淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「嵐」の大野智主演ドラマ「鍵のかかった部屋SP」、映画「八甲田山」と「アラビアのロレンス」。

2014年01月04日 | Weblog
 それにしても「嵐」の面々、大晦日の「紅白」をはじめ、年末年始特番に出ずっぱりである。
 昨日(1月3日)も、なんと夕方4時15分から夜の11時30分まで「嵐だらけの7時間15分」がフジテレビ系列でロング・オンエアされていた。

 まさか「嵐」だけ7時間ずーっと観る訳にもいかず、夜9時からの「鍵のかかった部屋SP」に的を絞って観ることに決めた。
 フジ月9ドラマ枠でやっていた大野智主演の「鍵のかかった部屋」は大好きな番組で、第1話から最終話まで毎週欠かさずすべて観ていた。なので、この特番も凄く楽しみにしていた。

 今回の「鍵のかかった部屋SP」は2時間半。
 毎回このドラマ、密室殺人の謎解きを、大野智が佐藤浩市演じる弁護士の芹沢と戸田恵梨香の2人と協力しながら解決してゆくという、一話完結型のドラマだったので、2時間半持つんだろうかと少し心配していた。

 でも、さすがである。
 今回のドラマ、原作者である貴志祐介の未発表原作を初めて映像化したということで、2重・3重の密室トリックに挑む内容になっていて、結構内容は濃かった。

 ただすんごく残念だったのが、当初、佐藤浩市演じる弁護士の芹沢の秘書役が「あまちゃん」の能年玲奈だったのに、急遽、松井珠理奈に変更されてしまったということだ。
 どうしちゃったんだろう?
 残念。

 物語は、どんな鍵でも解錠してしまうという主人公の榎本(大野智ね)が突然みんなの前から姿を消した、その半年後から始まる。
 ある日、弁護士の芹沢がクライアントの家を訪れるのだが、部屋の中でクライアントの老人が血だらけで死んでいるのを発見してしまう。

 彼の妻は10億もの絵画コレクションを持っていて、その絵画を美術館に寄贈することで弁護士の芹沢に相談していたのだ。
 ところが家の中はすべて内側から鍵が掛かっていて、犯人が出入りすることは絶対に不可能。 このことから密室殺人の線が濃厚ということになるのだが・・・。

 今回はこれだけに止まらず、関連する別の殺人事件も発生する。
 ゲストが、 藤木直人、黒木瞳、佐野史郎。
 ちょっとトリックが複雑過ぎていて理屈っぽい部分もあるけれど、お正月、ぼんやり観るのにはちょうどいい塩梅である。

 そのあと観たのが、新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」が原作の、森谷司郎監督による映画「八甲田山」。約3時間。
 もちろん、この映画、過去に何度も観て来た。

 日露戦争が始まる直前、厳寒のロシア遠征を仮定して真冬の八甲田山で進軍シミュレーションを行うべく、陸軍が弘前側と青森側から分かれて同時に山越えを行ったことから生じた大惨事をテーマにしている。

 家の屋上に立つと、いつもすぐそこに雄大な「八甲田連峰」が望めるので、いつもこの映画を観ると複雑な気分に襲われる。
 それに何度も八甲田越えをしているから(当たり前の事ですが真冬以外です。っていうか、冬期間は一部通行止めだし)、肌でその怖さは実感できる。

 映画「八甲田」を観ていつも思うのは、上官(上司)がアホだと、それが部下や組織全部まで及び、ヘタすると死にまで至るという厳然たる事実だ。
 映画の中でも、北大路欣也扮する軍のリーダーにすべての権限を与えるということで過酷な雪中行軍を許可したのに、そこにそのまた上司が割って入り、途中で「引き返せ」と言ったり「また戻れ」と言ったり、やたらとチャチャを入れ、凄まじい雪の中で部隊を混乱させたことから、最後には数多くの死者を出してしまうという悲劇を生んでしまった。

 その次に観た、デビッド・リーン監督の「アラビアのロレンス」も似たようなものである(この映画は上映時間が約4時間)。
 映画「アラビアのロレンス」も過去に何度も観て来た映画ではあるけれど、お正月ということもあって、もう一度「完全版」を観ることに。

 アメリカ軍のロレンスもまた、軍のためを思い、アラブ統一のために奔走し、過酷な闘いに身を投じ、人を殺し、拷問まで受け、精神を病んでゆく・・・。
 そして彼の上官も、彼を単なる「駒」としか見ていない。

 何かの雑誌で誰かがこんな事を書いていた。
 組織に入って、仕事をスムーズに進め、ストレスを回避し、幸せな毎日を過ごすために、とにかく絶対阻止しなければならないことは、たった一つだけだと。それしかないと。

 それは、アホな上司に当たってしまったら、とにかくどんな手を使ってでもその上司から離れるための策略を練ろと、逃げることにのみ徹しろと。
 もちろん、徹底的に逆らえとか、命令に一切従うなとか、そういう現実離れした方法論ではない(行くところまで行ってしまったら、半沢直樹のように真っ向勝負するしかないかもしれないけど・・・)。

 徹底的に、その上司がいるチーム(課でも部局でもプロジェクト・チームでも)から抜けるための方策に邁進するしかない、とまで言い切って書いていた。逃げ切れる場所までまずは逃げ切れと。

 そうかもしれない。
 馬鹿でアホなだけなら何とかなるかもしれないが、嫌な上司で性格も仕事の指示も考え方も最低最悪なら、家庭や日常生活にまで影響を及ぼしかねないもんね、マジで。









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