寒い日々が続いてる。
この街は冬になると青空が消えてしまう。もちろん冬でも快晴の日や時間帯によっては太陽が覗いて暖気になったりもするけれど、飽きるくらい雪が降り積もり、吹雪が街を舞う。そんな冬がまたやって来た。
今日も朝から冷たい雨が降っていて、憂鬱な空が一面に広がっている。本当に気が滅入る。
一限目に大きな教室での講義があって、それを終え、今度は4年生の卒業論文指導に入った。午後からも授業だったので、早めに学食で昼食を摂ったらお昼休みが少しだけ生まれた。
部屋で机に座ってスマホでネットを見ていると、ニューアルバム「ハックニー・ダイアモンズ」をリリースしたばかりの「ザ・ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーに関する記事が載っていた。「80歳とは思えない!」という彼への驚嘆と賛辞を送るそんな記事だった。ミック・ジャガーとキース・リチャーズは80歳と79歳、そしてロン・ウッドは76歳になる。
ミック・ジャガーの最近写した写真なんかを見てみると、その筋肉質で締まった身体に心底吃驚してしまう。キースだってそうだ。ロンも同じである。
そんな3人が18年ぶりのスタジオアルバムを完成させただけでも凄いのに、コンサートも行うという。
化け物という以外の言葉が見つからない。
ネット記事では、日本の医学博士による「なぜミックは80歳なのに元気溌剌としていられるのか」についてのコメントも載っていた。
ミック・ジャガーの生き甲斐とは「ロック」。そしてもう一つが「ラブ&セックス」だという。
ミックの1回のステージでの走行距離は20キロ。過酷なワールドツアーを乗り切るために10キロを超える走り込みと、水泳やエアロバイク、バレエのレッスンまでしているそうだ。
80歳で! 80歳が!
また彼には5人の女性との間に8人の子どもがいて、現在のパートナーは43歳下のバレエダンサーで、生まれた息子が6歳。さらに今でも肉食主体で、たんぱく質を多く摂る食生活を続けており、早寝早起きを実践しているという。
ネット記事は、「朝早く活動すると、セロトニンが分泌され、夜になると、セロトニンを材料にしたメラトニンが生成される。メラトニンは誘眠物質で良質な睡眠に欠かせない。ミック・ジャガーは食事や運動、睡眠の面でセロトニンがうまく機能するような理想的な生活で、それゆえ若さをキープできているのだと思う」と最後に結んでいた。
昔、映画館で観た「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」(1985年)という森崎東監督の松竹映画をふと思い出してしまった。凄いタイトルで、今でも時々浮かんだりすることがある。
倍賞美津子がストリッパー役で主演した喜劇映画だったけれど、確かこの映画、その年の「キネマ旬報邦画ベストテン」入りしたはずだ。
生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言・・・。
生きているうちが花である。死んだらそれでおしまいだ。当たり前だけれど極々真っ当な正論である。
だから遊ぼう。ただただ、楽しく、そして面白く、徹底的に遊び尽そう。そう思う。
生きているうちが花なんだ。死んだらそれまでだ。すべてが終わる。