淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「You can destroy your now by worrying about tomorrow」

2021年11月11日 | Weblog
 昨日の夜、氷雨降る中、いきなり車のタイヤがパンクして右往左往していたら、友人が突然駆けつけてくれ、タイヤ交換を手伝ってくれた。雨でびしょ濡れになりながら・・・。
 夜の寒さに震え、2人で懐中電灯を照らして作業をしている間(ちょっと特殊な車種なので、普通のガソリンスタンドでのタイヤ交換は出来ないと去年も言われ、持ち込むディーラーが限られていたのだ)、ふと過去の記憶が脳裏を横切った。

 数年前、某第三セクターの最終責任者を任されていた時、おおよそ9桁にも及ぶ負債額に呆然と立ち尽くし、代表者ではありながら、個人的な責任にまで及ぶかもしれない事案等に対して、怯え、慄き、夜まったく熟睡出来ない日々が当時何日も続いた、そんな時期があった。
 まさしく地獄である。
 気が狂いそうになった。

 場合によっては、なけなしの金額が入った個人の預金通帳もすべてフリーズされることもあり、もしかしたら自宅まで取られる可能性だって否定できない・・・他の民間経営者たちからは、一歩対応方を間違えればそれだってあり得ない話じゃないぞと脅され、代表権を持った社長やトップ・オブ・トップのリスクっていうのは、凄まじく恐ろしいものなんだと真剣な顔で諭されたのである。

 そうかあ・・・。
 まったく悪いことや不正経理や経営ミスを犯していないのに、そういうポジションを引き受けたら最後、最悪のケースによっては、全財産を失ってしまうことだってあるんだなあ。たとえオレが、それらの負債を引き起こした原因者じゃなかったとしても・・・。

 ここからは長くなるので端折るけれど、結局、色んな事態が絡まり合いながら最終的な決着を導き出し、その役職自体も何とか辞することが出来た。
 何年も何年もかかったけれど・・・。
 そんな最低最悪、どん底の何年間かの時期、それでも陽に立ち陰に立ち、救ってくれたのは何人かの仲間たちだった。
 そんなことをふと、冷たい雨降る夜の車道で震えながらタイヤの交換をしている間、思い出したのだった。

 もちろんそういう最悪な時期、見放したり、裏切ったり、離れていった友人だって少なくない。誰だって最初に考えるのは自分自身の利益だし、関わることで自らの立場が危うくなる場合だってあるだろう。
 もう、そんなことは過去のことだ。今になってはどうでもいい。

 なんとかパンクしたタイヤを処理して、びしょ濡れになった友人は、それでも笑いながら「じゃあまた」と言って、何事もなかったかのように、超豪華で大きな外車に乗り込んで雨の夜道を帰っていった。
 嬉しかった。

 ツイてない日もあれば、ツイてる日もある。
 豪雨の日もあれば快晴の日もあり、淋しい時もあれば、嬉しい時もある。
 日日是好日である。

 もう、本当に頭の中は許容範囲を優に超えている。いっぱいいっぱいなのだ。
 だからといって、明日のことを憂いても、そこから何も生まれない。
 すべては心が決めている。

 「You can destroy your now by worrying about tomorrow」と、ジャニス・ジョプリンは言っていた。
 明日の心配をするあまり、自分の今を台無しにすることがあるのだと。

 必ずいつかは、今あるこの世界から消えてゆく。誰もみな。生きている人間一人残らず。
 だったら、今を思い切り楽しむしかない。難しいけど・・・。

 人生はあまりにも短過ぎる。






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