構造が違うのですから。

それだけ大きなハンディがありながら、しかしドラスティックに英語教育の改革をする姿勢は未だに見られません。これは、なんだかんだ言っても、日本は切実に英語教育を欲してはいないことの表れなのでしょう。今回の提言も、本気で英語を必要としているという切迫感はありません。

ヨーロッパのとくに小国とは違い、日本人は英語がなくても生きていける手段があります。(例えば、向こうでも町のお医者さんのように言葉が下手でも仕事に困らない職業ならあまり英語はできないものなのかもしれない。僕がかかった歯医者さんはあまり英語ができませんでした)。

日本では、たしかに英語ができれば多少メリットにはなるかもしれないけど、生きていくために絶対絶対英語が必要というわけではありません。

それに対して欧州では相手がイギリスやアメリカじゃなくてもコミュニケーションのツールとして英語が欠かせなくなっているみたいでした。彼らにとっては英語ができることは当たり前で、かつ他にもう何ヶ国語かできるのが望ましいみたい。

だから日本も本腰を入れてハンディを克服するように英語教育を充実させるべきかというと、私には分かりません。

語学が単なるビジネスの手段ではなく、それは文化理解の手段だと言うのであれば、むしろ韓国語や中国語を子供の段階から教えれば、ぺらぺらになる子は増えるんじゃないでしょうか。ヨーロッパでは英語が話せる小学生がいるように。


涼風

「簡単なわけないよ。外国語なんだから」

2006年03月23日 | 語学
終わっちゃいました、「3か月トピック英会話~ハートで感じる英文法」今回も目から鱗の英文法を大西先生は教えてくださいました。

夏に放映されていた分に比べれば多少基礎的なこと以外のことも扱い、それだけに「目から鱗が落ちる」度合いは比較的低かったかもしれません。基本的な知識の盲点を突く度合いは最初の基礎編の方が多いのは当然なのでしょう。

それでも毎回面白かったです。例えば、疑問文は「倒置」という感情を強調する表現のヴァリエーションの一つであり、疑問じゃなくても感情を表わすときは倒置を使う(例“Am I glad to see you!”)ということも私は知りませんでした。

今日の最終回で大西先生が

「英語は簡単だという人がいますが、簡単なわけないよ。外国語なんだから」と言っていました。巷には『英単語1000語で話せる』みたいな題名の本が溢れかえってますが、大西先生はそういう傾向もどこかで批判していました。

そう、外国語が簡単に身につくわけないのでしょう。

大学院時代の私の恩師は英・独・仏・露・ラテン・ギリシャ語ができる語学の達人ですが、その先生が「日本にいて外国語はできない。本当にできるのはずっと現地にいて勉強している人」と言っていたのが印象的です。

夏目漱石は4年間イギリスにいて、「イギリス人のように英語の本を読むことなんて不可能なんだ」と挫折して留学を中断したそうです。

私の知り合った経験でも、語学のできる人ほど「外国語は簡単じゃない」と言います。

だからなんだというわけではないですが、NHKのテレビの語学講座で「簡単なわけないよ、外国語なんだから」とはっきり言う点でも、大西先生という人は信頼できる先生じゃないだろうか、と感じました。


涼風

語学とか

2006年01月15日 | 語学
こころなしか語学のリスニングが前よりラクになってきた気がする。CDブックを聴いていても分かる部分が増えてきた。

といっても、自分が外国語には「外国語」として身構えて接する癖があるようだ。本を読むときもCDブックを聴くときも「これから外国語を学ぶのだ」という特別な気持ちで接している。

でも、そうせずに自然に外国語に接している人もたくさんいるようなので、そういうのは生まれながらのものなのかな。それとも心理的な抵抗感が僕には強いのか。

心理的な抵抗感は強い気がする。


最近は僕も韓流にはまりつつあるのだけど、韓国語ってきれいですね。なんだかそよそよとした川の流れのようだ。勉強してみたい。

でも、今まで辞書と参考書を買って挫折した語学にフランス語とイタリア語があります。中国語の辞書ももっていたりする。


日本と中国は明らかに文化的な差異があるけれど、韓国と日本はやはり似ている。韓国映画を観ていても、町の風景や人の振る舞いなんかがとても似ている。


涼風

圧力を表現するif節 『ハートで感じる英文法 会話編』

2006年01月13日 | 語学
昨日の木曜11時ごろに、NHK教育で『ハートで感じる英文法 会話編』をしていました。講師は「イメージ英文法」の大西泰斗先生。『ハートで感じる英文法』の続きですね。

途中から見たのですが、昨日の話は「if節」の文章で、後に続く文の時制の違いで文章の印象がどれほど変わるかが説明されていました。

例えば

If you can't give me a better price, I will look elsewhere.



