「野菜のコンプレックス」って
なんかアンバランスなコトバに聞こえるかもしれませんが、
いろいろあるでしょうけれど、
一番多いのが、
見た目の悪い野菜、
または
味はピカイチなのに、元来(生まれつき)見た目がグロテスクなものでしょうね。
例えばこのワサビ菜。
某農家さんの無農薬無化学肥料で栽培したワサビ菜です。
一般の栽培のものよりもトゲが多いのです。
トゲは全く痛くありません。
でも、トゲが多いと何故か敬遠されがちに感じますね。
では、このトゲの正体は何でしょう?
実は空気中のわずかな水分や養分を吸収しようとしているから
トゲが出来るのです。
つまり、トゲからわずかな水分や養分を吸収しているのです。
もっと言い換えると、自分で食べ物を探し求めようとしている、
生命力あふれた(独り立ちした)ワサビ菜なのですね。
さらにもう1つ。
こちらはトウガン。
「太丸トウガン」という、古い品種のトウガンです。
今は粉の吹いていないトウガンが多いですが、
昔の日本のトウガンはこのように粉の吹いたものが多かったですね。
トウガン以外に、粉を吹くものはいろいろあります。
キュウリ、カボチャにも(特に古い品種に多い)…。
果物でしたら、ブドウが典型的な例でしょうか。
この粉、よく農薬と勘違いされ、敬遠されガチです。
でも、これは農薬ではなく、ブルームといって、
自分で自分の実(身)を守ろうとしている証なのです。
言い換えれば、これも自分で自分の実(身)を守ろうとしているということは、
生命力あふれる、独り立ちしている野菜といえるでしょう。
さらにもう1つ。
こちらの2つのURLをクリックしてみてください。
http://magazine.nagano-ken.jp/e3945.html
http://www.iijan.or.jp/oishii/2009/11/post_1181.php
「松本一本ネギ」。長野県の伝統野菜です。
曲がっていますよね。
「曲がっている=美味しくない、料理しにくい」と思われる方も少なくないでしょう。
曲がっているから生活者に扱いにくいとのことで一時期、絶滅の危機にさらされたそうです。
でも、現在は復活し、長野県の伝統野菜に認定。
復活には並大抵でない努力があったと思います。
僕自身の栽培経験をも踏まえて考えると、
自然に近い方法で栽培したり、
品種の古い野菜、在来種(伝統野菜・ご当地野菜)には
こういった「コンプレックス」が多い傾向があります。
野菜のコンプレックスというマイナスのイメージを、
いかにプラスに変えて生活者に発信するか?
松本一本ネギが長野県の伝統野菜に認定されたことも、
こういった逆転の発想をもあったのだろうと思います。
ここが野菜摂取(普及)の腕の見せどころでもあるでしょうね。
ご当地野菜ならば文化や伝承を守ることにもつながるでしょう。
なお、あくまでも、「こういう考え方もあるのだなぁ」という風にお考え頂ければ幸いです。
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なんかアンバランスなコトバに聞こえるかもしれませんが、
いろいろあるでしょうけれど、
一番多いのが、
見た目の悪い野菜、
または
味はピカイチなのに、元来(生まれつき)見た目がグロテスクなものでしょうね。
例えばこのワサビ菜。
某農家さんの無農薬無化学肥料で栽培したワサビ菜です。
一般の栽培のものよりもトゲが多いのです。
トゲは全く痛くありません。
でも、トゲが多いと何故か敬遠されがちに感じますね。
では、このトゲの正体は何でしょう?
実は空気中のわずかな水分や養分を吸収しようとしているから
トゲが出来るのです。
つまり、トゲからわずかな水分や養分を吸収しているのです。
もっと言い換えると、自分で食べ物を探し求めようとしている、
生命力あふれた(独り立ちした)ワサビ菜なのですね。
さらにもう1つ。
こちらはトウガン。
「太丸トウガン」という、古い品種のトウガンです。
今は粉の吹いていないトウガンが多いですが、
昔の日本のトウガンはこのように粉の吹いたものが多かったですね。
トウガン以外に、粉を吹くものはいろいろあります。
キュウリ、カボチャにも(特に古い品種に多い)…。
果物でしたら、ブドウが典型的な例でしょうか。
この粉、よく農薬と勘違いされ、敬遠されガチです。
でも、これは農薬ではなく、ブルームといって、
自分で自分の実(身)を守ろうとしている証なのです。
言い換えれば、これも自分で自分の実(身)を守ろうとしているということは、
生命力あふれる、独り立ちしている野菜といえるでしょう。
さらにもう1つ。
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「松本一本ネギ」。長野県の伝統野菜です。
曲がっていますよね。
「曲がっている=美味しくない、料理しにくい」と思われる方も少なくないでしょう。
曲がっているから生活者に扱いにくいとのことで一時期、絶滅の危機にさらされたそうです。
でも、現在は復活し、長野県の伝統野菜に認定。
復活には並大抵でない努力があったと思います。
僕自身の栽培経験をも踏まえて考えると、
自然に近い方法で栽培したり、
品種の古い野菜、在来種(伝統野菜・ご当地野菜)には
こういった「コンプレックス」が多い傾向があります。
野菜のコンプレックスというマイナスのイメージを、
いかにプラスに変えて生活者に発信するか?
松本一本ネギが長野県の伝統野菜に認定されたことも、
こういった逆転の発想をもあったのだろうと思います。
ここが野菜摂取(普及)の腕の見せどころでもあるでしょうね。
ご当地野菜ならば文化や伝承を守ることにもつながるでしょう。
なお、あくまでも、「こういう考え方もあるのだなぁ」という風にお考え頂ければ幸いです。
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