淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

火坂雅志原作のNHK新大河ドラマ「天地人」。まだ2回目だけど中々面白い。

2009年01月13日 | Weblog
 前回の「篤姫」が圧倒的な面白さだったので、新番組「天地人」を放映するNHKとしてもかなりのプレッシャーだったのではないか。
 ところが蓋を開けてみたら、第1回目の視聴率は前作を凌ぎ、20パーセントを軽く超えてしまった。

 最初、このドラマの内容を耳にしたときは少し失望してしまった。
 というのも、内容が2007年の同大河ドラマ「風林火山」とかぶるわけで、「風林火山」が武田信玄の参謀である山本勘助の生涯を描き、今回の「天地人」が、武田軍と何度となく川中島で激闘を繰り広げた、ライバル方の上杉謙信の養子、上杉景勝の家臣、直江兼続の一生をドラマ化しているからである。

 まだ最初の2回分を観ただけなので早急な判断を下すわけにはいかないものの、今回の「天地人」、直江兼続の幼少時代がとてもよく描かれていて、母と子の深い絆が丁寧に語られる。
 勿論、日本史における文献上では、直江兼続が歴史の表舞台に出てくるのは、主君の影勝が上杉謙信の後継者抗争に勝ち、その跡目を継いだ直後であり、幼年時代は空想に過ぎない。

 ただ、多分そうなのだろうと視聴者を納得させるような、歴史考証の裏づけを得て作られているのがテレビを観ていてもよく解る。
 それと、とにかく直江兼続の子ども時代の与六役を演じている子役の男の子が滅茶苦茶可愛くて、あどけないけれど一生懸命に台詞を話すその姿が、たまらなく愛しくなるのである。
 余りに可愛いので、親子が離れ離れになるシーンなど、観ていて自然に涙が零れてしまい、目が腫れぼったくなるほどだ。

 今後は、景勝や謙信、それから、生涯を掛けた親友となる石田三成、真田幸村など、歴史の主人公たちとの深い絆を軸にしながら、その波乱万丈の生涯が描かれてゆくことになるはずだ。

 主人公の兼続役を演じる妻夫木聡も清々しいけれど、石田三成役の小栗旬がいい味を出している。
 というか、僕は個人的に石田三成が大好きなので、どうしても贔屓目で見てしまうのだけれど、司馬遼太郎の「関が原」を読んで、これまでどちらかと言えば、クールで官僚的で人気のなかった石田三成の新たな人間像に触れ、いっぺんに好きになってしまったのである。

 それにこれまでドラマの中では、余り好意的に描かれてこなかった石田三成という人物を、今回は直江兼続と石田三成との真摯な友情もきちんと描かれるということなので、「天地人」、大いに楽しみにしている。




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