うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

定点

2017年05月08日 | 日記・エッセイ・コラム

旧宅の2階窓から見た風景の定点観測。

今こうしてみると、毎日やっていたようで抜けている日もあるし、アングルも適当だ。引っ越しを前に、なんとなくなし崩し的に始めたものだ。

以下、退屈な風景が続いて恐縮です。

4月3日(月)ちらほらと芽が出ている。

前々日に、現宅の鍵の引き渡しを受けた。

4月8日(土)

前日にCDプレーヤーなどを買っている。

当日日中は家族を病院に連れていくなどしたのち、新宅のカーテンの寸法を取るなどした。

4月9日(日)桜の花はまだ楽しめた。

4月10日(月)カーテンを見に行く。まだ注文する勇気は出ない。

4月12日(水)仕事が忙しい

4月13日(木)休みを取り、ペン殿のお墓+アジサイと、鉄道模型をレンタカーで輸送。カーテンを注文。

4月15日(土)前夜は仕事でかなり遅くなったが、朝早く目が覚めてしまい、散歩に出るなどしている。

4月16日(日)午前中車で現宅まで行くが、ぼんやりしていて運ぶべきものを忘れた記憶がある。日中かなり忙しかった。

4月17日(月)午前中休暇をいただき、銀行や区役所で手続きをする。

4月18日(火)だいぶ新緑が目立つようになってきた。ここはよく、メジロなどの小鳥が遊んでいたところだ。

写真では見えないが、この真下にあるブロック塀は猫の通り道だ。道というか塀は、奥に向かって続いている。

4月19日(水)旧宅からの出勤はこの日が最後。

4月20日(木)この日から休暇。ピアノが搬出される。

4月21日(金)古いパソコン等が搬出になる。

だいぶ前、20年以上通っていた床屋さん(自分の母親くらいの方が一人でやっておられた)がケガをして、しばらく休業している、と書いた

その後、その年の秋ごろ、いったん復帰されていたようだが、仕事量を制限しているのか土日が休みになってしまい、再会を果たすことができずにいた。

平日休みが取れているからと思い、訪ねてみたが、店は閉まっていて、入り口に「1月の休業日」という札がかかっていた。

今年の1月以降、休業日を更新していないらしい。

最初におばさんに刈ってもらったのが1993年の秋だったと思う。いまのところ、最後に刈ってもらったのは一昨年の11月下旬だ。まあ、これが最後、ということになるのだろうな。。

4月22日(土)ちょっと煮詰まってきた。

4月23日(日)ご近所へのお別れの挨拶を、一足先に終えた。

そんなに付き合いはなかったとはいえ、20年いたのだから正直辛かった。

4月24日(月)朝、決済手続きを終える。奥の建物は朝焼けに染まっている。この頃、朝はすぐに目が覚めてしまっていた。

なじみのクリーニング屋に預けていた、最後の1枚のシャツを取りに行く。おばさんと、息子さんとでやっていたところだが、なぜか馬が合うというか、親子とも親しくさせて頂いた。もとの生活雑貨のお店だった時代を含めると、20年近くの付き合いということになる。名残惜しかったが、さすがに電車に乗って洗濯物を預けに行くわけにはいかない。本当にぎりぎりまで洗濯物を預けに行っていた。

4月25日(火)転居当日。ゴミを大量に出したら、ご近所からクレームが来てしまった。それにしても自分でもあきれるぐらいゴミが出た。

 

一連の作業および判断は、好むと好まざるとに関らずすべて一人でこなさざるを得なかった。

ここは自分の家であり、そこにあるものは自分そのものだ。

家のものを片づけることで、四半世紀前から自分の歩んできた道のりを、実際にモノとして再確認し、そして捨てていった。

別の言い方をすると、自分の人生の決算整理のようなものだったとも言えようか。

そこで引き越される喜怒哀楽は完全に自分だけものだ(ただし、ここに書くことで少しは拡散しているともいえる)。

 

一連の手続きをしている間は、外から見ればずっと自分の中に引きこもっている、と見られてもおかしくはなかったかもしれない。

そして、そうしたことが、どういう理屈かはわからないが、今の自分と、周りの人たちとの関係に微妙に影響しているようだ。

 

決して楽な状態ではないが、とにかく目の前のことをやっていくしかない。これまでと同じく。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする