大岩農産物直売所の当番を終えて向かったのが、
「大淀町地域遺産シンポジウム2021」。
私は大淀町大岩という里山で3年あまりお世話になっております。
来月から野菜のブーケ「ベジフルフラワー」のワークショップなどを大岩で開講させて頂きますし、
NPO法人「おおいわ結の里」の一員としても、これからも活動していきます。
大岩では、吉野の石舞台という異名を持つ「石上古墳」をはじめ、数多くの遺産があります。
私自身、大岩を含めて大淀町の地域遺産については、
まだまだ勉強不足ですので、理解を深める機会があれば・・・
と思っていたときに、シンポジウムのご案内を頂き、お伺いしました。
大淀町では平成28(2016)年から「おおよど遺産」の取り組みを行われています。
しかも生活者(町民)が推薦し、行政と協働で遺産の保存、活用を目指して取り組んでます。
大淀町を含めて、全国には24の自治体が独自に地域遺産制度を設けておられます。
「遺産」を英語でいうと「Legacy」と「Heritage」の2つの単語があるのですね。
今回初めて知りました。
では、この2つの違いは?
何百年もの歴史があり、価値のある遺産をさす場合は「Heritage」
世界遺産、日本遺産で使われるのはコチラです。
ひと昔前の古いもの(文化財と呼ぶには新しいもの)、親の形見分けなどは「Legacy」を指すそうです。
でも、遺産には歴史がそんなに古くなくても、たった1つしかなくって、
それがなくなってしまうと再生できないモノ、コトも数多く存在しています
。
更にそうした遺産には、ストーリー、記憶、こだわり、想い、物語、遺産に携わる人々の想いやこだわりなどもあり、
それらの中には、歴史はそんなに古くないけど、大切なものがたくさんあり、次世代に伝えていきたいモノ、コトがたくさんあります。
「わたしたちのレガシー」というサブタイトルには、
そんな想いも込められていることが理解出来ました。
ちょうど7月に私が講師を務めます「おおよどチャレンジ体験農業塾」で、
大岩にお住まいの御年94歳のおじいちゃんから、かんぴょう作りを教わりました。
専用の道具を使っての昔ながらの手作業。
これもレガシーじゃないかと感じています。
シンポジウムでは、おおよど遺産のご紹介、基調講演、そしてパネルディスカッションが
行われました。
地域遺産を次世代に伝えていくためには???
まず、自分の先祖を知る。
そして、身近な遺産を整理する。
お掃除、整備することで、見えてくるものがある。
そして、何のために残したか?考えていくことがその第一歩であることを教わりました。
身近にある遺産が、何のためにあるのか?
そこを突き止めていくと地域遺産を次世代につなぐ答えがある。
参加させて頂き、地域遺産のことについて、大変勉強になりましたし、
私も何らかの形でお役に立ちたいと感じました。
お世話になりました皆様、ありがとうございました。
ところで、「大淀町地域遺産シンポジウム2021」の動画も配信されております。
●おおよど遺産100
https://www.youtube.com/watch?v=ZAUUv0TGLrA
●川村優理氏の基調講演
https://www.youtube.com/watch?v=NsN96efpNOM
●パネルディスカッションになります。
https://www.youtube.com/watch?v=Jncg9fhrPgY
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