MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

モンシロチョウの孵化

2014年07月16日 | 昆虫

八重山シリーズの最終回は、ネタ切れの時用に残すことにしました。

今日は今月2度目の池に出かけました。

結果、カワセミの出はマアマアだったのですが、間隔が空きすぎて全くタイミングが合わず、残せるような写真は限りなくゼロに近い状態でした。(T_T)

次からまた頑張ります。

今日のネタはモンシロチョウの孵化です。

石垣島に出かける前に、蛹化、羽化の動画などを撮り、餌用のキャベツは全て葉を切り取って芯だけになっていました。

でも、植物は強いですね~。

撮影旅行から帰ってきたらまた新芽が伸びていて、先週の火曜日に抜いて捨てようと思ったら、なんとまた30個近い数の卵が産み付けられていました。

今年はもういらないんだけどな~。(-_-;)

でもこのまま捨てると皆死んでしまうので、折角ですから孵化の連続写真を静止画で撮ることにしました。

先月、アゲハチョウの孵化をアップしましたが、モンシロチョウは更に卵の大きさが半分くらいなので、生態写真の中でも最難関だと思っています。

でも、やると決めたからにはやりますよ~。(^^;)

孵化の始まりは計算通り、11日の深夜でした。

まとめて8個の卵が産み付けられていた葉を撮影台の上にセットしておき、仮眠をとった後の午前1時頃見に行くと、既に孵化している卵が1個。

起きるタイミングはピッタリでした。(^_^)v

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①1時28分 ∧型の赤い口が見えていますね。 静止画では解りませんが、この口がモゾモゾ動いていて殻に穴を開けています。 卵の大きさは高さが1mm位です。

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②2時54分 穴が広がって頭が解るようになってきました。 なんとなく“ふなっしー”のように見えちゃうんですけど…。(^^;)

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③2時55分 やっと頭が出てきました。

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④2時57分 周りを確認するように、ゆっくり出てきます。

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⑤2時58分 全体が出てきました。

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⑥3時10分 例によって最初の食事は卵の殻です。 透き通った体が美しいですね。

この時、連続で孵化した幼虫を、後2パターン撮ることが出来ました。

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⑦約36時間後にはこんなに大きくなりました。 頭部の大きさから前の写真と比較すると成長が良く解ると思います。 周りに開いているキャベツの穴から見てもかなりの量を食べていますよね。

EOS7D + MP-E65mm F2.8 1-5×MACRO + EF-140DG (SIGMAマクロ用ツインフラッシュ)

これでもまだ体長3mmはありませんから、横に写っている糞などは肉眼では見えません。(^^)

因みに今日で5日目ですが、既に約1cmまで育っています。

1mmに充たないような卵が、丁度1ヶ月であのモンシロチョウになるんですからね~。

昆虫の生命力にはいつも感心させられてばかりです。(^-^)

ところでその他の幼虫たちですが、このキャベツでは精々3~4頭しか養えないので、殆どは近所の畑の雑草の中にに放っておかれているアブラナ科の植物に放してやりました。

何とか無事に羽化してくれると良いんですけどね…。

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八重山レポート 2014 その6

2014年07月13日 | 昆虫

予定通り今回はマダラチョウ編です。

正確に書くとタテハチョウ科マダラチョウ亜科となります。

石垣島に行くといつも主な撮影場所となるところには、ホウライカガミというキョウチクトウ科の植物が植えてあり、ここに様々な蝶がやってきます。

またこのホウライカガミはオオゴマダラの幼虫の食草でもあるので、例年たくさんのオオゴマダラを見ることが出来ました。

でも今年はちょっと雰囲気が違ってオオゴマダラの数がずいぶん少なく、あまり見られなかったのがちょっと残念でした。

年によって多く発生している蝶、いない蝶は、台風などの気象条件で大きく変わってくるのかもしれませんね。

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全国の蝶園などでもお馴染みのオオゴマダラです。 大きな個体になると翅幅が15cmほどもあります。 沖縄では町中でもフワフワと優雅に飛ぶ姿が見られます。

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ツマムラサキマダラ♂

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ツマムラサキマダラ♀ 今年はこのツマムラサキマダラが多いように思いました。 3年前には全く撮れませんでしたし、2年前にも数はそれほど多くありませんでした。 特に雄の翅が美しいですね。

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お馴染みのリュウキュウアサギマダラですが、これも3年前には数が多かったのに2年前にはあまり見られませんでした。 前が雌、後が雄です。 

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翅を開いた所も1枚。 濃いめの水色が美しいですね。 今年は数が多かったですよ。(^-^)

EOS7D + EF70-300mm F4-5.6  IS USM    ISO400  F5  絞り優先オート

八重山シリーズは次回が最終回になる予定です。

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八重山レポート 2014 その5

2014年07月10日 | 昆虫

台風8号が大分近づいてきました。

明日の午後には関東を抜けそうですが、石垣島に行くのが1週間遅かったら、まともに影響を受けていました。

蝶達は無事でしょうか?

ところで今回初めて撮れた蝶は2種、それもセセリチョウのみでした。

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その1 コウトウシロシタセセリ 八重山諸島に分布する蝶です。 留まっているときの形からみてもダイミョウセセリに近い種類のようですね。

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その2 ネッタイアカセセリ(…だと思います。) 完全逆光のせいで翅が透けてしまい、裏の模様が良く解りません。 最初はキマダラセセリ?と思いましたが、南西諸島にキマダラセセリはいないんですよね。 透けた表の模様からネッタイアカセセリだと判断しました。

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オオシロモンセセリ この写真を撮る寸前に交尾の体勢を取りましたので、雄雌のようです。 見た回数は少ないですが、3年連続で撮ることが出来ました。

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タイワンアオバセセリ これも2度目の撮影です。 名前はアオバですが青くないですね。 大型のセセリチョウでスッキリしたデザインは格好良く見えます。

EOS7D + EF70-300mm F4-5.6L IS USM    ISO400  絞り優先オート

今回はあまり多くの種類は撮れていません。(暑さで長時間待機できなかったせいもありますが…。) もう初撮りの蝶はありませんが、次回はマダラチョウ編でいこうかな?

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カワセミがタッチ

2014年07月08日 | カワセミ

八重山レポートは1回お休みです。

撮影旅行と抜歯のため、池に出かけたのは18日ぶりでした。

その間に色々変化があったようです。

雛たちが独り立ちして池に来るようになったのは嬉しいことですが、先週の木曜日以来、5年目君が姿を見せなくなってしまったらしいのです。

どうやら……の可能性が高いですね~。

彼は4歳になってからも益々元気で今年も子作りをしましたし、相変わらずホバリング、ダイビングとパフォーマンスを見せてくれていたので非常に残念です。

この場所を若鳥に譲って、どこかで老後を過ごしていると思うことにしましょう。

また突然姿を見せてくれると嬉しいんですけどね…。(T_T)

ところでタイトルの『カワセミがタッチ』なんですが…。

いつもの待機場所でカワセミ待ちをしていたら、「ブンッ!」という羽ばたき音と共に何かが私のポロシャツの右袖を叩いて、背中方向から前方に抜けていきました。

その後ろ姿はブルー、何とカワセミだったんです。

カワセミに触られちゃいましたよ~。(^-^)

こんな事ってあるんですね~。(何か良いことがあるかも知れません。)(^-^)v

おそらく若鳥の中の1羽でしょうから、人間を怖がらないのは将来楽しみです。

そのヤングカワセミかどうかは解りませんが…。

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現在、ここに来る若鳥は3羽いるらしいです。

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ダイビングの連写8枚中、スタートの3枚です。 今日はこれしか撮れませんでした~。(^^;)

その替わりツバメの給餌が盛んに行われていましたので、そちらの方を…。

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「はい、お口を開けて~。」 巣立っても、しばらくは餌をもらうんですね。

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やはり一番前が、良い場所のようで…。 ツバメの親も大変ですね。 (^^)

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八重山レポート その4 アカスジベッコウトンボ

2014年07月06日 | 昆虫

まず、この写真をご覧ください。

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最初は何だか黒っぽいトンボに見えました。

でも留まった所で、翅の先端以外は真っ赤なトンボだと言うことが解りました。

ここ石垣島に来るのは2年ぶりなのですが、前回と3年前に来たときは全く見ていないトンボです。

今回、「沖縄トンボ図鑑」 いかだ社 を持って行ったので、ホテルに帰り早速調べると、3種類の候補がいました。

その中でフチトリベッコウトンボは若干翅の模様が異なるので除外。

残るのはナンヨウベッコウトンボアカスジベッコウトンボです。

自宅に帰ってから調べたところ、

ナンヨウベッコウトンボは 国内では1980年に石垣島で♂が採集されただけ…とあり、アカスジベッコウトンボは国内では、与那国島で2006年に初めて確認され、2009年以降は西表島でも継続して確認…。 「日本のトンボ」 文一総合出版 と書かれています。

見た目は殆ど一緒なんですよね。

これだけでは同定の決め手が無いので、ネットで色々調べたところ、ありました、ありました。

一昨年、蝶探しのガイドをお願いした「蝶館カビラ」の入野さんのブログに、『アカスジベッコウ遂に石垣島上陸』という記事がありました。

それが2012年10月のことですから、おそらく間違い無いでしょう。

今回、明らかに縄張りを張っている雰囲気でしたし、雄も雌も複数で見つかりましたので、石垣島でも繁殖しているのではないかと想像できます。

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蓮の蕾に留まりました。 後翅がちょっとだけ…、それなら反対方向から。

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これなら良いでしょう。 翅脈の赤が何とも綺麗です。

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こちらは雌でしょうね。 

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雌をもう一枚。

EOS7D + EF70-300mm E4-5.6 L IS USM

今回はもう少しトンボを狙うつもりだったのですが、暑さに負けて殆ど撮れませんでした。

でも、これが撮れただけでも良かったです。(と思うことにします。)

もう一枚だけ八重山諸島に生息するトンボを。

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コナカハグロトンボ♂です。 (私は気づかず、カミさんが見つけました)(^^;)

次はセセリチョウ特集(と言う程大袈裟なものではありません。)です。

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