うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

市民兵

2022年02月26日 | 社会・経済
おはよう。

だいぶ寝坊だぞ。。
これからはあったかくなるから、どんどん咲いておくれを取り戻せ・。



24日にウクライナ政府が発出した国民総動員令は、18歳から60歳の男性市民に対してウクライナからの出国を全面的に禁止 しているらしい。発効から90日以内に動員を実施するというが、既に市民の間では自警団が結成され、国防省から対戦車ミサイル等も供与され始めているという。

これを書いている時点(26, Feb. '22 19:00JST)では首都キエフで依然攻防戦が続いている。ゼレンスキー大統領は降伏を否定し、国を守っていくという動画をSNSに投稿した。

これまでに子供を含む約200人が死亡した。幼稚園や病院も攻撃されたという。首都中心部にあるアパートが被弾した映像が流れている。日本船籍の貨物船が被弾し、穀物を積んだ貨物船数隻が出港できない状態になっている。

現時点では停戦交渉の呼びかけはあるものの、攻防戦は止まっていない。

市民軍は国民の士気を象徴するもので、侵攻前にも女性に模造銃を持たせて撃ち方を指導する兵士の映像などをニュースで見た。

しかしながら、いかにロシア軍の士気が低いと言っても、正規軍と市民兵では力の差がありすぎる。ウクライナ政府が出国禁止や武器貸与をすることは、裏を返せば市民の命を危険にさらすことではないか、と思った。
それこそ、ナチスドイツで結成された国民突撃隊のようなものではないかと。

映画『ヒトラー 最後の12日間』では少年兵や市民兵が描き出される。市内に入りこんだソ連の戦車に手りゅう弾を投げつけたりするが、次々と斃される。
少年兵の士気は高いが、軍人や退役兵の目から見たら、自殺行為でしかない。

市民兵はドイツ正規軍の管轄ではない。ゲッベルズ宣伝大臣の指揮下にある。
ヴィルヘルム・モーンケ首都防衛司令官はゲッベルズに具申するが受け入れられない。


実際に市街戦が行われれば、壊滅的な殺戮が行われることになってしまう。為政者は、市民の犠牲を極力少なくする政策を取るべきだ。

とはいえ、ゼレンスキーとしてはここで交渉を開始すれば、極めて不利な条件を飲まされることが必至である。非常に厳しい判断を迫られている。


ロシアへの安保理非難決議は賛成多数を確保したがロシアの拒否権発動で採択できなかった。中国は棄権したが、中国外交部は中国の姿勢について次のようなコメントをウェブに載せている。

中国はウクライナ問題の進展に注目しており、現状は見たくないものです。ウクライナの状況が悪化したり、暴走したりするのを防ぐために、すべての当事者が必要な抑制を行使することが不可欠です。(中略)ウクライナは、大国間の対立のフロンティアではなく、東西の架け橋となるべきです。

棄権はしたものの、ロシアに同調してはいない。
ロシア政府が民意をくみ取るとは考えにくいが、中国が少しでも西側と寄り添えるようであれば、あるいは今後に希望が持てるかもしれない。

ウクライナの国連大使は死者への黙とうを呼びかけた。

 「平和のために、すでに殺されてしまった人々のために祈って欲しい」。キスリツァ氏が黙とうを呼びかける場面もあった。ロシア大使が遮ろうとしたが、キスリツァ氏が数秒間の黙とうをささげる間、議場は静まりかえった。黙とうを終えたキスリツァ氏が謝意を述べると、議場からは拍手が起こった。(日経新聞 26 Feb. '22より)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする