
とにかく3月期の「Amazonプライム」、「ネットフリックス」、「Disney+」の配信ラインナップが凄い。特にオリジナル作品が凄過ぎる。
まず「Amazonプライム」が、平野啓一郎の原作を映画化したミステリー「ある男」、 ポール・シュレイダー監督のスリラー映画「カード・カウンター」、ウェス・アンダーソン監督のコメディ映画「アステロイド・シティ」。そして去年映画館で上映していた「 グランツーリスモ」 や「BLUE GIANT」 (このアニメ、ずっと観たかったけど、これまで有料配信だったので観ずにきていた)などなど・・・。
「ネットフリックス」が、藤井道人監督によるオリジナル作品「パレード」、ガイ・リッチーが製作・監督・脚本として参加するドラマシリーズ「ジェントルメン」、中国ベストセラーSF小説を「ゲーム・オブ・スローンズ」生尺者たちがドラマ化した「三体」(小説は前から買って持っていたのだけれど、読んではいなかったのでこれから急いで読み込みます)、去年上映された映画「ザ・フラッシュ」、稲垣吾郎と新垣結衣が共演した「正欲」などなど・・・。
「Disney+」は、「Amazonプライム」や「ネットフリックス」と比較して少し控えめな配信なのだが、テイラー・スウィフトの大規模世界ツアー「TAYLOR SWIFT | THE ERAS TOUR」に韓国ドラマ「 ワンダフルワールド」・・・。

こんな感じで次から次へと新しめの映画やドラマが配信されるなか、つい先日から配信された超話題のドラマが「SHOGUN 将軍」だ。
「将軍 SHOGUN」は、ジェームズ・クラベルの小説「将軍」が原作で、1980年にアメリカ本国で放送され、それを劇場映画として編集され直して日本でも上映された。当時、映画化された作品は劇場で観たし、再度ドラマになってテレビ放映された作品もまた観ている。

今回、そのリメイク作品ということになるのだろうが、俳優の真田広之が製作・主演を務め、遂に「Disney+」において全10話のドラマとして蘇った。
物語のメインは「関ケ原の戦い」。つまり歴史上の豊臣秀吉の死後、徳川家康と石田三成が天下分け目の戦いをした、あの「関ケ原」の合戦をメインイベントにして物語は進んでゆく(はずだ)。
今週は初回と第2話だけの配信で、来週から順次続いてゆくことになるのだが、2話までの展開では、戦国武将・虎永(真田広之が虎永役で、実在の人物である徳川家康がそのモデルとして描かれる)のもとに、日本へと流れ着いたイギリス人航海士ジョン・ブラックソーン(のちの按針)が現れるところまで。

結構残酷なシーンも多く、漂流で流れ着いたジョン・ブラックソーンの仲間の一人が煮え滾った茹で釜の中に放り投げられて溶けてゆくシーンだとか、一刀のもとに首を撥ねられる生々しいシーンもあったり、全編リアルな描写が重苦しい空気感をもったまま最後まで続く。
まずは無難なスタート・ダッシュだったと思う、「Disney+」話題のドラマ「SHOGUN 将軍」は。