東日本大震災は、このブログを始める間接的なきっかけとなった大災害だが、その前、23年前の阪神淡路大震災については、ここで取り上げたことがないと思う。
と言っても、阪神淡路は東北と違って、自分の住んでいたところでは揺れを感じることもなかったし、自分や知人たちが直接何か経験をしたというわけでもない。
当時の勤め先の大阪オフィスが、通信不通となったこと(電話も通じなかったが、たしか当日中に連絡はついたと思う。被災した人はいなかった。いちおう銀行だったのだけど、どういう業務の運営が行われたのか、覚えていない)、後から聞いた話だが、年配の知人が、配送のため阪神高速を走っているとき、地震に遭遇した(走行中揺れを感じた。荷物は届けられたが、ガソリン確保に苦労しながら2日ぐらいかけて帰京したらしい)、という話を聞いたくらいだ。
東京に配転されていた大阪出身の人が二人ほどいたが、これらの方々も家族は無事だった。単身赴任していた方は、ご家族と体験を共有できなかったことを残念に感じておられたらしい。
僕は新しい家に越したばかりだった。7時前ぐらいにテレビをつけたら、ただならない様子が映し出されていた。アナウンサー(記憶では松平定知氏のような気がするが、ざっと調べても当時朝のニュースを担当したという記述は見られない)が、ヘリからの空撮映像を見ながら「新幹線(の線路)が倒れています、新幹線が倒れいています!」と叫んでいたのが、耳に残っている。
首都圏ではその2か月後に起きた、地下鉄サリン事件のほうが直接的で、あれはいろいろな形で影響が残った。今思えばかなり騒然とした世相だったと思う。
今思い返すと、新しい土地での新鮮な印象と、そのころの世相を伝えるニュースやらなにやらが、一緒に思い出されてくる。昔のことのようにも、つい先日のことのようにも思える。
そういえばさっき、偶々4年前録画したドキュメンタリービデオを見たら、7年前の震災をビッグデータで分析する、という内容の番組だった。ビッグデータって、ほんの少し前はテレビや新聞によく出ていたけど、なんか妙に懐かしいな。今はもうすっかり、AIとかフィンテックとか、そんな言葉ばかり聞きますよね。