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映画館「シネマ・ディクト」で映画を観る。
57歳で急逝した天才ミュージシャン、プリンスの足跡をたどるドキュメンタリー映画、「プリンス ビューティフル・ストレンジ」だ。
休日の午後ということでそれなりに混んでいるのかと思って劇場内に入り、いつもの通路を挟んだ2人席を占領して座る。お客さんは10人だった。
それも若者の姿は見当たらない。ほとんどが中高年の男女、みんな独りで観に来ている。
確かに、プリンスがデビューしたのは1978年だったし、彼の主演映画「パープルレイン」が大ヒットしたのは1984年だ。あの頃プリンスに夢中になった若い男女も、今ではみんな中高年になってしまったということか・・・。そういえば、映画「パープルレイン」を観たのは青森市内の新町通りに当時あった「スカラ座」という映画館だったっけ・・・。
ということで、予備知識もないままに観た、映画「プリンス ビューティフル・ストレンジ」。
映画の冒頭、テロップが流れて「この映画はプリンス財団とは一切関係ありません」という趣旨の文字が出る。なんか、嫌な予感。
思った通り、プリンスのオリジナル楽曲は全編一切流れず、ライブの様子も映されない。ひたすら関係者らへのプリンス賞賛インタビューが次から次へと映し出される、ただそれだけなのだ。動くプリンスも、ただのアニメ映像だけときている。
これは酷い・・・。
予め映画の内容を知っておくべきだった・・・。
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がっかりして家に帰る。
ああ、時間の無駄だった。
こうなったら、スカッとしたアクション映画でも観ようと思い、そういえば「ネットフリックス」で7月3日から独占配信された、エディ・マーフィ主演の大ヒットアクション映画「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズ30年ぶりの続編となる第4作、「ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー」を観てみることに。口直しである。
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高級住宅街ビバリーヒルズで数々の難事件に挑んだデトロイト市警の型破り刑事アクセル・フォーリー。
ある日彼は、今は離れ離れに暮らしている弁護士の一人娘が、警察官殺人事件の弁護を引き受けたことから謎の集団に命を狙われていることを知り、単独で愛娘を救うべく立ち上がるが・・・。
これが粗々のストーリーなのだが、映画の冒頭から除雪車を使っての市街カーチェイスを見せつけられ、「おお、これはこのまま最後まで突っ走るのか!」と大いに期待したのだけれど、そこからちょっと失速してしまい、途中はかなりダレる。
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ラストの銃撃戦で少しは挽回するのだが、やはり映画全体を通して観るとそこそこの出来で、可もなく不可もなくという感じで終わってしまう。
アクセルの新たな相棒がジョセフ・ゴードン=レビットだし、悪役にはケビン・ベーコンを持ってくるあたり、さすがプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーだと感心はするけれど、全体的に大味なアクション映画となってしまった。
残念。
それにしても、「プリンス ビューティフル・ストレンジ」と「ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー」の2本を立て続けに観たのに、その2本ともガッカリだなんて、そんな日もあるんだなあ・・・。