淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

マイク・ニコルズ監督の「クローサー」。愛憎劇って現実とシンクロするから辛いよね。

2005年06月11日 | Weblog
 ①という男性と②という女性が、ある日出会って恋に落ちる。
 ところが①という人間は、③という女性にふとした切っ掛けで知り合って恋愛感情を抱き、猛烈に求愛する。勿論、②という女性とも同時並行で付き合っている。
 さらに、またまたある切っ掛けによって、今度は④という別の男性が現れ、③という人間と恋に落ちる。そして、またさらに・・・。
 もう4人は入り乱れ、嫉妬と憎悪と愛情と独占欲と裏切りが交錯し、何が何だか収集がつかなくなってしまうのだ。①と③だったり、それから②と④だったりと。

 監督は、マイク・ニコルズ。
 あのダスティン・ホフマン主演の「卒業」を撮り、「愛の狩人」なる中々奥深い恋愛映画も撮っている。
 最近、WOWOWで独占放映された、エミー賞受賞の「エンジェルス・イン・アメリカ」も凄まじい愛のドラマだった。メリル・ストリーヴにアル・パチーノが熱演していたけれど、これもマイク・ニコルズが監督だった。
 しっかし、もうかなりの歳なのに・・・。愛に対する凄まじい執着!

 この映画。男性が観ると辛いものがある。
 だから、観終わったあと物凄く疲れる。
 何と言っても、クライヴ・オーウェンとジュード・ロウの2人が、もう完全に等身大の生身の男性を曝(さら)け出すのである。
 ジュリア・ロバーツとナタリー・ポートマン(あの『レオン』の女の子ね)、つまり②と③の前で、泣き、すがり、未練がましく復縁を乞う。
 それから、嫉妬に狂い、前彼のセックスを呪うのである。凄まじい。
 まるで、おちんちんを見られているみたい。恥ずかしい。

 女性は強い!
 何であんたら、そうも強いわけ? 
 僕は映画を観ながら、心の中でそう叫ばずにはいられなかった。いやほんとに。
 台詞が余りにリアル過ぎて、舞台の映画化ということだけど、オリジナルの舞台が観てみたくなった。
 男は悲しい。やはり、全ての男は消耗品である。
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