雨、朝からしとしと雨が降っている。
広い「琵琶湖」を望むホテルの部屋から、降りしきる雨を寝惚け眼で見てた。時間は朝の6時。眠い・・・。
でも8時にホテルを出ないと今日の最後の行程はこなせない。頑張って起きて、6時半からホテルのビュッフェで朝食を摂り、急いでチェックアウト。
滋賀県「琵琶湖」をあとにして、「京都」へとまた戻った。
京都市内へと入り、そのまま「伏見稲荷大社」へ行く。
全国で約3万社を超える稲荷神社の総本宮である。古来より、五穀豊穣 、商売繁昌 、家内安全 、諸願成就 の神様として有名だ。豊臣秀吉が、母親の病気完治を願ったという逸話もあることから、病気全快のご利益もあるらしい。つまりオールマイティの神様なのだ。
雨が降りしきる中、ここも大混雑している。
修学旅行の学生たちがいるかとおもえば、海外からの観光客らも大勢いて、日本人の観光客の数も凄まじい。
雨降りということで、みんな傘をさして歩いているので、何度も傘同士がぶつかって、歩きにくいったらありゃしない。
有名な1000本鳥居も、人、人、人、人の波。混雑が途切れる瞬間を見計らって写真を撮る。
「伏見稲荷大社」もちゃんと周ると2時間半以上掛かるというので、ここは少しショーカット。駆け足で周った。
それにしても今回で何度目の「京都」訪問になるんだろう?
初めて「京都」を訪れたのは18歳のときだった。一人旅だった。確か、つき合っていた女の子と別れた直後の傷心旅行だったと思う。
「三千院」近くの民宿に3連泊した記憶がある。それからは、何度も「京都」を訪れた。
でも、これほどの観光客がいると、疲れだけが溜まって、観光をしているという気分には到底なれない。
完全なオーバー・ツーリズムである。
へとへとになって、最後の訪問地「京都」を離れる。
これで今回の4日間の旅が終わった。
大阪「伊丹空港」から一路青森を目指す。
約1時間ちょっとで「青森空港」へと到着した。
青森市はどんよりと曇っていて、気温は17度。空港から降りて外に出たら少し肌寒かった。
空港の駐車場に停めていた車に乗り込んで、自宅へと帰る。
家に帰って旅行鞄を整理しながら、ふと窓の外を見たら、綺麗な茜雲した夕焼けが目の前に飛び込んできた。
まるで、京都「伏見稲荷大社」で見た、鮮やかな鳥居みたいな色だ。
ちょっぴりとだけ、哀しさが混じってる・・・。