10年以上前に買った、アイワの小さなラジカセが壊れてしまった。
ウォークマンサイズでステレオスピーカ、オートリバース、Hiポジション対応、2倍録音、マイク録音付きと、すでに安物ばかりになっていたラジカセの中では多機能だった。なお、ラジオ部分はまだつかえる。カセットはベルトが伸びてしまっただけだと思うが(10年持てばいい方だろう)、一応退役してもらい、代わりを探すことにした。
カセットは今は全く聞かないが、古いテープがあるので、聞けるようにはしておきたいのだ。
ウォークマンはたしか今年発売されてから35年になると思うが(それより前、電車内で音楽を聴くということはなかった-ラジオを聞く以外は)、僕が最初に買ったのは21年前だ。たしかロヂャースという安売り店で、1万6千円で買った。5年くらい、それも最初の数年しか使わなかったと思う。作りは今見てもとても良くて、チャコールの塗装も厚く、光沢がある。SONYのロゴはプレスで浮き出しになっている。
19年前に買ったウォークマン。AM,AMステレオ、FM,TV(全チャンネルの音声)が聞ける。秋葉原で、定価3万円が2万円だった。上記初号機に比べると、性能は格段に良く長持ちしたが、作りは合理化され、塗装はやや薄くロゴも印刷だ。
気に入ってはいたが、翌年にMDを買ってそれと併用した(MDはコンテンツがあまりなかったので)。10年ほどでゴムが伸びて使用不能に。
このほか、音楽練習や通信講座用にテレコを買ったりもした。一部はまだ使えるが、モノラルだ。
本題に戻る。今回はこれを買った。カセットをmp3に録音できる。
カセットのデジタル化は、10年くらい前にMDに落とすことをかなりやったのだが、そのMDがだんだん市場から消えて行ってしまった。今のところうちには数台のMD再生機があるが、やはり今から遺すならmp3にした方が良さそうだ。
これ、すごく安くて、3010円だった。この種の機械が安価で使い捨て状態になったのは、ここ15年ほどのことで、もう驚きはしないけど、僕らは大昔のよき時代を知っているからねえ・・。
耐久性は期待できないので、使えるうちに使っておかないと。
USBメモリも一緒に買って来た。まんなかに刺さっているのがそれだ。
ラジカセの前にある、フラメンコのカセットは昔の上司からのプレゼント。スペインに行って、すっかりフラメンコファンになって帰ってきたのだ。
そういえば同じ頃、社長秘書の子がインド映画ファンで、是非聞いてくださいと言ってインド映画音楽?のテープを貸してくれたこともあったな。ちゃんと律儀に聞いて、返したけど。元気かな。ふみちゃん。
録音したデータは、RECというフォルダに保存される。切り出しとかの加工が必要になると思うが、今のところまだとりっぱなしの状態だ。ちらちらとパソコンで聞いてみたが、音質は悪くない(mp3、128kbps固定)。
ケースは46分だが、中身は60分。タイトルがないので聞いてみたら、つのだひろのDJでダイアナ・ロスとかをやっていた。間のCMで革製品フェア’89とか言っているので、平成元年の録音らしい。バブル最盛期っすね。
背後のケースにはへたくそな時で書いたタイトルが色あせている。’M’でわかる方もおられるかとおもうけど、これはプリ・プリっすね。
すごく古いテープを出してきた。
中学にL.Lの授業があって、ヘッドセットをして流れてくるネイティブの声を自分で復唱したり、会話練習したりしたのを、録音していた。このテープは売店に売っていて、授業があるのに忘れたとき(あるいはそれを口実に)買い増ししたりした。
割と信頼性の高いテープだった。質実剛健なデザインが、今でもかっこいいな。
これは、そのテープのパッケージ。
下端が斜めに切れているのは、自分でケースの形に合わせて切ったもの。
価格は450円位だったと思う。
・・良くある話だが、リーダーテープがリールから外れてしまっていた。
1本はどうでもいい10分テープから部品を取り出して修理した。もう1本は強引に接着剤で治してしまった。一応問題なく聞けた。
手持ちのカセットを見ると、割と最近の、CDを録音したようなやつは、データ化しなくても買い直したほうが良いだろうし、クラシックのコンサート録音も、今更いいか、と思うものも多い。
なので、データ化の対象は大昔の、ラジオのエアチェックとか、友達が学校で披露した落語とか(どこかにあったはずだがなあ)に限られ、それほど多くもなさそうだ。