If you can't give me a better price, I look elsewhere.

の違い。

お店などで使う表現ですが、ネイティブの人たちは上の文章はとても自然だそうです。

I will look elsewhere.

の“will”を使うことで、「他のお店を見てみたいと思う」というニュアンスになるのだと思います。willは、事実・断定というよりは、意志・主観を表わすからです。それによって「もうちょっとまけてくんない?」というお願いの意味になるわけですね。

それに対して、

I look elsewhere.

は、ネイティブの人たちにも不自然な印象になるそうですが、あえて使うとすれば、「もう他のお店に行く!」という断定的な調子になり、「もっと安くしろ!」と相手にきつくプレッシャーを与える感じになるということです。

同じif節の文章でも、後の文が助動詞か現在形かで、印象がまったく違うということですね。

助動詞を入れることで抑えた・控えめな表現になると言うのは、この助動詞を過去・過去完了にするほど、より控えめな表現になっていきます。


涼風

参考:大西泰斗サイト “English@Heart”

『ハートで感じる英文法 冬休みスペシャル』の納得いかない再放送

2006年01月03日 | 語学
『ハートで感じる英文法 冬休みスペシャル』、ご覧になった方はいたでしょうか?私は夏の初回放送時は見なかったので、今回改めて全部見ました。見れなかった人も、1月3日(火)・教育・午後11時30分~深夜2時30分に3時間まとめて再放送があるので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。英語観が180度変わります。

やっぱり大西さんの英文法は、書籍よりもテレビの方が彼の伝えたかったことがよく伝わるように思います。もともと大西先生の英文法は、言葉や文の形がもつイメージ・感覚を伝えるものなので、書籍よりも、実際に彼が話す仕方や図やビデオなど視覚的要素をふんだんに盛り込んだ方がずっと彼の意図が伝わるのでしょう。

不満があるとすれば、なぜか全12回のうち8回しか再放送されなかったこと。なぜ全部放送してくれなかったのだろう?たしかに編成上仕方ないといういい訳はあるのかもしれない。しかし、だったらなぜこのセレクト版の再放送があるのだろう?

この大西先生のNHKの授業は、『3ヶ月トピック英会話 ハートで感じる英文法 DVD-BOX』として発売されます。ということは、このDVDの販売のために、全回再放送することができなかったのだろうか?と邪推してしまうのです。

年末のゴールデンで再放送したということは、かなり人気が高かったということのはず。だったら、また別の機会でもいいから、全部再放送するのが視聴料をとっているNHKの義務と言ったらいい過ぎだろうか。DVDの販売なんて二の次だし、その売り上げなんてどうでもいいはず。

     

涼風

『ハートで感じる英文法 冬休みスペシャル』

2005年12月23日 | 語学
英語学者でネイティブスピーカー・シリーズで有名な大西泰斗さんが出演する『ハートで感じる英文法 冬休みスペシャル』が「12月26日(月)~29日(木)教育・後8・00~8・45」という予定で放映されます。

無味乾燥な多くの文法規則を覚えさせる日本の英語教育ですが、ご存知のように大西さんは言葉の持つ感覚を知ることでもっとフレキシブルに言葉を活用できるような英語教育を実践されています。

私もネイティブスピーカー・シリーズ(『ネイティブスピーカーの英文法』など)を読んで、これまでの日本の英文法教育が無駄であるばかりでなく間違っていることを知り、軽い衝撃を受けました(例えば、「anyは否定文・疑問文でのみ用いられる」という規則は間違いである、とか)。

大西先生の文法説明は規則ではなく言葉の感覚を伝えるものなので、通常の文法書よりもはるかに楽しいです。楽しいのですが、しかし文法書であるだけにまとめて復習したりするのはやはり面倒くさかったりします。

そこで、というわけではないですが、以前NHKで放映されていた大西先生の文法授業が冬休みに再放送されるので、これを機会に“イメージ文法”を私も復習したいと思います。

英語は学校を卒業以来ご無沙汰という方にとっては、新しい視点で英語を見直すきっかけを与えてくれるのではないかと思います。

また、(アマゾンのレビューによれば)TOEICで900点以上取った人でも大西さんの本は教えられるところがあると書いていたので、英語に自信のある人にとっても(ひょっとしたら)面白いかもしれません。

私は何年かぶりにビデオテープを買って(HDDレコーダーはもってない。残念。もっている人が羨ましい)、全部録画して保存したいと思います。


涼風

参考:

「《感覚》で学ぶと...(!!!)」“joy”

大西泰斗サイト“English@Heart” ブログ“My heart leaps up when I behold...”