野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

女山三月大根

2011年04月01日 22時23分58秒 | 野菜&果物
今年栽培した冬野菜について触れてみます。


これは、今回栽培してみた「女山三月大根」。
赤首女山三月大根なんていわれたりします。
佐賀県の地方品種の大根で、晩生。

ご覧の通り、葉っぱも赤い。

晩生ということで10月中旬に種まきをしました。
栽培法は、2条植え。
つまり1つの畝に2列に植える方法。
畝幅は1.5mで、列の間に割り肥(元肥)として
米ぬか、油粕、鶏糞を使用しました。
ただ、この大根を栽培する前はスイカを栽培していたことと、
スイカが不作で残留肥料が結構あり、
肥料はどれも2mに1にぎりにとどめました。
そして、発芽したらスイカのツルを枯らしたものや枯れ草を敷きました。


写真は今年1月のもの。もちろん葉っぱもおいしいです。


これは2月に収穫した1本。

三月大根という名前の通り、
年明けで、青首大根の出盛り期が終わり始めるころにおいしかったです。

まず、栽培してみて気づいた点を紹介します。

1、生育がゆったりであること。

10月に種まきということで、タネ袋のサンプルほど大きなものは収穫出来ませんでした。
また、佐賀という比較的温暖な地域の品種のため、
今年は非常に寒かったこともあり、生育適温より低かったかもしれません。

で、早いめに種まきをすればいいかもしれませんが、
晩生ということで早播きはマズイと思いました。

なぜなら大根は早播きすると経験上、生育初期は大体害虫にやられるからです。
葉っぱがアナだらけになります。

2、形が揃いにくい。

出来た大根は形もなかなか揃いません。
また葉っぱが緑のものも何本か現れました。

その為、なかなか市場には出回らないのでは…と思いました。

3、スいりが遅い。

晩生の長所でもあるでしょう。
一般的な大根は、3月になるとトウタチ(花が咲く)し、
そうなるとスが入ってしまい食べれなくなりますが、
この大根は名前の通り3月になっても全然大丈夫でした。

トウタチしてもスいりはありませんでした。
(ただし化学肥料が多かった場合はスいりする可能性があります。)

次に、味や鮮度についてみてみます。

1、独特の食感。

外観は赤紫ですが、中は白です。
生でかじってみました。
一見辛そうに感じますが、
想像するほど辛くなく、むしろ甘いくらいです。
サラダ大根や中国の紅芯大根よりもやや水気が多い、
いわば梨。そんな感じです。

また、クラゲのような食感といわれたりしますが、
酢漬けすると、確かにそうでした。
弾力みたいなのが出ます。

2、鮮度が劣る。

青首大根よりも鮮度が劣ります。
その為、収穫したら早い目に食べるとよいでしょう。
鮮度保持も工夫したほうがいいです。

そのほか、葉っぱ、皮にはポリフェノールも含まれてそうです。
そのあたりも調べてみると面白いかもしれませんね。

なお、在来種であることから、
自家採種してみようと思います。
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