淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の話題作「宇宙戦争」を観る!

2005年06月29日 | Weblog
 「宇宙戦争」は、全世界同時上映である。
 裏を返せば、それだけ各国間で上映にタイムラグが生じると、海賊版がすぐ世界市場に出回ることを意味している。
 「バットマン・ビギンズ」のプレミア上映の際も過剰なボディチェックだったし、それだけハリウッド・メジャー各社は、海賊版の普及に神経を尖らせているわけだ。
 そして、2005年サマーシーズンの映画界。
 「スター・ウォーズ」対「宇宙戦争」の本命興行戦争は、間に割って出た「バットマン・ビギンズ」、CGアニメ「マダガスカル」、ニコール・キッドマンの「奥様は魔女」などの話題作を挟んで、熾烈な興行バトルを展開することになった。

 で、その「宇宙戦争」の出来栄えなのだが・・・。
 うーん。
 確かに、スピルバーグ、前半からヘビーな展開。
 異星人が有無を言わせず、突然、非情な侵略を開始するシーンは、圧倒的な迫力である。ダコタ・ファニングが子役という枠を完全に超えちゃっていて、鬼気迫る演技を見せるから、緊張感も倍増する。
 巨大ロボットの「トライポット」も存在感があるし、視覚効果を担当するデニス・ミューレンの実にリアルな創りが素晴らしく、迫力が半端じゃない。
 トム・クルーズも悪くはない。
 ギクシャクしていた親子関係が、映画の展開とともにその絆が深まってゆくさまを、感情の変化とともに丹念に演じ切っている。
 勿論、スピルバーグの演出はそれなりに上手く、エイリアンを徹底的に冷血な侵略者として描く。

 でもなあ。スピルバーグである。そこは期待する度合いも普通の監督より上がろうというもの。
 恐怖感はあるけれど、ラストが消化不良。
 えっ? これで終わっちゃうの? っていう感じ。
 ロック・コンサートに行ったら、素晴らしい演奏で盛り上がったのに、アンコールもなく突然幕が下りてしまったようなもの。
 終わりよければ全てよし。っていうじゃん。
 
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