人生100年時代なんて嘘っぱちだ。
ましてや人間の「平均寿命」と「健康寿命」では大きな違いがある。
「健康寿命」の定義は、「ある健康状態で生活することが期待される平均期間を表す指標で、算出対象となる集団の各個人についてその生存期間を【健康な期間】と【不健康な期間】に分け、前者の平均値を求めることで表している」ということになる。
健康で行動範囲にもハードルがなく、健常者として自由に毎日を過ごすことが出来る期間が「健康年齢」と呼ばれるわけで、日本人の「平均寿命」は男性が81.47年、女性が87.57年だけれど(2021年の統計)、心身ともに健康で自立した普通の暮らしを送れる「健康年齢」としては、なんと、男性が 72.68歳で、女性が75.39歳なのだ。
もちろん、これらはあくまで「平均」でしかないので、ある意味数字のマジックでもあり、個人差があるだろう。仮に100歳まで生きたとしたって、70歳代前・後半ともなれば何らかの病気や身体に異常が見つかり、残りの人生は【不健康な期間】として生きてゆくことにならざるを得ない。
「NK細胞」と呼ぶ免疫細胞の活性化は70・80代になると20代の時の約4分の1にまで落ちてしまうといわれている。80歳代で癌になる確率だってかなりの高さだ。足腰も弱くなり、骨折でもしようものなら、そのまま寝たきりになる割合も大きくなってくる。
国は「人生100歳時代」だと煽るけれど、やはり人間はその生きた長さよりどれだけ生きている間に「生」を満喫したかにかかっている。
人間の幸せについてノーベル経済学賞を取った行動経済学者ダニエル・カールマンは、人間の幸せについて、その人の【参照点】によって依存すると言っていた。
たとえば10億円持っている人の【参照点】は当然10億円ということになるわけだけれど、そこを【参照点】として捉えているから、仮にたった1000円の損失であったとしてもそれをもって不幸と感じたりする。
しかし、お金がなくて1000円しか持っていない人にしてみたら、その1000円が【参照点】として存在しているから、100円得しただけで幸せを感じることになるだろう。
昔の人は言った、「足るを知れ」と。生きているだけで「儲けもの」なんだと。すべての事象はその人の考え方と判断で決まってゆく。
でも・・・欲しい・・・10億円・・・。
そんな3連休の初日の金曜日は全国的に晴れ渡り、我が青森市内も11月とは思えない暑さ。西日本から東日本を中心に高気圧に覆われ、全国915の観測点のうち、最高気温が25度以上の夏日は午後5時時点で260地点にのぼった。 因みに青森市の今日の最高気温は23度だった。
11月で23度って・・・。
絶対、ヘンだ。